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怒るのは簡単だけど難しい

子育てにおいて私より妻の方が厳しいです。

これはほとんどの家庭において当てはまることではないでしょうか?

怒る役は代わる代わるということもあるし、ワンオペの時には当然子守をしている方が怒る。それでも子供にとっては母の方が怖いと感じています。

私が約2年の単身赴任をしていたせいかもしれません。

子供に対する罪悪感を当時抱いておりました。

家に帰っていても日曜日の夜にご飯を食べたら福岡に戻るために空港に向かう。子供からはなんで行くの?と聞かれる。玄関で早く帰ってきてねと言われる。思い返すと非常に辛かった出来事です。

平日の朝はLINEのビデオ通話でモーニングコールする。夜は次女がご飯食べなくてどうしようもないときに通話を受ける。

月に2回家に帰って子供といて何か悪さをしても自分のせいで子供たちは不安定なのかもしれないと思うとどうしても怒れません。単身赴任が終わって一緒に生活していても罪悪感は残っておりました。

そんな中でも妻は怒るときはしっかりと怒っておりました。悪いことをしたら注意しないといけません。それが出来なかった私がよくないのです。

単身赴任をしている間に働きながら子育てをこなしてくれていた妻には本当に感謝しております。

一緒に暮らす生活に戻り慣れてくると段々と私も怒ることが増えてきました。ちょっと前はなんでこんなことにも妻は腹を立てるのか?と思ったりもしましたが自分が経験してようやくその気持ちがわかりました。

早く寝ないと次の日起きれないよ。寝不足だとしんどくて元気が出ないよって伝えても無視されます。

本当に次の日に起きてこないんですよ。。。

こんなやり取りが繰り返されるとつい怒ってしまいます。

でも不思議なことに怒って無理やり布団に入らせても怒らなくてゆっくりと布団に入らせてもあまり睡眠時間って変わりませんでした。せいぜい数分の違いです。

朝起きてからの準備の時間やご飯を食べる時間などいくらでも同様の事例は沢山あります。

テレビアニメの一休さんのCMに入る前のセリフ「あわてない、あわてない、ひとやすみ、ひとやすみ」という声が聞こえてきます。

自分の思いが先行し、焦ってしまい最終的に怒ってしまう。気を付けないといけません。

焦る気持ちを抑えて落ち着いて子供に接すること。我慢できないときもありますが心がけております。

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これは仕事においても当てはまります。

私は製造現場で仕事をしておりました。工場では定期修理といって法定点検や設備の補修を行う期間があります。一度生産を止めて安全に工事を行えるように準備をし、工事が終わったら生産するための準備へと入っていきます。

定期修理期間の日数は本社の事業管理部門と調整して決めております。その間は生産することが出来ないため在庫を貯めて販売しております。仮に定期修理期間が延びることで在庫切れが起きると顧客へご迷惑をかけるかもしれません。

決められた期間で確実に対応することが求められます。

安全第一!と言いながらも生産も大事!両立が求められると本当にプレッシャーがかかります。

私の経験上ですが楽に終わった経験なんてほとんどありません。毎回何かの不具合が発生してバタバタと対応に追われます。もう無理と思いつつ皆で努力して乗り越える。この緊張感は楽しくはありますが毎回やりたいものではありません。

実は過去に慌てて対応したことで痛い目に見たことがあります。

工程管理をしていた私は設定した工程が徐々に遅れていくことに焦りを覚えておりました。24時間体制で生産に向けた準備をするのですが夜間は指示書を作成してオペレーターに作業依頼をして私自身は帰ります。

上司も遅れていることに気づいているため、ピリピリしています。下手なこと言うと怒られるかもしれないと感じました。

これはヤバい。何とかしなきゃならないとさらに焦ってきます。いつも通りオペレーターへ作業依頼をして談笑します。その後帰り際に何とかリカバリーしてほしいのでお願いします!と強めに言ってしまいました。

そんなこと言ったらいけないのについ言ってしまったのです。

もうお分かりですね。次の日の朝に出社すると焦って作業をさせてしまったことでミスを起こしてしまい、工程が短縮されるどころか遅延してしまったのです。

何とかして短縮しようと頑張ってくれたことは本当に嬉しかったです。でも私が焦らせたことで結果的に遅延を招いたのです。

軽い気持ちで言ったかもしれませんが焦らせたりすることは失敗を招く原因になります。振り返ると本当によくなかったと思います。

一歩間違えれば怪我につながる可能性もあることも忘れてはなりません。

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時を経て仕事も管理側へとなった今でも成功した経験より失敗を通じて得た教訓を思い出すことの方が多いです。

私は製造現場の方々には笑顔で接することを心掛けております。困っていることがあればいつでも何でも言ってと伝えております。

先日現場訪問した際に職場の職制からそんな聞こえがいいことばかり言わないで下さいと注意されたけどつい言ってしまいます。

なぜなら第一線で働いている人たちは一生懸命期待に応えようとしてくれるからです。そんな彼らのことをリスペクトするのは当然です。

じゃあ全く怒らないほうがいいのか?焦らせることをしないほうがいいのか?というとそれも違います。

安全を無視した行動や道理を外れた行動に対しては怒るべきです。相手の事を想うのであればなおさらです。いい意味で緊張感を持たせるために焦らすことも必要です。くれぐれも使いどころは間違えないように。

長女が自転車で道路を横断する際に左右確認を怠って自動車にぶつかりそうになった時には激しく怒りました。長女が大切だからこそ怒りました。

親の小言なんて子供にとっては全て焦らせる要因になるのかもしれませんが実際はほとんど親の小言は聞いておりませんw

最近は怒ることが悪だと思われて叱れない上司も多いです。コンプライアンスも厳しいから怒らない方も多いと思います。頭ごなしに怒るのではなく怒るときの基準を設けることは非常に重要です。さらに感情をむき出しにして怒らないことも大切です。


仕事でも家庭でも怒るときの基準は私も確立できておりません。常に迷いながら取り組んでいるのでミスって反省することも多々あります。


それでも相手に真剣に向き合い、相手の事を想うからこそ時には怒ります。その人の成長を信じているからです。


あなたも今一度自分を見つめなおして怒りの基準を作ってみませんか?自分を見つめなおすきっかけになるかもしれません。

今日は次女に怒らないようにするぞ!


本日もお読みいただきまして誠にありがとうございます。長女ももうすぐ春休みを迎えます。春休みは別れと出会いが訪れるため心が揺れ動きますね。どうか健康に気を付けて日々お過ごしください。


以上、ご安全に!






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