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中年になった話

3月で35歳になった。テレビなどで2000年ごろのルーズソックスやら何やらを紹介されると、「全部知ってるぞ」となる。モー娘。のラブマシーンって20年以上前なのかよ。てかゴマキ(同学年)は何歳から活動してんのさ。

なんとなくそんな気はしてたけど、確実に老いている。20代終盤に差し掛かってから、秋ごろになんとも言えない心身の不調を覚えるようになった。最近はもう慣れて、その頃になると「あぁいつものアレね、はいオッケー」と余裕を持って対応できるようになったが、今年に入って春にもそれを感じるようになった。

もともと「木の芽時」と言って、長い冬の寒さを乗り越えた春先に体調を崩す人が多いことは知っていた。それが私にも来た。なんかしんどい。もともとスッキリ起きる方ではないが(寝付きが悪いので)、よりいっそう起きづらい。何をするにもやる気が起きない。

季節は折しも春である。空はあくまで爽やかに青く晴れ上がり、木々の緑は日を追うごとに深くなり、溢れんばかりの生命力を振り撒いている。

そう、生命力。

この時期の植物は、例えるなら0〜16歳くらいまでの子供である。その人間で言う成長著しい十数年をほんの数ヶ月で駆け抜けるのだから、1日として同じ姿はない。1週間も経てば全く別の姿になる。長い冬の間に蓄えた力を、新たな命を生み出すために一気に噴出させる。汗ですらなぜか臭くない、それこそが若さである。春はまさに若人の季節なのである。

その春に体調を崩している。噴出させる生命力がない。冬を乗り越えるのが精一杯。それが中年なのだ。それを体感した。理解した。私はもう若くない。もう「成長」という言葉は使えない。

ようやく体調が落ち着いてきた。梅雨入り前までは1年で1番素晴らしい季節である。エンジョイしたい。

その次は夏か…ムリかもしんない…

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