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本棚を整理してたら「心の毒」を消し去る方法を思い出した【キャリコンサロン編集部】

本棚を整理していたら昔読んだ本を見つけました。付箋してあったページにある言葉が書いてありました。かつて重要だと思っていた言葉を今ならどう考えるでしょうか?

皆さん、こんにちは。
じゅんじ@50歳からのキャリアコンサルタント です。キャリアコンサルタントの世界をnoteで明るく楽しく共有させていただいてます。

キャリアコンサルタントのコミュニティ「キャリコンサロン」のnoteマガジンに参加しております。
私は水曜日担当です。

今回のお題は「私の本棚」ということで、早速自分の本棚の内容を確認してみました。

私はそこまで物に執着するタイプではないので、本は読み終えてしまうと年末の大掃除の際にブックオフに売りにいってしまいます。

ですので、あまり自分の本というものが残っておりませんが、その中で見覚えのない本が一冊ありました。

あ~、なんとなく思い出してきました。

私が40歳代後半に少々キャリア迷子になった時に買った本です。

当時、私は70歳ぐらいまではやりがいをもって働き続けたいなあと考え始めていました。

でも私が働いているITエンジニアの職場って技術革新も早く、歳を取ってずっとやっていくのはちょっとシンドイ。

そうなると転職するか?
50歳からはリスク高すぎじゃない?

とか考えていたらキャリア迷子になってしまいました。

そんな時に藁にもすがる思いで買ったのがこの本でした。

でも残念ながら、この本では私の考えている仕事のやりがいなんかよりもっとスケールが大きい話が描かれていました。

「転職するぞ!」という意気込みは強くならず、どちらかというと意気消沈しながら読み続けていると見慣れない言葉が出てきたのです。

◆三毒追放(さんどくついほう)

これは仏教の言葉。オリジナルの意味は以下の通りです。

この本ではこれらを現代風にアレンジし直されたものを紹介していました。アレンジされた「三毒」はこちら。

「妬み」「怒り」「愚痴」

あなたがこれら「三毒」に囚われている限り、

・物事をありのままに見ること出来ない
・正しい判断が出来ない
・新しい知恵は出てこない

といった状態が続き、運が向いてくることはない。

しかし、自分の心の中から”三毒を追放する”ことができれば、自ずと問題は解決されて運が向いてくる。

というのです。

もしあなたの心の中に「妬み」「怒り」「愚痴」が湧いてきたら、この言葉を唱えなさいと紹介していました。

これは般若新経(はんにゃしんきょう)の最後のほうの言葉で呪文とも言われているものです。

当時の私はすぐに「三毒」が心の中に湧いてきてしまう状況だったものですから、これをすぐに実行しました。

何か起こると年がら年中「ギャーテー・ギャーテー」言ってた気がします(笑)

でも、そんな呪文を唱えるだけで煩悩が簡単に消え失せてくれることもなく、私の心には「三毒」が常駐状態。

そのため、新しい知恵も出てくるはずもなく私のキャリア迷子は続いていきました。

そんな私に変化を与えてくれたのが、キャリアコンサルタントの勉強で覚えたこの言葉だったのです。

◆自己一致(じこいっち)

米国の心理学者であるカール・ロジャーズが提唱したカウンセラーに求められる基本的な態度のうちのひとつです。

「自己一致」って色々な解釈の仕方があるのですが、私はこのように解釈しています。

要は、自分の心の中に「妬み」「怒り」「愚痴」が発生した場合に、それを追い出そうとするのではなく、逆に受け入れてしまうのです。

私はキャリコンの勉強をすることで、この「自己一致」という感覚を身につけました。

「あ、いまちょっと羨ましいと思ったな」
「あ、いまちょっと怒りを感じているな」
「あ、いまちょっと愚痴りたくなっているな」

と、自分を第三者の視点から俯瞰(ふかん)して観て、そして最後にこう心の中で呟くのです。

「そうなんですねー」

このように対処することで「妬み」「怒り」「愚痴」は無毒化されます。

そして「ギャーテー・ギャーテー」言わなくても勝手に心の中から出ていくのです。

私の心の中の「三毒常駐」はかなり前に解消されていたものですから、この本を発見するまで「三毒」のことはすっかり忘れてました。

これからも「自己一致」を心がけて、自分の「心の毒」を溜めないようにしたいと思います。

いかがでしたでしょうか?

今回のお題である「私の本棚」からずいぶん違う方向へ話が展開してしまいましたが、ま、これもブログのひとつの醍醐味。大事なことを皆さんと共有できてよかったです。

もしかすると皆さんも何か大事なことを思い出せるかもしれませんよ。ちょっと本棚を覗いてみましょう!

ではまた!

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