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確定申告の思い出⑧ 〜ふるさと納税〜

昨年いくつか記事を書いていた確定申告のお話。

先日初めてふるさと納税して、そのことを記事にしようと思っている間に確定申告のシーズンはすっかりすぎてしまいました。
書こうと思ったことを、下書きにちょっとだけメモして放置していたのですが、所得税の還付があったので、あらためて思い出しつつ記事にしておこうと思います。

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今までにいくつか確定申告の記事を書いた私ですが、ふるさと納税は初めてでした。

ちなみに、ふるさと納税がどんな制度かご存じでしょうか?

私のこれまでの認識はざっくりとこんな感じでした。(随分浅い知識で。。)

  • 居住地の自治体に納める予定の住民税を違う自治体に納める。

  • 納めた自治体からはお礼の品が届く。

住民税を納めることが前提の制度。
正社員として勤めていた会社を育児休暇終了とともに退職し、しばらくパート勤務でちょこっと配当収入がある程度の私は、「どうやったら住民税が非課税になるか」を考えているような状態だったので、ふるさと納税できない、と思って今まであまり詳しく調べることもしていませんでした。

それが、ありがたいことに?、パート勤務でありながら、残業したり休日出勤したり、ちょこっとだけ時給もあがったりと、昨年は住民税を支払うことになりました。
毎月見込額で給与から引かれている所得税と違い、一年分まとまってこれから納付しなければならない金額が通知される住民税。
結構な金額だな〜と思い、もしかしてこの調子で働いていたら、ふるさと納税できるのでは?と思うに至りました。

お得な返礼品をもらいたい!というのももちろんあるのですが、一度くらい「ふるさと納税」をやってみたいという気持ちもあります。
何事も経験。

いざやってみようと思うと、そもそもどういう制度なのか、ということがあらためて気になります。
返礼品がもらえてお得!みたいな情報はあちこちに溢れかえっているのですが、ちょこっと胸にひっかかるのは、「居住地の自治体に納める予定の住民税を違う自治体に納める」という私の認識。

つまり、私がこの制度を利用して、違う自治体に納税すると、居住地の自治体は税収が減ってしまうということ?

実際に居住地のホームページや市報を見ていたら、以下のような記載を発見。

年々このふるさと納税による減収額が拡大しています。
このままの状態が続くと、市民の皆様に提供する行政サービスに影響が出るおそれがあります。

う〜ん。。ちょっと考えてしまいました。

個人として一時的にお得なものがもらえるかもしれない。
でも長期的にみて、自治体の税収が減り、提供される行政サービスの質が低下したり、受けられなくなるサービスがでてくるとしたら?それでいいのか。
一人一人の納税額は大きなものではないとしても、自分の行動がどのような結果に繋がるのか、というのは気になるところ。

でも、じゃあなんでこんな制度ができたのだろうと調べてみたら、総務省のサイトにありました。

そもそもなんのためにつくられた制度なの?

そこで、自分の気持ちに寄り添って?引っ越しでお世話になってきた土地の中から、納税先を選ぶことにしました。(やっぱり一度やってみたい)

最初にみたのは、今の土地に来る前に住んでいた新潟。
慣れない土地での子育て、子育て関連のサービスは保育園をはじめ色々行政サービスのお世話になりました。

納税(寄付という扱いになるようです)したお金の使い道にも「子育て」があり、これならいいかも、とお礼の品を眺めてみます。

新潟に住んでいた頃のよかった思い出の一つとして、とにかく食べ物が美味しかったこと。
お米や魚はもちろん、お野菜や果物も本当に美味しくて、週末にはあちこち食べ歩いていたのですが、商品の中に、お気に入りのお店のものが並んでいるのをみつけました。

懐かしい!しかもこのお店のホームページを覗くと以前はお取り寄せもできたようですが、この時はお取り寄せはお休み中。

食べたいと思ったら現地へ行かなければならないということ。

よし、これにしよう!と決定して早速申込み。

どのぐらいの金額までしても大丈夫かよく調べていなかったのだけど、住民税の額はどれくらいになるのか試算していたので、これくらいいけそうかな、との判断。

判断が適当になったのは、ちょっと急いでいたから。なぜならこのとき すでに12月30日のお昼頃。
けっこうギリギリです。

でも、まだもうちょっとぐらいいけるかな?と他の自治体もみていたのだけど、そこでたまたま目に入ったのが、自分があとどのくらいふるさと納税できるのかシミュレーションするコーナー。

やってみると、びっくり!
あと数千円が(お得になる)限度でした💦

私は勘違いをしていました。

てっきり住民税の額がそのまま、ふるさと納税の上限かと思っていたのですが、実際はふるさと納税の限度額は住民税額のしかも所得割の2割が目安だったのです。。

※ふるさと納税自体は本来、自治体への寄付のようなもので、寄付額に上限があるわけではないのですが、税金から控除される金額に上限があるというほうが適切かもしれません。

※住民税は所得割(所得に応じて計算)と均等割(所得に関わらず定額)で構成されています。

というわけで今回は、自治体1つで終了することにしました。

ちょっと焦りましたが、税収云々に関して悶々としたものの、上限がちゃんとあってよかったなとも思うのでした。これなら次回もやってみていいかも?

年が明けて、ふるさと納税した自治体から返礼品と証明書が無事に届きました。
ギリギリの申込みでちょっとだけ心配しましたが、無事に期限内という扱いになりました。
(もしなんらかの理由で翌年の扱いになった場合は、翌年分で確定申告すればいいのですけど、翌年の収入が見込めないと…)

返礼品は、家族みんなで美味しく頂き、証明書は確定申告書に添付して提出です。

確定申告書を作成していて、あらためてわかったのは、ふるさと納税した金額(例えば10,000円)から、2,000円引いた金額の全部(例えの場合8,000円)が、住民税から引かれると思っていたのですが、それはワンストップ特例申請をした場合で、そうでない場合(確定申告した場合)は、一部は所得税(例えば税率5%だと400円ぐらい)から還付され、残りが住民税から引かれるということです。

ワンストップ特例のほうが控除された金額がわかりやすそうですね。
ただ、確定申告すると、所得税は給与や配当金から天引きされていた分が「戻ってくる」のに対し、住民税は、これから支払うものが「少なくなる」という仕組みで、本来いくらだったのか?はやっぱり計算してみないとわかりづらい?

これから払う額が「少なくなる」のと、一度払ったものが「戻ってくる」、戻ってくるほうがお得な気分になるのは私だけでしょうか。
だからワンストップ特例を使わない、というわけではないのですけど。
(確定申告する人はワンストップ特例は使えない)

また、毎年確定申告をしていた私からすると、ふるさと納税分を確定申告に含めるのはとても簡単な作業でした。

入力箇所がちょっと増えただけ。

返礼品を選ぶ方に時間がかかったぐらいです。笑

また今年も、たくさん働けて税金をたくさん納めることになりそうなときは、年末に今度はちゃんと試算しながら、ゆかりの地の返礼品を覗いてみようかな、と思うのでした。

■確定申告のお話はこちら↓にも色々あります。

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