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志村けんさんがいなくて悲しい

こういう時だからなるべく普通の日記を届けたい。

何度も書いているので、
もう私の読者の人は聞き飽きていると思うけれど、
「人のなんでもない日常」を
知ることには、かなりの癒やし効果があると思う。

だから、月刊はあちゅうは、友達だけが見れる
mixi日記のような感覚で書いている。

私はパンケーキを焼いたり、コーヒーを丁寧にいれたり、
家庭菜園を営んだりと誰かに見せられるような、
絵になる生活はしていないけれど、

仕事と育児を必死でこなしながら、余裕がないなりに、
充実した生活を営もうと努力する一社会人なので、

ここが、同じように生活をしている人の
癒やしの場所になればいいと思う。

(こんな状況だから、元気を届けるつもりで、
出来るだけたくさん更新したい)

==

さて。

できれば世の中の不安にはふれたくないけれど、
今、目の前で起きていることに
全くふれないわけにもいかない。

私がこのところ毎朝のBGMにしているのは
ドリフのオープニング曲。

ド・ド・ドリフの大爆笑~♪のアレ。

これを何度も何度も聞いているのだけど、
「5人はますます元気です」
という歌詞のところでぎゅっと胸を掴まれたような
感じになる。

今でこそテレビをたくさん見るほうではないけれど、
テレビが最大の娯楽であった時代に
現役ばりばりの小学生だったので、
当時は他の同級生と同じように
しっかりとテレビ中毒だった。

月曜はこれ、火曜はこれ…と
曜日ごとに楽しみにしていた番組があって、
学校で昼の時間割をこなすように、
夜はテレビ番組の時間割を忠実にこなしていた。

番組名は忘れたけれど、志村けんさんの番組は
特にお気に入りの一つだったし、

(もしかしたら毎週ある番組ではなくて
特番的なやつだったのかな…記憶が曖昧…)

見ていないと翌日のクラスでの話題に遅れてしまうので、
母の渋い顔おかまいなしで見ていた。

内容は全く覚えていないから何がそんなに面白かったのか
わからないけれど、とにかく「楽しみにしていた」という
記憶だけは色濃くある。

小4で海外に引っ越してからは日本の番組が見れなくなり、
それをきっかけにテレビ視聴は私の習慣ではなくなったので

以来、志村さんの番組をしっかり見たことはなく
最近の活動は追えていないけれど、

訃報を聞いた瞬間は、体の力が抜け、目に涙が滲んだ。

正直、入院のニュースをネットで見たときから
何か嫌な予感がしたというか、使われている機器のことや
数日経っても良い兆候だというニュースが
出ないことから、これは最悪のやつでは…という
予測が頭の中ではたっていたのだけれど
心がその考えを「まさかね」と打ち消した。

ヒーロー映画を見る時のように、
「途中ドキドキはさせるけど、最後には
正義が悪に打ち勝って平和になるんでしょう?」
という気持ちがあった。

今年は聖火リレー、主演映画、朝ドラ…と
ますます大活躍する予定だったと
ニュースで見た。見せ場だらけじゃないか。

ヒーローが死ぬ映画なんて見たことないのに、
現実は映画よりも残酷だった。

速報をアプリの通知で受け取った後、
テレビやネットで志村さんのことを
報じるものばかり何時間も追ってしまった。

どの記事を見ても同じようなことが書いてあると
わかっていても、どこかに別の写真がないか、
別のことが書いていないかと、
何かにすがるように探し続けてしまった。

実際にお会いしたこともなければ
「ファン」といえるほどの距離感でもないのに。

子供時代に自分を楽しませてくれた人への気持ちは
こうも強く自分の中に残るものなのかと、驚いた。

今もまだ喪失感があって、
普通の日記の中に5行くらい
志村さんについて書こうと思って
気づいたら、こんなにも長々と書いてしまっていた。

これはただの個人的な日記で、
何か具体的なエピソードを書き連ねて
「ご冥福をお祈りします」とかでしめるやつじゃない。
私はそういう立ち位置ににいない。

とにかく、私は志村けんさんのことが
よく知りもしないくせに、大好きだったのだ。

そのことに、志村さんがいなくなってから気づいた。
それがすごく悲しい。

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