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【スペーシア八王子日光号 乗車記】臨時列車で八王子から日光へ![2022.4 日光鬼怒川①]

ゴールデンウィークが間近に迫った4月下旬に、とある臨時列車に乗るついでに日光・鬼怒川へ出かける作戦を立てました。
この記事ではその臨時列車「スペーシア八王子日光号」の乗車記を前編としてお送りいたします。

八王子駅

朝の八王子駅は行楽客が思ったよりも多くおり、かいじ・あずさ号で甲斐や信州へ向かわれると思われます。しかし、今日は私のように日光・鬼怒川へお出かけする人もいることでしょう。
八王子駅の発車標には「スペーシア八王子日光号」の表示がされており、それを写真におさめようとする人でいっぱい。これは乗車率がすこぶる良いのだろうなと思い、ホームへと歩を進めます。

ホームに降りるとタイミング良く東武特急100系スペーシアが入ってきました。

中央線E233系との共演

さっそく乗車することにしてみます。

ブルーリボン賞の銘板がある編成でした

先ほどの推測どおり、乗車率はなんと100%!
これほど盛況な臨時列車に乗るのは久々です。(私がその類の列車にあまり乗ってないということもあるでしょうが…)
乗客層を見てみると、家族連れ・お年寄りが多い傾向にあります。鉄道ファンがあまりいないというのは正直びっくりしました。

八王子~大宮

さて、中央線内は70-80km/hで快調に走行しまして、途中駅の立川に停車します。ホームではあわただしく動き回る鉄道ファンの姿が。今後、このような光景を各駅で見ることになります。
立川を発車して、次駅の国立を通過すると、武蔵野線への連絡線に入り、小平トンネル内で本線へ合流します。そして、すぐさま新小平を通過。そうこうしているうちに新秋津に停車です。ホーム上の人々はスマホを操作している手を止めて顔を上げてこちらを凝視しており、これも臨時列車に自分が乗っている感を演出してくれています。見慣れない車両と独特のインバータ音がそうさせたのでしょうか。
新秋津を出ると、次は北朝霞。乗り換え駅である朝霞台は東武東上線の駅であることから、東武鉄道の駅員さんが北朝霞のホーム上まで来て、JRの駅員さんとともに横断幕を持ちながら見送りをしてくださいました。
荒川を渡ってさいたま市内に入ると、再び連絡線を通って、今度は東北本線の線路へと移ります。与野やさいたま新都心(大宮操車場)を通ってしばらく経つと、交通の要衝大宮に着きました。
ここで下車される客もちらほら。大回り乗車をやっているのか、それとも短距離利用でもスペーシアに乗りたいのか… いろいろと理由は考えられますが、それだけ注目度の高い列車ということは間違いなさそうです。

大宮~東武日光

JR区間では最後の停車駅であった大宮を出ると、記念乗車証の引換シートが乗客に配布されました。このシートは東武日光の改札外で硬券の記念乗車証に換えられるもので、この列車が東武日光に到着してからは長い長い列が形成されていました。
時刻は9時を回ったころにJR線と東武線の接続駅である栗橋に到着。ここで数分止まっている間に乗務員交代を済ませ、少し動いたのちに死電区間(デッドセクション)へ。1秒ほど室内灯が消え、空調が停止しました。
そしてここからは東武線。入るやいなや、利根川と渡良瀬川を跨いで埼玉県から群馬県、栃木県へ突入します。このあたりは田園地帯が続き、遠くには山の稜線が見えるという実に眠くなる車窓が展開されます。
その風景も終わりを告げ、建物がひっきりなしに詰め込まれるようになると栃木に着きました。そのような車窓の移り変わりはパターン化されたかのごとく各停車駅間で見られ、新鹿沼もそのような形で過ぎ去っていきました。
乗客ががさがさと荷物の整理をし始めると、まもなく下今市。鬼怒川方面へ行かれる人々が準備を始めているのでしょう。車窓は次第に森林が生い茂る山がちの地形へと突入し、座っていても分かるほどの坂道を上っていきます。
下今市を発車して車内を確認してみたら、座席の半分ほどが埋まっている状況に変わっていましたので、鬼怒川方面へお出かけする需要も大いにあるみたいです。
そして、今度は東武日光で降りる私たちが荷物の準備をし始める時間です。東武日光まではあっという間なのでさっさとしないと降り遅れてしまいかねません。

東武日光駅 駅名標
東武特急100系スペーシア

というわけで終着の東武日光に着きました!
2時間超えの小旅行でしたが、スペーシアの座席がすこぶる良くて全く疲れませんでした。東武鉄道さまさまです。
ホームでは北朝霞と同様に駅員によるお出迎えがあったほかに、記念の無効印を押してくださるサービスもあり、この列車に対する力の入れようが伺えました。

東武日光駅舎

乗車記は以上となります。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました!


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