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乱数で問題ぐるぐる

勉強方法の概要はこちらから↓

司法書士試験の勉強をしていた14か月の内、4か月はテキストのインプット期間で、10か月は問題集によるアウトプット期間でした。問題集と過去問を周回していくわけですが、自分は乱数列を用いて、問題を周回しておりました。この勉強方法はアウトプット期間開始から崩れることなく、一貫して根幹となった勉強法になりました。勉強していく上で挙がってくる課題を一気に解消してくれる原点にして頂点の勉強法でした。ここでは乱数列を使用することによって解決できた課題を挙げていきます。
社会人でフルタイムで働きながら、兼業で司法書士試験の勉強しているという状況を前提に記載します。


課題と対応

問題演習を行うインターバルが開く

乱数を使用し、各論点単位で考えれば、一定期間で復習ができているという状況を作り出すことができます。

才能がある方を別にして、勉強した内容は一発で記憶に定着することは難しいです。一定間隔で復習を挟んでいく必要があります。逆に復習を挟まないと一度完璧に覚えた知識でも忘れていってしまいます(※エビングハウスの忘却曲線)。通常の資格試験では司法書士試験よりも範囲が膨大でないため、1日1~2時間のペースでテキストと問題数を繰り返していけば、一定間隔で復習できたため、記憶が定着できたのですが、この試験はこのようにはできません。また、1日中毎日勉強して、圧倒的な勉強量で、復習を行っていくことも不可能です。若干質を落とし、1問でもいいので、論点に触れることにしました。

科目ごとに勉強時間のムラができる

乱数では均一に解くページが割り振られるため、問題集に乗っている全問題数に比例して、自然と時間を割いて勉強することになります。市販されている問題集は、重要な論点は多めに載っていますし、過去問も同様です。
そのため、特に何も考えなくても重要なところを重点的に触れるようになります。

司法書士試験では科目数が多く、勉強の進捗管理が大変です。受験生の間では皿回しに例えられています。乱数によって解く問題数は少ないため、どの週をみてもいつも、軽く皿は回っている状態ですし、科目ごとの勉強時間は計測していませんが、民法と不動産登記法が一番勉強した形に仕向けるようにしました。

勉強に飽きる

乱数によって解く問題が少ないため、飽きずらく、ある程度高い集中力を保ったまま、問題集を走りきることができます。

問題演習は正誤判定をただひたすらに繰り返していくものです。当然に飽きますし、集中力が切れます。よく歴史の教科書を前からやっていた場合に例えれる話で、土器についてめっちゃ詳しいのに、明治維新とか全くわからないという現象があります。司法書士試験に例えるならば、不登法では嘱託による登記が甘いとか、商登法では法人法の登記が甘いとか、そういったことにならない形に仕向けるようにしました。

仕事に柔軟に対応できない

乱数で生成する値の数を調整することで、1時間でも、10分でも、40分でも同じ勉強方法で対応することが可能になりました。

仕事量の関係で、当然退勤時間は毎日同じになるとは限りません。年に何回かは休日出勤や深夜残業がある可能性も十分にあります。そのため、きっちりした計画を立てたとしても、崩れるのがオチです。そのため例えばオートマ一問一答ではやる巻数だけ決めておいて、後は取れる時間に応じて、やる問題数を調整することで、柔軟に、かつ確実に勉強を積み重ねられるように仕向けるようにしました。

勉強計画を立てることがめんどくさい

ある程度、乱数による勉強方法が確立できていたため、今日は何P~何Pまでやるとかそういったことを考える必要が無くなりました。いろいろ考える必要が無くなり、ストレスが減っていました。

デメリット

この乱数による問題ぐるぐるを行うためには、以下のデメリットを認識しておく必要があります。

テキストを全部読んだ後でないとできない

乱数に関係なく、問題ぐるぐるを行うためには、前提として、その問題集を使えるようになっていること、つまりテキストによる学習を行っておく必要があります。自分はそれもあって、テキストはなるべく早く、1周したいと思っていました。

数字が重複する

乱数ですから、当然に同じ数字がぶつかることがあります。また逆にある数字がまったく出ないこともあります。つまり得意不得意に関係なく、繰り返し演習させられる問題もあるし、逆に気づかないうちにやっていない問題もできるという状況になります。しかしこれは短期的な現象で、長期的に見ればこれらの現象は解消されていきます。ある程度大雑把な気持ちを持てる人に向いている勉強方法で、細かいことが気になりすぎる人には向かない勉強方法なのかもしれません。

おわり

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