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キャリコンは「SDG’sネイティブ」な職業だが「サステナビリティ経営」するには壁がある【キャリコンサロン編集部】

現在はビジネスにおける変換期であり、多くの企業が「サステナビリティ経営」に舵を切っています。キャリコンがこの波に乗れるかというと壁があるようで…

皆さん、こんにちは。
じゅんじ@50歳からのキャリアコンサルタント です。国家資格キャリアコンサルタントとIT企業マネージャーとの二刀流で活動しています。

キャリアコンサルタントのコミュニティ「キャリコンサロン」のnoteマガジンに参加させていただいてます。

今週のお題は「最近学んだこと」です。

私が最近学んでいることは、

サステナビリティ・トランスフォーメーション

略して「SX」と言います。

先週に投稿したnoteでも述べておりますが、今度、私が会社のイベントで講演するテーマなのです。

◆「SX」とは?

「SX」って一体何なのか?
それは会社の経営を

「サステナビリティ経営」

に変換するための戦略のことです。
ムムム、難しい…

「サステナビリティ経営」って何なのかと言いますと、

「環境・社会」と「経済」を一体で考えて、持続的な成長を実現する

というもので、現代では不可欠な経営手法と言われています。

「サステナビリティ経営」の重要性が唱えられる以前は「環境・社会」と「経済」は独立した存在であると考えられていました。

そして、企業は経済活動で生み出した利益を「社会的責任(CSR)」として「環境・社会」に還元をしていたのです。

しかし、状況が変わり、我々が現在直面している「環境・社会」の問題が経済に大きなインパクトを与えているのは周知のとおり。

つまり「環境・社会・経済」は不可分一体と考える必要が出てきたのです。樹木に例えるならば、

・環境=根
・社会=幹
・経済=葉っぱ

「根や幹が腐ったら、葉っぱも育たない」

という考え方です。

例えば、私が働いているIT業界であれば、

・半導体の供給不足
・ITエンジニアの労働力不足
・サイバー攻撃による被害拡大

のような社会問題が深刻化しています。

これらの問題を解決すること無く、持続的な成長を実現することは難しいと思われます。

つまり「サステナビリティ経営」とは、

企業の事業基盤である根(=環境)と幹(=社会)を維持・増強しながら、葉っぱ(=経済)を成長させる

ことであり、

「環境・社会」の問題を改善すればするほど儲かる!

となるのが究極のゴールと言えるのでしょう。

◆サステナビリティ経営への3つの壁

「SX」を少し学んだところで、キャリコンの仕事に話題を移します。

私達キャリコンが生業として行っているキャリアコンサルティング業務はそれ自体が「環境・社会」を改善する仕事です。

「SDG’s」のターゲット言えば、

・ターゲット4【質の高い教育をみんなに】
・ターゲット5【ジェンダー平等を実現しよう】
・ターゲット8【働きがいも経済成長も】

の達成に貢献します。

このことからキャリコンの仕事は、

「SDG’sネイティブ」

な仕事なのだと私は考えています。じゃあ、

「キャリコンの仕事をすればするほど儲かるのか?」

というと残念ながらそんなことはありません。

「キャリコンは儲からない」
「キャリコンの資格は役に立たない」

というような声は国家資格化されてから止むことはありません。

何故、キャリコンは「サステナビリティ経営」が実現できないのか?

それには以下のような3つの壁があるのだと考えています。

①キャリアについて考えるという意識が低い

日本では残念ながら自律的にキャリアについて考える習慣が成熟していない思われます。

特に会社員は「キャリアは会社が決めてくれるもの」という意識が強く、自分自身でキャリアに向かい合うことは少ないのです。

②キャリコンの認知度が低い

キャリアについて考えるという意識が上記の状態ですので、キャリコンの認知度も低いです。

「キャリコンって何する人ですか?」
「転職エージェントじゃないの?」

と、先日の飲み会でも言われてしまいました(泣)

③キャリア相談にお金を払う価値がわかりづらい

キャリコンの認知度が低い現在の状況下では、実際に皆さんがキャリア相談するとなれば、

・会社のことであれば、上司・人事部
・転職相談であれば、転職エージェント

に相談することが多いでしょう。
これらは全部無料です。

「何でキャリア相談にお金を払わないといけないの?」

と思われるのも仕方がないことですよね。。。

◆サステナビリティ経営に向けて

以上のように、キャリコンにとってまだまだ厳しい状況は続きますが、私達もただ手をこまねいてる訳ではありません。

私が参加している「キャリコンサロン」ではキャリコンのスキル・認知度を高めるために様々な活動にトライしております。

note投稿もこれらの活動のひとつなのです。

また、私がゲスト参加しているNPO法人「アスデッサン」では、将来を担う中高生が自律的にキャリアを考えられるように様々な支援活動を行っています。

人財はこれからも社会にとって重要な「資本」であり続けます。資本価値を高めるキャリコンの仕事は、

「環境・社会」の問題解決に貢献するのだ!

という大胆な考えを持って、引き続き頑張りたいと思います。

その先にキャリコンの「サステナビリティ経営」の実現があると信じて。

ではまた!

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