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雑草

私は映画が好きだ。
見るジャンルは幅広い方だと思う。
ファンタジー、アニメ、ホラー、歴史、音楽、戦争、ドキュメンタリー、犯罪、ファミリー、、、

最近見た映画
「perfect days」「正欲」

現状の日本を忠実に描いている映画を見ていると「現代人が一体何に苦しめられているのか」がわかってくる。

現代は便利だが、それゆえに人間が動物離れしてマウントを取り合ったり、自分をよく見せようと着飾ったり、これが世間では正しいからこれをしないといけないと押し付けられているような気がする。

それに現代人は苦しめられているんではないか。

もっとただ生きている生物の一種として、生を授かったことに喜びを感じる生き方をしていけないのだろうか。

こういう趣旨の映画が多いと感じる。
その多さは世の中に求められていることが訴えられているような、苦しみを叫んでいるような気がする。

普通って何だろう。正しさって何だろう。

多様性というワードに違和感を覚える。
いかにも「多数派からあなた達のこと認めるよ?」って煽ってるような言葉にも感じる。

LGBTQ、ある程度の年齢になると言われる結婚の圧、学校へ行かない事、1人でいる事に対して可哀想という感情。

少数派は多数派から見て分かり合えないところがあるから脅威と感じやすい。

だからみんな必死になって
「私は多数派の人間ですよ」
「みんなの脅威な訳ないじゃないですか」
「だってこんなに普通なんですよ?」
と言わんばかりにみんなSNSにかじりつく。

朝起きたら自分以外の人間になってますようにと。自分は根幹からおかしいんだと。みんなが楽しいと思う事が自分にとって傷つく事だとか。

自分がおかしいと周りにバレないように、無事に死ぬために生きている人に「ありえない」「意味わからない」の一言で理解をしない人間になりたくない。

花畑の中にある違う品種の作物を
雑草だからこの畑にあったら養分取られちゃうから抜いとくかって考えずに抜く人になりたくない。

命の形が違うだけ。

理解できないながらも理解しようと努力できる人になりたいと思わされる作品でした。

こんな現代の叫びを解消するものが作れないかな。

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