見出し画像

教員採用試験に不合格…むしろそれは幸運、そしてチャンス

SNSで教員採用試験に合格しました!

という投稿をよく見かける季節となりました。

合格した皆さん、おめでとうございます!

教師は人気ない、採用試験の倍率下がっている、などと言われる時代ですが、「試験」を突破し、正規教員として働けるのは、嬉しいことですね。

筆記試験に面接試験、模擬授業…

本当に本当にお疲れさまでした。

その一方で、教員採用試験に不合格だった、という投稿も目にします。

教員採用試験に限らず、試験に不合格って、なんだか自分が認められていない気がして辛いですよね。

私も県の教員採用試験に一度不合格となり、翌年合格し、教諭として採用されました。

私は2度目で合格しましたが、毎年何度も挑戦している方もいらっしゃいます。

勤務した学校で、多くの講師の先生方もいて、正直なところ、明るく頑張っている先生で、子どもたちとの関係も良好なのに、いつまでも教員採用試験に受からず講師として働いている先生もいましたし、

なんでこんな先生が教員採用試験に受かったの?と思ってしまうような正規教員もいました。

もちろん、教員採用試験に合格できないのは、何かしらに足りない部分があるからだと思いますが、(例えば、試験にめちゃくちゃ弱くて、緊張のあまり本領発揮できない、とか、人間関係は得意で学校では子どもたちからも愛される講師でも、あまりに筆記試験が苦手とか)

それでも、学校に働く多くの教諭や講師と関わる中で、「本当に教員採用試験では真っ当な評価がされているのか?」と疑問に思うことは多々ありました。

実際、教員採用試験で面接官をやっている方々も「人間」であり、たったの数分・数十分でその人の良さや弱点を見抜くことは「絶対」ではないと思っています。

ですので、今年教員採用試験に不合格だった皆さんは、もちろん落ちてしまった原因が明確であるのであれば、翌年に向けて対策をした方がよいかと思いますが、全力で取り組んで落ちてしまっていれば、まず落ち込む必要はないと思います。

なんなら、今年落ちたことをラッキー!と思いましょう。

正規の教員になるまでに、猶予がまた1年もできたのです。

私は、大学卒業後、一発合格をしてそのまま教員になることが、必ずしもよいことであるとは限らないと思います。

講師をしながら、教育現場をリアルに体験し、今後の参考にすることもできるし、

一度教育から離れて違う世界を見に行ってもいいとも思います。留学にいってみるとか、他の職業についてみるとか…

実際に、一度正規教員として働き始めたら、他の職業を経験してみたくてもすることができません。

留学はしようと思えばできますが、簡単にはできなくなります。

今後教員として働くことを選ぶのであれば、教員になるまでの1年や2年、なんなら5年くらいでも、遠回りしてもメリットしかないと私は思います。

遠回りをして教員になった先生ならではの、経験やお話がきっと将来子どもたちにとって、輝かしい刺激的なエピソードになると思うんです。

社会に出てから定年までは長い仕事人生。

ちょっと遠回りしたっていいじゃないの!遠回りできてラッキーじゃん!いろいろ経験できるチャンスだよ!と伝えたい私です。

そんな話を、先日のラジオでも話しました!

#58【ゲスト】元教員3人が先生という仕事について本音を語る回

ぜひ、ご視聴いただければ嬉しいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?