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「川」 はっち

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Photo by Amol Tyagi on Unsplash

思い返してみると、私の近くにはいつもそばに川がある。

小学校の時は学校のすぐ下に小さな川が流れていて、川とその横にある田んぼの間の小道が通学路だったので、よく遊んで帰った。川の土手が所々階段になっていて、水へ入ることもできたので、夏場はそこで涼をとりながら(といっても足首くらいまでしかない)、苔でたまに足を滑らせて服を濡らしながら、帰宅していた。

高校に通うときも、毎日大きな川沿いをバスで通っていた。雨の日は流れが一気に加速し、濁って茶色い水になる様子も興味深くて、ずっと眺めても飽きなかった。

金沢に来た時は、浅野川のすぐそばに家を借りた。窓から川沿いの桜を見ることができて、よく1人で夜桜を眺めながらお酒を飲んでいた。その後に引っ越した場所もそばに川があって、川沿いをよく散歩したものだ。

ところが現在の居宅では、全然川を見かけない。もちろん遠出をすれば見れるし、特に川があるからといって何かするかと言われれば何もしないのだけれど、街をちょっと歩けばコンビニがあるように、すぐ近くに川がある、という生活をしてきた私にとってはなんかさみしい。

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