小説家志望作家の徒然なるままに。ちょっとラノベ的創作論。part6     ラブコメという一大分野

 こんにちは。今日も徒然なるままに書いていきたいと思います。最近どんどん乱造されているラブコメという分野。私は実は苦手ですが、しれっとラブコメ系の物語を書いて、さる新人賞に応募していたりします。結果は一年くらい先までわからないので何とも言えないのですが、ラブコメを書いていて思ったことをづづってみたいと思います。

 最近はラブコメ全盛期といった感じで一般文芸もラノベも乱造されています。表紙からしてジュブナイルな青っぽいようなピンクっぽいようなアニメ絵の表紙が書店の一般文芸コーナーにも並び始めました。大ヒットはしない印象ですが、より広範なターゲットを狙って映像化を狙いやすいのでしょうね。恋愛というのは誰しもが距離感はあれど、人生に関わるものですしね。

 別にそこまで狙って私も書いたわけではないですが、物語を書いていく作者の気持ちとして、かなり書きやすいです。実体験なんかはまるで、私はないのですが、結局大なり小なり引き出しはあるわけです。そして、話の終着点が決めやすい。結局のところくっつくか離れるか。その過程をいかに面白おかしくつくるかですから、あらすじは作りやすいですし、どこか身近な物語にもなりやすいです。

 突拍子もない主人公である必要もないわけですからね。キャラに現実感があればそういう人いるよね、と身近に感じたりもします。さらに自分の憧れを投影したりすれば、よっぽど曲がった性格をしていない限り共感も得られるでしょう。作者の恋愛観的なものが覗かれる気もしてちょっと嫌ですが。

 ただ書くのが楽なので、市場はもうTwitterの大喜利大会みたいになってます。こんなシチュエーション美味しいでしょ。こんなシチュエーションささりませんか。私はこんなシチュエーションが好きです。的な。会話文も多めで内容は薄味。ライトな層に向けてるのでいいのでしょうが、ライト過ぎてアニメや映画になってもまるで深みがなくて、面白くないってのが個人的な感想ですが。

 ただ、読書を好きになってもらう足掛かりとしては悪くないジャンルなのは間違いないでしょう。やっぱり個性的なものってあうあわないがありますから。そこはタイトルとあらすじで恋愛観のすり合わせができます。
 あとは恋愛というテーマのなかで、どんなドラマを起こすのか、要素を取り入れるのかというところでしょうか。でもそれはたぶんなんでもいいのです。今の市場を見てるとそんな気がします。いかに独創的であるか。大喜利です。文章力もそれほど求められていない感があります。読みやすさ重視。

 これから新人賞を狙う同志のみなさんや、ファンタジーものとか奇抜な設定が思いつかないかたとかも、一度チャレンジしてみると思いのほかするするかけてリフレッシュするきっかけにもなるかと。私がそうでした。ただ、自分で書いてて、ライトだなー、と思わずにはいられませんでしたけど、、

 さて最後にやっぱりラブコメの限界も書いておきたいです。ラブコメの限界ってのは『共感』というもので評価されるということだと思います。共感できなければそれまでです。よくわからないキャラがよくわからない理由でくっついても読者は『?』と置いてきぼりになります。キャラに関してはもう掘りつくされた感はあります。結局シチュエーションドラマになってしまいがちで、それを感じさせない腕が作者には求められている分野なのかも。

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