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読書について
単行本で読んだことのある小説を文庫で買いなおして読んだら、単行本の時とはひとあじ違う読書体験が出来た。
読むタイミングなども関係あるだろうけど、文庫のほうが、本の世界に没頭出来た気がした。
私は文庫が大好きだ。
単行本のおよそ半分という気軽なお値段もいいし、本棚の幅を取らないのでたくさん揃えられるし、解説文や、文庫版あとがきなどのおまけを読むのも楽しいし、物語が丸ごと手のひらにのるサイズにおさめられている感じが、何よりいい。
本というのは、誰かの思考や感情のつめあわせなので、それがまるまる自分の手の上にのるのは、愉快な気がする。
単行本は単行本で良さがあるけれど、同じ本で単行本・文庫本の両方があれば、私は迷わず文庫本を選ぶ。
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最近、ずっと本を読んでいる。他のことをしている時間が惜しい。出来るなら、全て投げ出してずっと本に浸っていたい。
子供の頃は将来に対する漠然とした不安を感じていて、この気持ちは、大人になりさえすれば自動的に解消すると思っていた。
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