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頭のネジを外すのが、 重要な価値観になっている

ここ最近、ますます世の中の変化が速くなっており、それについていけない企業は市場から置き去りになっています。

他領域でも圧倒的なネットワーク効果を築き、他プレイヤーが全く牙城を崩せない状況だったところから、市場の変化に対応できずにシェアが奪われてしまった事例があります。

ずば抜けたユーザ支持を築いたプロダクトでさえもそうなるのであれば、どんな企業でも足をすくわれる可能性があるということです。

それほど市場やユーザ自身の興味関心の移り変わりは速いですし、今までの状態に変にこだわり過ぎると、時代に適応できなくなります。以前熱心に使っていたサービスでも、ユーザはあっという間に入れ替え違うものを使うのが歴史からの教訓です。

市場の流れは一企業ではコントロールできません。大きな波の流れ、水の方向に逆らうと、船は壊れてしまいます。適切に市場を観察して手段を選択(変化)すること、それを踏まえた経営指針の大切さを改めて考えさせられます。

頭のネジを外すのが重要な価値観になっている

市場の状況がどんどん変化する中で、起業家は常に今までの常識を捨てる必要があります。そうしないと、気づいたら大きな波の流れに逆らってただ無謀に突き進んでいた、ということになり兼ねません。

チャレンジするためには、前提に気づき、柔軟に変化していくことが大切だと感じています。

時には、他の人が「そこまでやるのはしんどいよ」というのをとことん追求することも必要です。決して奇抜なことをやりたい訳ではなく、大変だと思うことを気持ちよくやり続けるためです。

避けたくなるような大変なことから逃げず、むしろ積極的に選択して柔軟に適応していくほうが良いと思っています。

適応するためには、今まで使っていた頭のネジ(=概念、価値観、デフォルト設定の思考癖などのバイアス)を外して、前提をアップデートしていきます。逆に市場や自分の状況が変化しても、過去に得た概念に囚われてずっと同じネジで思考し続けていると、そこで成長がとまります。

成長とは、見え方や価値観が変化することです。人は生まれてから未成年のうちは、なかった価値観を育むことが成長ですが、成人後は育んだ価値観をアップデートすることが成長です。

成長とは、何かを捨てることです。

変に固執してこだわっていると成長しません。未成年のうちはどんどん吸収して色んなネジを頭にはめ込んでいきますが、成人後は色んなネジが刺さっているので新しいネジが入らなくなっています。だから外していかないと変化できません

手放すことが成長のバネです。

古くて必要のないネジを外して、今やこれから向かう先にフィットしたネジを装着する必要があります。とくに事業創造する人はその柔軟性が必須です。

先日の水の話でも、

自分の固定概念に溺れず、自分が世の中の中心であるかのような錯覚と自己陶酔から解き放たれ、もう少し謙虚になること。自分の存在や確信していることを見つめ直すことこそが、「自分の頭で考えること」の意味するところです。

今まで私が、自動的に根拠もなく当たり前に正しいと信じていたことの多くは間違っていました。それで人生何度も痛い思いをしましたし、君たちもこれからすると思います。

先天的な自己中心的なデフォルト設定を、人生の中でいかに抜け出すか?という問題です。

というアメリカの作家David Foster Wallaceの話に触れましたが、本質的には彼も同じ指摘をしています。

デフォルト設定は、空気のように当たり前になっている事柄だからこそ、自分では気づきにくいです。私もまだまだできていませんが、日々それを俯瞰視し、頭のネジを常にアップデートできればと思います。


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