ブラックホールとお好み焼き 〜妻がみた研究者の休日〜
私の夫は研究者です。
研究者って何なのか、私も未だによくわからないですが、夫と出会うまで、身近に研究者という職業？の人がいなかったため、初めてであったときは、何をやっているのかと興味を持ちました。
その時は研究者ではなく、学者さんと言われた気がしますが。
そんな夫との休日の話を記事にしてみたいと思います。
***
君は本当にブラックホールを知っているか。
っていうウェビナーがあるんだけど興味ない？
夫が嬉しそうに尋ねてきました。
私には、夫が興味を持ちそうだな〜というのはよくわかります。
でも、私も興味を持ちそうだと（ほぼ確信したかのように）尋ねてきたことに、驚きました。
回答にほんの少し迷って、
ごめん、興味ない。
と言ってみます。
驚いたような、残念そうな反応に、ちょーっとだけ申し訳ない気持ちになったのですが、次に夫が言ったことに今度は私が再び驚くことになりました。
ウェビナーだから、みんなで見ようと思ったのに。
みんな？
そう、子どもたちも一緒に。
確かに、以前記事にもしましたが、子どもたちは惑星やら隕石やらロケットなど宇宙に関するものに興味はあるようです。
でも。
決して、こども向けでない、２時間もあるウェビナーを子供と一緒に見る？
ちなみに子供は８歳と６歳です。
夫が何を言い出すのか（時々？）本当に理解できないのですが、せっかく子供にも見せたいと思った気持ちを無下にするのもどうかと思い、一緒に見てみることにしました。
そして当日。
休日の午後からのウェビナーでしたが、朝からのんびりしすぎて、お昼ごはんの支度も終わらないまま、開始時間になってしまいました。
私は別に見なくていいし、キッチンでご飯を作って、待っている間とか食べている時間も含めれば、２時間おとなしくできなさそうな子供でもなんとか耐えられるかも？という淡い期待で食事の準備を始めます。
そんなこの日のご飯はお好み焼きでした。
前日の夜にホットプレートを使ったから、また使おうかなという程度の理由で選んだのに、キッチンで作るとなるとフライパンで焼くことになるわけです。
だからといってメニューを変更する気にもなれないし、なにがなんでもホットプレートがいいかと言われれば、そういうわけでもないので、気持ちを切り替え、キッチンで一人もくもくと焼いていよう、そう思ってひたすらキャベツを切っていました。
そのうち、ウェビナーが始まりました。
ブラックホール、というキーワードに興味をもって最初こそ映像を眺めていたものの、導入部分でまずは長男が離脱。
次男はもうちょっと頑張っていたようだけど、そのうち…。
そんな状態でようやくキャベツも切り終わり、卵を割って、さぁ焼こう！と思ったら、子供がホットプレートで焼きたいと言い出します。
そう、お好み焼きはやっぱり焼くところから、参加したほうが楽しいですよね！？
子供たちはたぶん手持ち無沙汰になっただけで、結局見てるだけなんですけどね、再び気持ちを切り替えて、ホットプレートを準備します。
そんな流れで、お好み焼きを焼き、食べながら、ブラックホールについて学ぶ（？）ことになりました。
夫いわく「一般向け」のその内容は、ブラックホールの写真はともかく、突如登場するよくわからない数式なんかの影響もあって、私には結局よくわかりませんでした。
途中参加だし、お好み焼きが気になって真面目に聞いてなかったからで、説明者が悪いわけではないと思いますが、子供たちも話が難しすぎて、きっと理解できていないでしょう。
なかば予想できてはいたけれど、子供達は食べる方に夢中です。
焼き上がるたびにどんどん胃袋の中へ吸い込まれていき、私より食べる子どもたち…。こっちもブラックホール。。
そして食べ物がなくなると（ウェビナーは続いていましたが）とたんに席を立ちました。
聞きたかった話を、子どもたちのお好み焼き争奪戦のせいでじっくり聞けず、子どもたちが席をたったあとは、夫は寂しそうに別室へ移動して残りのウェビナーを一人視聴することになりました。
部屋にこもってPCに向かう。
ちょっとさみしそうではありましたが、よく考えるといつもと同じ休日です。。
***
家でもいつもPCに向かっている、、皆さんの予想通りでしょうか？
家族が自分の研究分野に興味がなくて、研究が趣味、四六時中研究のことが頭のどこかにある、みたいな状態だと、こんな休日を迎えることになるかもしれません。
※世の中の研究者がみんなこんな感じではないですよ、たぶん。
※夫の研究分野に特に興味関心はありませんが（難しくて理解が追いつかない）、何かを研究する、ということには興味関心、というか尊敬・応援しております！
この記事が、研究者って、家で何してるの？なんて思った誰かの好奇心をちょっとだけでもみたすことができたなら幸いです。笑
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