新人が身に着けるべきスキル
はじめに
こんにちは。はちぽちです。
予定通り、新人が身に着けるべきスキルについて書きます。
若手の方は「これから勉強する内容だな」と思えばいいし、教育する立場の方は後輩育成の参考にしてもらえれば幸いです。
僕は新卒から現在に至るまでずっとIT業界にいますが、最初に覚えるべきは専門スキルではなく、汎用スキルだと考えています。
理由は簡単で、市場価値が高い人はどこにいっても通用するベースを持っているからです。
なのでこれから記載する内容は、最後にちょっとだけ技術に触れていますが、ほとんどが社会人基礎力に関するものです。1~2年で修了している状態が望ましいです。
では、順に書いていきます。
報連相
これは全ての社会人が身に着けるべき基本のキなので、必ず全員が滞りなく行えるようにしてください。なお弊社は、5年くらいの中堅社員でもできない人が多数所属しております。
常に能動的に発信することが大切です。「あの依頼いつ出来上がる?」など、途中経過を聞かれたら負けだと思ってください。
作業量の見積もり
基本的に、依頼にはセットで納期がついてきます。なので依頼に対して消費すると思われる時間を正確に見積もることは、非常に重要です。
最初は勘でよいので、難易度と手間を想像し、必ず納期を回答するようにしましょう。
僕は一日使って完了する作業を3として見積もりを出しています。多少変動はあるものの、一週間で15の作業ができるような計算です。
※この3は主観的なものですし、自分の成長によって単位当たりの質が濃くなっていきます。
認識の一致
アウトプットの形や納期、はたまた依頼内容そのものが異なっていては、仕事になりません。
依頼する側とされる側、双方の認識に不一致がないようコミュニケーションをとることが必要です。
報連相を学べば知る内容ではありますが、特筆して大切なので切り出しました。
スケジュールの可視化
上司に業務量をコントロールしてほしいのは山々ですが、上司は他にもたくさん仕事を抱えており、全てを把握しているのは無理だと思った方がよいでしょう。
そのため、自分のタスク量は常に自分で把握し、可能な限り自分でコントロールすることが大切です。
実際の業務では、複数の依頼者から仕事をもらうケースや一人の依頼者から複数の仕事を受けることは日常茶飯事です。
タスク状況を常に整理し、かつ優先度や納期を把握し、いつでも調整しておく必要があると言えるでしょう。
ここから先は、論理的思考力について書いていきます。
理想を追求する
依頼者は自分と専門領域が異なるので、課題の解決方法を考える力は自分の方が慣れていることでしょう。
言われたものをそのまま実装しても、ユーザビリティが微妙になってしまうケースは多々あります。
イエスマンにならず、いったん立ち止まって考えることで、よりパフォーマンスが優れたアウトプットを出すことができるでしょう。
真因を発見する
限られたリソースで最大限のパフォーマンスを出すためには、余計な手戻りや追加作業を発生させないことが必要です。
課題は一発で解決すべきなので、根本原因を突き止めて最短でミッションを達成するのが良いと言えるでしょう。
想像する
僕の経験上、新たな仕事が生まれても、既存のシステムや仕組みを少しいじるだけで作業が済むことが多々あります。
業務やシステムを設計する際は、ある程度の拡張性や余力を持たせておくと後々に利いて楽になるでしょう。
Noと言える
仕事は基本的になくならないものなので、イエスマンになると優先度が高い業務がいつまでも終わらない可能性が出てきます。
ハイパフォーマンス人材でいるために、緊急度、優先度が低い業務は断ることも必要です。
その他、ヒューマンスキルです。
謙虚さ
相手が知らないことを自分が知っているように、自分が知らないことを相手は知っています。
人は無知を既知に変えることで成長していくのですから、わからないものはわからないとしっかり伝え、教えを乞いましょう。
プロジェクト・アリストテレス
何年か前に話題になりましたが、仕事相手について深く知っているチームの方が、プロジェクトは円滑に進みやすいという研究結果をGoogleが発表しました。
どの年齢であっても、仕事は上司や同僚に気に入られたほうがいいに越したことはないと思います。
可能な範囲で内面をさらけ出し、周りに気に入ってもらえる人材になることを、僕はお勧めしています。
プライベートが充実している
上記に不随する内容です。
人間性をさらけ出すにあたり、内面がスカスカだと逆効果になるでしょう。
なので、そこそこやりこんでいる趣味や最近のマイトレンドなど、最低でも3つほどネタを持っていると良いでしょう。
学問・業界系のネタが一つでもあると、知性が感じられてなお良いと思われます。
開発スキル(おまけ)
一応専門職なので、下記の内容は網羅できていると嬉しいです。
理想は全部ですが、最初の3つくらいができていれば他は後からでもよいと思います。
・未知の言語、FWでも、調べながら自力で環境構築ができる
・何かしら一つの言語に精通しており、新しい言語習得に生かせる(その他、メモリ管理がわかる)
・Gitが使える。(Git Flowを説明できればよい)
・可読性・保守性が高いプログラムが書ける
・パフォーマンスが高いプログラムが書ける
・大量のドキュメントがなくても、IF定義があればプログラムが書ける
・アジャイル開発がわかる
最後に
今回は、これまでの経験から僕の成長に寄与してくれた能力についてまとめました。
上記のうち社会人スキルは、上から順に身に着けていくのが好ましいと考えています。開発スキルは並行して学んでください。
次回は上記の能力開発をどのように行うか、書いていきます。
参考にしたサイトの記事や書籍も紹介していくので、興味があればチェックしてください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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