ファンタジーマネジメント【対話術】
寒さが厳しくなるこの頃、家から出る機会がますます減り読書が捗りますね。
今回は、以前愛知県で小児発達に関連した講演の一部で小栗正幸先生がご登壇され、話が面白かったので書籍を購入したという経緯の本になります。
小栗先生は、犯罪や非行のある子どもの対応を長くされていた経緯があるそうで、本の中に出てくる
殺してみたかったから
と、とてもインパクトのある言葉を発する子どもに対してどのように対応していけばいいのか具体的に根拠をもって話を進められていっています。
学校の先生、反抗期のお子さんの対応に困っている人などにおすすめ
主に取り扱っているのはグレーゾーンのお子さんになりますかね。グレーではなくても、人とのコミュニケーションが苦手だったり、社会生活を送る上で、周囲との摩擦により二次障害を引き起こしてしまった方々など。
人を傷つけずにはいられない状況まで追い込まれてしまった子達の話がメインになりますが、暴言が増えがちな思春期のお子さんと衝突しがちな方にもおすすめできると思います。
・対話術・否定せずに肯定する・的外し
この本では事例を通して、社会に認められない行動(主に暴言)を取ってしまう子達と対話を行うために必要な方法が書き連ねており、どのようにして対話を進めていけば社会的に認められる行動に変化させていけるのか書かれています。
本の内容の一部として…
基本的な対話術として否定せずに肯定するのは基本ではないかと思います。
しかし最初の言葉に戻りますが、「人を殺してみたかった」という言葉に対して肯定するわけにはいけないし、否定したら会話をする機会がもうなくなってしまうかもしれない。
そもそも論として、その言葉を言わせてしまう状況を作らないことが前提ではあると筆者は仰っており、その通りだとは思いますが言わせてしまった場合の対応も具体的なやり取りが書き綴られています。
技法のヒントは筆者が的外しと呼んでいる方法、「殺してみたかった」という言葉を肯定もしないし、否定はせず、その子自身は肯定するという不思議な方法。
まさにファンタジーと呼ぶにふさわしいその方法。
もし気になりましたら一度お手に取ってみては如何でしょうか。
書籍情報
最後
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ここまで読んで頂いた方ありがとうございました。
もしよければまた来週noteでお会いしましょう。
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