その「やる気スイッチ」を押せ!【キャリコンサロン編集部】
「今日は1日勉強するぞ!」って思ってたのに結局ほとんど出来ず、そして夜に後悔の念に駆られてしまう。人の「やる気スイッチ」ってどうやったら押せるんでしょうか?
皆さん、こんにちは。
じゅんじ@50歳からのキャリアコンサルタント です。キャリアコンサルタントの世界をnoteで明るく楽しく共有させていただいてます。
キャリアコンサルタントのコミュニティ「キャリコンサロン」のnoteマガジンに参加させていただいています。私は水曜日担当です。
今週のお題は「やる気スイッチ」です。
困った時にB'zネタに頼ってしまうのが僕の悪い癖。
ボーカル稲葉さんのソロアルバムの中に「そのSwitchを押せ」という曲があります。
「勇気がたまったところで、そのスイッチを押してみたらどう?」
と語りかける応援ソングです。
私達キャリアコンサルタントもクライアントが「やる気スイッチ」を押せるように支援させていただいてます。
今回はキャリコンの視点から「やる気スイッチ」の押し方を考えてみようと思います。
◆「やる気スイッチ」ってどこにあるの?
そもそも「やる気スイッチ」ってどこにあるんでしょうか?
脳科学的に言うと、脳の側坐核(そくざかく)というところに「やる気スイッチ」はあるそうです。
この「やる気スイッチ」が押されると、意欲を湧かせる神経伝達物質であるドーパミンが放出されるという仕組みらしいです。
「オッケー。じゃあこのボタンをポチっとな!」
とは言う訳には行きませんよね。脳の中ですから。
このスイッチを押すには何か別の道具が必要となります。
その道具が「動機づけ」というものになります。
◆外発的動機づけと内発的動機づけ
「動機づけ」とは英語で言えば「motivation」のこと。
やる気を引き出し、行動を持続させる機能全般のことで、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2つに分類されます。
◆外発的動機づけ
外的な報酬や罰のこと。
昇給、昇格、ほめ言葉、減給、降格、叱責など
◆内発的動機づけ
外的な報酬や罰に依存せず、学習者の活動過程に依存
「面白いから勉強を続ける」など
一般的に「やる気スイッチ」を押しやすいのは「外発的動機づけ」と言われています。
その一方で「内発的動機づけ」の方が行動を持続でき、優れた成果を出しやすいと言われています。
◆自己決定理論
せっかく「やる気スイッチ」押したんだから、内発的動機づけを強めてスイッチを押し続けたいですよね?
それを推進させるためのキャリア理論があります。
デシ&ライアンの「自己決定理論」です。
※JILPT資料シリーズ No.165より抜粋
「統制的(外発的)動機づけ」により行動し始めるが、それがだんだんと「自律的(内発的)動機づけ」につながっていく。
これを「動機の内在化」と言います。
以下に示す3つの欲求を満たしていくと動機の内在化が進んでいくんです。
◆関係性の欲求充足
相手から十分に受容・理解され、認めてもらえているという実感
◆有能性の欲求充足
色々なことに対して自分は十分に出来ているという実感
◆自律性の欲求充足
自らの行動を自分の裁量によって決められているという実感
例えば私のキャリアコンサルタントの自己研鑽を例に挙げると、
キャリコンサロンの仲間、キャリコン学校時代の同級生などと認め合い、励まし合いながら自己研鑽を進めている。
(⇒関係性の欲求充足)
キャリコン資格合格、FP技能士合格、キャリア教育ボランティア、noteでの情報発信など、ここ1年での活動は十分に出来ている。
(⇒有能性の欲求充足)
これらの行動は誰かに指示されてやっている訳ではない。全て自分の意志で決めて行動している。
(⇒自律性の欲求充足)
というように欲求は満たされてきてます。
当初は、
「自分のセカンドキャリアを考えなきゃアカン」
という外発的動機づけにより私の「やる気スイッチ」はそっと押されたましたが、
今では、
「多くの方のキャリアを支援し、社会に貢献したい」
「そのためにはもっと自己研鑽が必要」
という内発的動機づけにより「スイッチ連打状態」です!
いかがでしたでしょうか?
「やる気スイッチ」押せそうですかね?
これらは会社内でも部下にやる気を持って仕事に取り組んでもらいたい時にも使える手法だと思います。
「関係性」「有能性」「自律性」の欲求を満たしてあげたところで、
「そのやる気スイッチを押してみたらどう?」
と語りかけてみたらどう?
ではまた!
※追伸
冒頭の文章は私のFP2級技能士の試験勉強のこと。まだ動機の内在化が出来ていないようです。こちらを読んでいただいて私の内発的動機付けにご協力ください。
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