クリエイターと職人について一考

テレビを見ていて、とある歌手が歌う歌の歌詞を見る。
なんだかとっても抽象的で、思わせぶりで、詩的な言葉が並んでました。
それを見て俺は思ったんですよ。

めんどくせッ

ってね。

どうもおはこんばんちは。俺です。

そんなわけで本日は、私が考えるクリエイターと職人について語っていきたいと思います。え、そんなわけってどんなわけって?それはこれからお話していきますので、気長に待ってくださいよ。

こんなこと言ってますが、俺、若いときには考察系とか、謎が残る系のお話とか大好きだったんですよ。自分なりに解釈して語ってみたりとかさ。
ええ、そりゃあもう週末はミニシアターに足繁く通ったり、レンタルビデオ(!)で映画を見漁ったりしていましたよ。そして、通勤通学中は当然のように小説です。
カミュとか、ケルアックとか、夢野久作とか読んじゃったりしていたわけですよ。

でも今は、敵がいる→ぶっ倒す→ハッピーエンド、みたいな話が大好きだし、歌の歌詞なんか気にもしていない。どちらかといえば音がよいかだけがポイントになってたりする。

で、思ったわけですよ。

あ、これ、たぶん職業病だなって。

というのも、ライターって仕事って字面だけ見ると非常にクリエイターっぽいじゃないですか。なんか小難しいこと書いたりしても許されそうじゃないですか。なんか思わせぶりな締め方とかしてもよさそうな気がするじゃないですか。

でも、実際はそんなことがなくって、むしろライターっていうのはとことん情報を分解して、わかりやすく再構成して、提示しなきゃならないんです。
まあ、仕事によっては思わせぶりが効果を発揮することがなくもないのかもしれないですけど、だいたいの仕事は上記の通り。伝わらなきゃ意味がない。

冒頭で言った歌のように、聞き手や読み手が勝手に想像してくれるなんてのはアーティストやクリエイター、しかもある程度名が知れた人にしか許されないのです。

仮に思わせぶりが正解であったとしても、そのウラには確かな目的が存在していて、意図が無ければならないのです。
なので、俺はライターのことはクリエイターだと思わないし、自分のこともクリエイターだとは絶対に思いません。

むしろ、ライターの仕事とは職人作業であり、クリエイターのように思ってもらえることがあるのだとしたら、それは機能美から来るものでしょう。
でも、俺はクリエイターと言われるよりも職人と言われたほうがうれしいです。

というか仕事を請ける時点で、俺は全ての仕事は職人の仕事だと思っています。アーティストは自分の思いが先にあって、結果的に金がついてくる。だが、職人の場合は先に金と条件があり、そこに沿ったものを作る。
ここを勘違いすることだけはないように、俺は気をつけて仕事をしていきたいと思っています。

ちなみに、こういうnoteの記事は思いが先立っているので、アーティスティックと言えるでしょう。ファンになってくれてもいいんだよ?

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