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「落ち葉」けっち

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Photo by Annie Spratt on Unsplash

秋のおわりにいつも思うことなんですが、落ち葉って誰が掃除しているんでしょうか。普通に考えたら市が雇った清掃員だろうと思うのですが、記憶をふりかえっても落ち葉をかき集めている掃除の人をみた記憶というのがありません。

街にはいたるところに街路樹があって、紅葉もおわった初冬の今は風が吹くたびに葉がとんでいます。とびちった葉が道路に散らかっているんですが、風がそれを少しずつ溝などに運んでいるのでしょうか。溝は落ち葉がたくさんたまっているのですが、落ち葉であふれそうになっているほどではありません。

最近は大きなマンションも立派な樹で周りを囲っていて、おそらくマンション付近の落ち葉は管理人さんが掃除しているんでしょうが、けっこうな量の枯葉になるはずです。でも僕の印象に管理人さんがせっせとホウキで掃除をしているイメージもありません。

車で市が管理している大きな森林公園みたいなところをすぎるときも、膨大な枯葉がおちているのですが、その枯葉で歩けないわけではなく、ほどほどの量で枯葉はおさまっています。にもかかわらず風が吹くたびに枝から葉が落ちているわけですから、これだって、必ず或るタイミングで掃除の人がすべて枯葉を集めていることになります。

自然って最高! だったり、きれいな街に住みたい! だったり、勝手に思っている自分たちですが、この最高な自然というのは、落ち葉で埋もれて歩けないような自然ではなく、ほどほどに誰かがあらわれていつのまにか落ち葉を処理してくれている状態の「不自然」なわけであって、そうすると自然ってなんだろうか、我々の思う自然は不自然で、本当の自然というのはとても不快な場所なんじゃないか、と思ったりします。

いつも当たり前に思ってしまうゴミのない街、落ち葉がいつのまにかなくなっている道路ですが、そこにはいつも働いている人の存在があるということは常に頭にいれておきたいものです。

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