「夢」ではなく、「無難」を選んだ高校時代。。。
1.高校時代の悩み
高校生の頃、悩みは色々ありましたが、その一つには、「将来について考える時間がない」ということでした。私は計画的に物事を進めたいタイプなので、ただ闇雲に成績を上げることだけを目的に勉強するのはとても嫌いでした。
偏見かも知れませんが、学校の先生の多くは生徒の成績を上げることに熱心すぎるのではないかと思います。それは決して悪意があるわけではなく、成績が良ければ将来の門戸も広くなるという信念のもと取り組まれているのだと思います。
間違ってはいないとは思います。しかし、私はもっと深く考え、人生の目的や価値観などに答えを出した上で、勉強に取り組みたかったのです。
2.高校で選んだ道
当時、部活動は陸上競技部に所属しており、成長痛などのケガに悩まされていました。そのことから、スポーツのケガを対象とした整体師や理学療法士を目指そうと思いました。
進路指導の先生に相談すると、「整体師として生活していくのはなかなか難しい」と言われました。生活ができないことはないしても、収入の面で厳しいものがあるのだと、そのとき初めて知りました。
高校生は特に、「夢」という言葉を重じる気概があるように思います。私もその一人でした。
しかし、最終的に私が選んだのは、理系の国立大学を目指すという、いわば無難な道でした。
3.「夢」ではなく「無難」を選んだわけ
国立大学合格が決して簡単なわけではありません。しかし、整体師の夢を追うことのリスクを知り、そのリスクを避けることを選びました。
その理由を、ひとえに断定することはできません。ただ理由を一つ挙げるとするならば、当時学業が順調だったために、欲が出ていました。当然、良い大学を卒業すれば、大きい会社にも入れます。そうすれば給料もいいし、少しは自慢もできる。
つまるところ、「夢」ではなく「お金」や「地位」の方が欲しかったのです。
4.「夢」を捨て、「お金」を選んだ結果
お金を選んだといっても、「お金がすべてだ」とか「夢なんて捨ててしまえ」などと言うつもりは毛頭ありません。
ただ「夢」に囚われ過ぎる必要はないと思います。加えて言うなら、夢を道半ばで諦めたとしても劣等感を感じて欲しくないと思います。
大事なことは「何かの行動を起こした結果、何が起こるか」です。
夢に向かって行動しようとも、そうではない方向を目指して行動しようとも、自分の予期していないことが起こります。どんな人に出会うのか?どんな体験をするのか?複雑すぎて予想ができません。
私自身も整体師や理学療法士が行くような大学とは全く関係のない大学に行きました。学部は工学部でした。
工学に関して言えば、多少興味はある程度でした。しかし取り組んでみると、エンジンの中身とか飛行機の羽が何であんな形をしているのか?とか、案外面白いものです。また、工学部にはゲーム好きの割合が高く、気も合う友人も多くいました。
5.高校生に伝えたいこと
まず、「夢」を持っていなくても自分を責めないでほしいということ。「夢」はあるけれど、具体的に行動できなくても、自分をダメな人間だと決めつけないでほしいということです。
その代わり、たくさん行動してほしいと思います。夢を探すために行動してもいいし、夢と関係なくてもいい。
そうやってたくさん行動すれば、予想外の出来事や、新しい知識、考え方と出会うことができます。自分の人生に色が積み重なって、だんだんとやりたいことや趣味嗜好が鮮明なっていきます。
そして、そこで初めて夢が見えてくると思うのです。
長文でしたが、少しでも今に悩む人が、新しいことに向かってくれればと思います。
それでは本日も良い1日を。
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