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メロディー降りてくる? それともウサギ追っかける?

「メロディーが降りてくる」
「メロディーが降ってくる」

って、よくミュージシャンとか言うよね、ホント?
比べちゃ失礼かもしれないけど、私には降りてはこない、メロディーは自分の内側から湧き出す。

しかし音楽を作らない人までもが私に言う。「あなたは内側から湧き出すって言うけど、それは言い方が違うだけで、降りてきているんだよ。」
しかも精神科医までもが「宇宙と繋がって作ると良い音楽が作れる」と信じている。作曲を何か特別なものだと思っているのかな? そりゃぁ大作曲家はそうかもしれないけど。

正確な言葉は忘れたけど、団伊玖磨さんは作曲を「うさぎを追っかけるように音符を追う」というような言葉で表現していた。とてもユニークでナチュラル、私はこういう言い方大好き。

「曲ってどうやって作るの?」と聞かれることがある。
「作っちゃえばいいんだよ、出たとこ勝負。」

私は歌もの以外はほぼ楽譜を書かない。出るに任せていきなりソフトに打ち込んでいく。
意外とピアノの前にいないほうが良いメロディーができる。鍵盤というカタチに囚われないのがいいのかな?

あと私の経験から言うと、最初からインストゥルメンタルの曲ばかり作らないで、歌ものを作ってみると格段にふくよかなメロディーが作れるようになる。
私が歌ものを作る時は、歌詞とメロディーをほぼ同時進行で作っていくんだけど、言葉の元々のイントネーションを大事にしてメロディーを作ることで、インスト曲には無い表現が身に付く。
歌ものは符割が細かくなることが多いので、そのままインストに置き換えられるわけではないけれど、情感のこもったメロディーが作れるようになると思う。

そんなところで、例えば私のこの曲。
歌ものをインストにアレンジし直した。このメロディーラインは、歌詞がなかったら生まれなかったと思う。

『夢追い人』
故郷への憧憬、叙情、爽やかな感動。
河合楽器創立90周年動画にも使われた曲で、使ってくれる人が多い。

あと、私はJAZZ理論を勉強したことがある。作曲、編曲にはこれが生きてくる。
「理論」というと、何だか理屈をこねているだけだろうと敬遠する人もいるが、そうではない。「こういう和音の時に、こういう音をぶつけるとカッコイイぜっ!」という先人達の知恵なので、これを受け継がないテはない。

「勉強したことはむしろ邪魔になる、俺は自分の感性だけで行くぜ!」という人もいるけど、それは天才か、あるいはセンスが無い人の意地かのどっちかだという気がする。
本当にセンスの有る人というのは、勉強したことを自分流に壊していける人だと思う。

しかし私は「作曲」を勉強したことは無い。
自分の感性で行くぜっ!(私って天才!)
ふふっ。


DOVA-SYNDROMEに私のフリー音楽素材があるから、よかったら使ってね。

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