社内失業からリモートワークを使って浮かび上がるための3つのステップ

私はいよいよ今年で還暦を迎えます。そして、私は組織改革の結果、窓際族になりました。この文章はそんな中高年のためのサバイバルガイドです。

沈没潜水艦から脱出しようと思ったらいつの間にか会社を作っていた

職場にいても辛いだけ

職場にいてもいなくても一緒。与えられるのは簡単な事務仕事のみ。「これは楽で良いな」と思ったのは最初だけでした。誰からも評価されない仕事をして、会議でも何も言えずにただうなずくだけの日々。

そう、これはまるで浮上装置が故障して、深海に沈んだままじっと圧壊を待っている潜水艦に乗せられている気分。周囲は気にもしていないですが、本人にとってはきつい状況です。特に過去に組織の中心で活躍してきた人にとっては、心を病むくらいのストレスでしょう。

生き延びるための3ステップ

コロナ禍がもたらした働き方改革を利用して、私が今現実にやっていることを紹介します。私をリストラするような組織は、そのうち潰れて酷い目にあうのですから、早めに準備する時間を与えられてラッキーと思えばいいんです。そして、絶望的な状況から生還するための方法について真剣に考えてみました。

1. リモートワーク環境を快適に

コロナ禍の中で、私の職場にもリモートワークが導入されました。職場に漂う重苦しい空気から離れて、快適に仕事ができる環境を作ることを最初の目標に定めました。快適なリモートワーク環境構築は、そのまま快適な住環境を作ることです。幸い子供たちは成人して家を出ており、妻とも離婚が決まっていたので、住んでいる築40年の団地を快適な仕事空間に改造しました。

  • 椅子の買い替えとウォッシュレット設置(お尻は大事)

  • ロボット掃除機の導入(掃除はボタンひとつでおまかせ)

  • エアコンの買い替え(職場より快適な温度と湿度を実現)

  • 冷蔵庫や洗濯機などの白物家電の買い替え(家事を楽しく料理も練習)

  • スピーカーの買い替え(好きな音楽を好きな音量で)

とにかく自宅を思いっきり快適な場所にしました。職場では同僚やら上司やらに遠慮しないとならないことが、在宅ワークなら自由にできます。在宅ワークだと家事に使える時間が増えるため、部屋を綺麗にしたり、自炊で食費を浮かせることもできます。職場でぼーっとネットを見ているよりはずっと生産的ですし老後の備えにもなります。そして家事ができる男は何歳でもモテます。おかげで新しい恋人もできました。


ステップ1:自宅をおもいっきり快適にする


2. 会社をつくってみる

いわゆるシニア起業です。しかし、この場合は残りの人生を賭けての大博打ではなく、社内起業や兼業の仕組みをうまく利用した低リスク起業を指します。最近、副業という言葉が流行っているように、企業も社内起業や兼業についての制度ができて、起業しやすくなっています。リストラ社員であればともすれば辞めてくれるかもという期待もあって、会社も問題なく認めてくれるかもしれません。もちろん、事業が成功するまでは辞めませんけどね。

資本金は1円でも起業できますが、それだと準備資金や登録料、初年度の法人税納付でいきなり借金することになりますから、100万円くらい用意しましょう。自分への投資です。会社登記の手続きは面倒ですが、知り合いに起業経験がある人がいれば相談、最近ではネットで起業をサポートしてくれる会社もいっぱいあるようです。ただし、必ず自分でも調べてからじゃないと騙されて貴重な資本金を浪費するので注意が必要です。何事も準備は大事。


ステップ2:最小リスクで起業する方法を探す


3. あとは好きにする


脱出用カプセルが完成したら、あなたはもはや窓際族ではありませんね。立派な起業家でありスタートアップ企業の代表です!自由に自分の好きなことをやって良いのです。たとえば僕はこんなことをやってます。

  • 英文の技術書を翻訳して本を作り、同人誌として発行

  • オンラインビジネスツールで、在宅でも遠方の人達と仕事ができるようになった(地方の職場だったので、交流範囲がすごく広がりました)

  • 在宅ワークでは、オンライン会議の時以外は楽な格好をし、疲れたらベッドやソファーで横になって体力を回復するよう心がけた(リストラストレスでかなり体が弱ってました)

  • 新しい自転車を買って、近所のスーパーまで気晴らしに買い物をするようにした(その日の夕食の食材やおやつを買いながらエクササイズ)

  • 翻訳した技術書を手がかりに、その分野のネットコミュニティに参加して、関連分野の知識がどんどん入ってくるようになった


ステップ3:少しでも興味があったらとにかくやってみる


政府は還暦過ぎてからも働けと言いますが、体も頭も衰えていく中で、若い頃のようなパフォーマンスを出そうするのは無理があります。また、会社だって衰えつつある社員に重要な仕事を任せることはしたくないでしょう。だから、組織改変や人事で人件費コストを削らないとならないような会社にいても明るい未来はありません。

そんな沈みゆく船から生還する方法は、新しい船を作ることです。今の日本企業は船どころか沈没潜水艦くらい深く沈んでいるので、小さな脱出カプセルが最適です。さっさと逃げ出す準備をして老後の自由な航海へと出発するのが良いのではないかと思い、この文章を書きました。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。あなたの新しい航海が快適なものになりますように。

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