16日目 西洋人は思った以上に外見にお金を使わない

化粧はしない、シャンプーは使わない、美容室なんて行かない。
それでも自信満々で、清潔感があって、綺麗。なにそれずるい。

20代前半の女の子って、一番可愛い。どんなに流行や世間に興味のない子でも1度はオシャレに興味を持って、服に、髪に、顔に、一番お金を使いたい盛りが20代、これは全世界共通のはず、という想像は脆くも崩れ去った。

ヨガスクールにいる老若女は誰も、化粧しない。

いや、これは知ってた。西洋人はあまり化粧をしない。しなくたって顔が整っている。(日焼け止めさえ付けない…というのは、以下記事で書いた)

だけど、それはまだ序の口だったのだ。

シャンプーも、しないらしい。

というか、シャワーを毎日浴びない。


うん、知ってた。(斜め上を見ながら)
(本やテレビで得た机上の知識が現実だった時、こういう反応しかできない)


「乾燥してパサパサになっちゃうから、ドライヤーもしないの」

と言う彼女たちの金髪はなるほど別に洗わなくてもドライヤーで乾かさなくてもワックスやコテで試行錯誤しなくてもサッとまとめるだけでキラキラでピカピカでキュートだ。なんじゃそりゃ。

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※画像はイメージです。©️ぱくたそ


ただ一人、インド系の女性だけが「日本人はラッキーね、黒髪がストレートで綺麗で。私の髪はこんなに縮れているのに」とどんよりしたオーラと共に話しかけてきたけれど我々東アジア人の女性がどれだけの手間とお金をかけていることか。日用品にしては高価格帯のノンシリコンシャンプーとトリートメントとコンディショナー、数万円するナノケアのドライヤー、毎日のアイロンやワックス、それにかける時間。あ、私はお金も時間もかけていないので普通にスネ毛みたいなうねり型黒髪です。なんとかしたい。

さらに奴ら、髪も自分で切るらしい。はあ?

「これ、昨日自分で切ったの」

とはにかむ彼女の髪の毛は確かに素人よろしく縦に横にザクザクとハサミを入れているんだろうけど、自前のウェーブがうまくその長さを調節しているし、自然に色素が抜けた金色と銀色の髪の毛の色合いがざっくりとした切り方に似合うのなんの。普通にオサレ。適当でこのクオリティ、いとうらやまし。

当然服やバッグもハイブランドは買わない。インドの安いリネンの服やアクセサリーは何点か買っていたけど、どんなに高くても数千円程度のもの。かたや数万円の服やバッグや財布を買う私たち。いいんです、買い物は楽しければ(震え声)。

収入自体はそう違わないだろうに、どうしてこの人たちはこんなに旅をする金銭的余裕があるんだろう、といつも不思議だったけど、そういうことでした。圧倒的支出の少なさ。


ああ、日本人女子もそのくらいローコストで生きられたらなあ!

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インドでヨガをしようと考えている人、ダラムサラへの旅行を考えている人、旅エッセイを読みたい人、色々な考え方に触れたい人に。

全米ヨガアライアンスの資格(RYT200)が格安で取れると聞いてインドに1ヶ月ヨガ合宿した話。ヨガ初心者、英語日常会話レベルLow、カルチ…

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