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性格診断が精神安定剤になる。/ INTJ

信憑性のある性格診断
性格診断と言っても、ネット上にさまざまな性格診断で溢れています。名前を記入するだけの占いっぽいものや、アニメを題材にしたエンタメ性のあるものまで様々です。この記事で取り上げるのは、性格診断の中でも一定の信憑性があり、占いやエンタメ系と比較して精度の高い性格診断です。

タイトルにもINTJとありますが、このINTJというのが性格診断の結果です。

INTJとは?
MBTIと呼ばれる性格診断テストによって、分類される性格タイプの一つ。その性格といえば以下のようなもの。

この上なく孤独、そして最も希少で戦略に長けている性格タイプのひとつで、建築家型の人達自身、これをすべて痛いほど感じています。全人口のわずか2%を占めていて、特に女性が珍しく、全人口のたった0.8%です。自分と同じ考えを持ち、その飽くなき知的追求心や、まるでチェス試合のような駆け引きについていける人を見つけるのに苦労することが多いのです。想像力が豊かな一方で決断力があり、野心に溢れている反面、引っ込み思案で、驚くほど好奇心がありますが、エネルギーを浪費しません。
https://www.16personalities.com/ja/intj%E5%9E%8B%E3%81%AE%E6%80%A7%E6%A0%BC

MBTIとは?
MBTIとは平く言うと、性格診断のこと。三大心理学者の1人、カール・グスタフ・ユングによって提唱されています。

MBTI(Myers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)は、個人がどう世界を認識し、物事への決定を下すかについての心理学的な選好を示すことを目的とした
ウィキペディア

性格をアルファベット4文字で表現
簡単に説明すると、MBTIでは性格を16パターンに分けられ、診断の結果は以下のようにアルファベット4文字で表現されます。

①どこに関心を向けることを好むか
E外 向 (Extraversion)
I内 向 (Introversion)

②どのように情報を取り入れる/知 覚することを好むか
S感 覚 (Sensing)
N直 観 (Intuition)

③どのように結論に導くことを好むか
T思 考 (Thinking)
F感 情 (Feeling)

④どのように外の世界と接することを好むか
J判断的態度 (judging)
P知覚的態度 (Perceiving)
Myersら (1993)(園 田 (訳), 2000)よ り

強力な自己暗示になる
何気なく時間潰し程度にやっている性格診断ですが、その実、性格診断の結果は強力な自己暗示になります。それは性格診断の精度が高いほど、また質問の数が多いほど、効果が強まるのではないかと考えています。紹介したMBTIという性格診断ですが、その存在意義や目的は性格を断定するためではなく、診断された性格モデルを元に、自己理解へ繋げるというものです。つまり診断結果に納得が行かなければ、再度診断を行なって、後者の方が納得が行くようであれば、そちらを選べば良いという意味です。

MBTIは診断結果を出す為に100の質問に答える必要があるのですが、穿った見方をすれば、自己暗示の効果を高める為に、沢山の質問に答えていると考えることもできます。

またMBTIは診断結果が2000文字程度で記述され、ほかの性格診断と比べても比較的長文と言えるでしょう。長文で性格診断が記述されているということも、自己暗示の一因になっていると考えています。例えば、テンションの浮き沈みが激しい人がいたとします。その人物が診断を受け、結果の一文に「社交的で明るく、人との関わりが好きな反面、人間関係で傷つきやすく、落ち込みやすい」と書かれていたとします。テンションに浮き沈みがあるという点について、性格と診断結果が一致しますが、その要因が人が好きだとか、人間関係にあるかどうかはわかりません。しかし、診断結果を見て、その人物が「テンションの浮き沈み」が「人との関わりに作用されている」と、勝手に結びつける可能性は高いと思います。このように、性格診断は人の性格をコントロールすること力があるといえます。

弱みを細分化する
揺らぎない自信は、弱みを知ることで成立するものだと私は考えています。理由は単純で、自信を無くしてしまいそうな出来事が起こった際に、それを弱みのせいにできるからです。そして弱みのせいにしたことによって、自分の強みが明確になるのです。例えば、「人と関わるのは苦手だが、ひとり作業に没頭するのは得意。」といったことです。弱みを克服することが重要だと考える人もいますが、私はさっさと弱みを克服することを諦めた方が良いと考えています。克服を諦めた方が、自分の役割や仕事が見えてくるからです。そして弱みというのは個性でもあります。今の社会だと社交性がある人間が勝者に見えるかもしれませんが、そういう場合、集中力がなかったり、配慮ができなかったりするのです。

重要なのは、弱みを細分化することです。何か一つのことができないからといってそれに呑まれてはいけません。学業が苦手だから、社会に出て活躍できないか?と言われればそうではないし、頭が悪いと勘違いしてはいけない。頭の良さにも色々な種類がある。人との関わりが苦手だと言っても、それは大勢での関わりが苦手なのであって、一対一のコミュニケーションは得意ということもあります。そうやって、弱みこそ細分化する必要があるのです。そうすると思わぬ強みが出てきます。私の場合、コミュニケーションは苦手なのですが、議論は得意です。一見矛盾するようにも思えるのですが、性格診断をもとに、自己理解を深めたことにより、コミュニケーションは下手だが、議論ならできるということに気がついたのです。そして弱みの中に見出した自信というのは、そう簡単には崩れません。

性格診断で精神を安定させる
性格診断を受けると、散発的に、また多方向に起こしている自分の行動も、一貫性のあるものに見えてきます。またアイデンティティが確立されてくると、周りの評価に流されず、自分の得意不得意が見えてくるようになります。弱みの中にも強みを見出すことができるようになります。そうして自信が持てるようになると、自分の判断や行動に統一感や安定感が出てきます。安定感や統一感は自分自身に安心をもたらします。こうして、性格診断から精神の安定性を手に入れることができるのです。

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