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センターに出そうな本4冊

最後のセンター試験が、先週終わりましたね。

来年からは共通一次テスト?とかいう名前になり新たな試みも行われるようですけど、実際のところ名前を変えたセンター試験に過ぎないのでは、と個人的には思っています。

記述式もとりあえず延期になりましたしね。

ところで、センター試験含め、国語の試験に出てくる現代文の文章って個性的なものが多いですよね。現代を憂うようなものから、古代ギリシア思想について語るもの、人そのものの生き方について提言するもの等いろいろあります。時に、自分が知っている分野が出たりすると、かなり解くのも楽だったりしますし、反面最初の数行から取っつきにくいとかなり手間取ってしまうのも事実。

※私立大を受けた時は世界史のある範囲がそのままテーマになっていて非常に読みやすかった。日本史選択には少々酷だなあと読みながら感じた。

そこで、今回はセンター試験のような、現代文の問題に出てきそうな本を紹介したいと思います。



1.『虹に気づけない現代人』  天野俊一

[内容]

地元の田舎で農家を営んでいた作者が、旅行で東京に出てきた時に気づいたことを記したもの。情報化社会が進み、誰しもがインターネットとは切っても切れない関係にある世の中で、作者は街で出会う人皆それぞれが下を向いているように見えた、とする。

文化の発展により暮らしは豊かになったはずなのにどこか忙しそうで、手元の小さな端末に気を全て注ぐあまり、街の空気や、空の色、虹が出ていてすらも特に気づかない人々に衝撃を受けた。人を便利にする文化が逆に人の行動を制限し感性を乏しくさせているのでは、と作者は危惧している。

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2.『循環する歴史』   西野一史

[内容]

歴史を学んでいると、あることに気がつく。勿論紀元前の世界と中世と近代と現代では生活水準は異なるし、文化的には"発展"していると言える。しかし、人そのものに焦点を当ててみると、そこまでの変化はないのではないか、2000年が経とうとも変わらない価値観や変えられない価値観、いわば普遍的な価値観が存在する、と指摘した。

その上で人がより社会的に、人間的に豊かな生活をする上で必要なことが歴史学であると作者は主張する。過去の先人たちの行動から現在の行動を定め、そしてそれがまた未来の人類のあり方を定める、いわば蓄積が人類最大の武器である、とした。歴史をどうして学ばなければいけないのか、という作者の生徒(高校生)からの質問をきっかけに、歴史について語る文章である。

3. 文化としての仕事  三上信一

[内容]

21世紀で今後飛躍的にその活用方法が広がるであろうAIについて論じている。19世紀に資本主義が世界に根付いてきたからというもの、およそ人間は資本家↔︎労働者のどちらかに属するようになった。元々仕事とは自己実現を図る1つの手段として見られてきたものにもはや価値は見いだされず、更にはAIに取って代わられてしまうとさえ、言われている。そうであるとすれば、人間は如何にして自分の存在意義や目的を確かめることになるのか。"仕事"に対して様々な角度から考察をしていくことで、効率性のみを求めていく現代資本主義に警笛を鳴らしている。

4. バックパックのすヽめ      内海  わたる

[内容]

かわいい子には旅をさせよ、とは言ったものの、実際に海外旅行をしている人はどれ位いるだろうか。30年前に比べれば幾分世界は狭くなったし、旅行はしやすくなった。だからこそ、若者には海を渡ってほしい、と作者は主張する。

旅行といっても複数人でいくのではなく、1人で、それもバックパックで行くのが良いのだという。その理由として作者は、限られた荷物、限られたお金で、なるだけ自分の力だけで海外で生活をしてみることで、日常の当たり前に気づくことができること、更には社会の『空気』の違いさえ感じとることができるのだという。大学3年生の時に大学を休学してアメリカに単身1人旅に出て、その後も社会人バックパッカーとして各地を巡る作者ならではの視点からの提言が光る。

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いかがでしたか?

やはり現代文の問題に出そうなもの、というのは『資本主義』とか『現代』とか何となく入ってるイメージありますよね。





ちなみに、上記4作は全て私が適当に作りました



念のため、もう一度、全て私が適当に作りました

暇つぶしに、巷にありそうなタイトルと文章とか作れるかなとか思い、やってみました。なので、全てこの世には存在しません。作者名も適当です

大体バックパック勧めてくる人の苗字が内海って何となく矛盾してますよね、内海わたっても国内やないか、っていう。

もし、読みながらありそう〜とか読んでみたい〜とか思っていただけたとしたらとても満足です。


以上、暇つぶしでした。


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