見出し画像

日本からGAFAが生まれない理由

結論から言えば、語学圏人口の多寡が理由だ。日本発では構造的にGAFAは生まれない。下記で詳細説明しよう。

立ち上げ期は自国企業が強い。しかし、結果的にはプラットフォーム(PF)戦争は国境を越える為、勝者1社総取り。日本でもこの状況になった事は下記歴史が証明している。全てのネットPFは米国勢に席巻されてしまった(楽天はまだ頑張っているが)。

画像1

本当か?とこれだけでは疑問に思うだろう。弊社ではそれを実感する体験をしたので、その事例を紹介しよう。当時Twitterの人気インフルエンサーにつぶやいてもらう事で広告料金を頂戴するサービスを実施していた。しかし、日本人のインフルエンサー数は数百万人程度であり、結局収支トントンでサービス休止になってしまった。しかし、もし英語圏や中国語圏で同様のサービスを実施していれば、売上は10倍以上となり十分利益が出ていたのだ。つまり、語学圏人口が多ければ売上も大きく、利益も大きい。結果同様のサービスでも語学圏人口の多い国でサービス展開した企業が勝者となり、どんどん利益を独占するようになる。

画像2

画像3

日本語圏:英語圏:中国語圏では1:10:10。よって、

売上が1:10

利益も1:10

時価総額も1:10

時価総額の一定割合が株式市場で資金調達できるので、資金調達額も1:10

すると、商品開発(R&D)投資額も1:10となる。

国境を越えるPFビジネスでは商品開発投資が1:10では勝負にならない。従って、英語圏人口を抱える米国企業が圧倒的に有利となり、世界中で独占していく事になる。

中国のように実質鎖国政策で米国勢が入れないようにできれば別だが日本でそれは無理な話。

では、それを前提とした際、日本国としてはどうすべきか?また、日本企業がプラットフォーマーとして世界を席巻する方法はないのか?これらは次回考察したい。



この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?