2023年8月の俳句

毎月末更新、ワタクシの詠んだ俳句を出来の良し悪しにかかわらず曝け出していく回です。

↓前回はこちら↓


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基本的に上から順に気に入っております。
それではどうぞ。


炎天下オープンバスの朱さかな

都内の観光名所でたまに見かけるオープンバス。僕は赤いのしか見たことがないんですが、夏らしいなと思います。まぁ死ぬほど暑そうですが…。
しかし「赤」にするか「紅」にするか「朱」にするかでかなり迷いました。結局気を衒いましたが、ストレートに「赤」でもよかったかなぁ。

自転車の後ろの籠に赤蜻蛉

「自転車の後ろの籠に」が出来上がったので、それに何を入れようか試行錯誤。本当は果物にしたかったのですが、しっくりくるものが晩夏の季語になく。赤蜻蛉は良いチョイスかなと思うものの、まだ早い気もします。

高架下公園夏日はとポッポ

鳩と高架下で読みたくて。かわいらしい下五で気に入っているんですが、「夏日」だとまだまだ夏の序盤という感じになってしまいますよね。もっと相応しい季語を見つけたかった。

残暑なお堀切ジャンクションで事故

実景句ではなく、「堀切ジャンクション」を選んだのは文字数の都合なのですが、そこそこ良い出来かなと。ただ詳細な地名を入れるとニッチな句になってしまう気もします。

高架下公園煙草落ちた蝉

高架下で詠みたかったシリーズ。出来は良くないがうらぶれた雰囲気は出てるかなと思う。

炎天や飲み干すぬるいポカリかな

「ぬるいポカリ」という題材ありきで、ちょっと季語を活かしきれてないかなと。

自転車の後ろの籠に桃四つ

前述した試行錯誤のひとつ。桃を自転車の後ろの籠に入れるのはリアリティがないし、どういう視点なのかもよくわからない句。失敗。

行く夏や暗くなるまで待ってゆく

『暗くなるまで待って』という映画があって、気に入ったので句にしてみた。それ以上でも以下でもない。

残暑なほハトはいつもと同じ顔

ハトで詠みたかったシリーズ。中七下五を言いたいだけ。


今回は9句でした。試行錯誤シリーズもあったので思ったより挙げられました。

来月は秋か〜。暑さが収まるといいですね。

ではまた!

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