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地方の工場で働くことの楽しさを全力で伝えたい

皆さん石油化学コンビナートってご存じでしょうか?

石油をタンカーで輸送する必要があるため、利用しやすい太平洋や瀬戸内海に面した場所にあります。日本では9か所に15の石油化学コンビナートがあります。

石油化学コンビナートでなくても大量の原料を船で受け入れる場合は地方の海に面した場所に事業所が存在しております。

技術系として製造業に採用された場合は研究職を除き多くの方が地方の事業所配属となります。本社や研究所のような都会ではなく地方の事業所となるので同期内でも格差を感じられた方が多いことでしょう。

配属ガチャとか最近騒がれていたが製造業なんて工場勤務が当たり前なのだから入社後に話が違うなんて言ってたら相当の情弱である。人生そんなに甘くない。


私の場合地方勤務は覚悟していました。岡山出身で大学は東京だから漠然と関東地方かもしかしたら水島コンビナートだってあり得るのでは?と思っていたらなんと結果は北九州。。。

黒崎なんて生まれてこの方聞いたことがない地名だし福岡県なんて子供の頃に旅行して以来の場所だ。そんな場所でうまくやっていけるのか不安を感じていたのを今でも覚えております。

入社4年目になったある日上司から呼ばれて「次は鹿島へ異動になります」と内示を受けたときにはさらに驚いた。

震災直後だったしなぜ私なのか?と思っていたら「候補が2人いたんだけど新婚の方を異動させるのは気の毒なので独身のあなたにしました」と言われたときには独身には人権がないのかと嘆いたものです。

異動時には組合との面談があり、素直な気持ちを伝えたら共感されていたので話してよかったと思ったら最後に「じゃあ会社には前向きに頑張るって言ってたと伝えておきます」と言われたときには絶望しかなかったです。

組合は信じてはいけないと強く決意した日である。

では行ったこともない地方の事業所での生活は本当に辛いのか?

配属ガチャ、格差社会ってSNSで悪態をつくくらい悲惨な環境なのか?

西へ東へと会社都合で転勤した私だからこそ地方の事業所での楽しみ方を皆さんにお伝えすることで製造業を盛り上げて参ります。



地方の美味しいものが食べられる

東京などの大都市にいたらお金さえあれば地方の名産を食べられるかもしれませんが鮮度は落ちますし最高の味に出会うのは難しい。

地方にいればガイドブックに頼らなくても職場の人が教えてくれる。職場には地元の方も多いので昔から通ってる美味しい店も教えてくれる。コスパ最高じゃないですか?

〇〇が食べたいから思い立って旅行に行くぞ!なんてこと必要ないです。これは都会に建てられた研究所の方には出来ない事。

それに物価は都市部よりは安いです。この値段でこんなにおいしいものが食べられるのか!って経験ありませんか?

自分が生まれ育った街以外の美味しい食べ物に出会える。これこそ地方勤務になった人の特権です。


有名観光地が近い

日本三大〇〇や有名〇〇100選って地方に多いですよね?庭園やお城に夜景など素敵な観光地が多くあります。

都市部に住んでいて地方に旅行しようとすると移動時間が長く現地でゆっくり観光するのが難しいです。とりあえず名所を訪れて写真撮っただけというようにスタンプラリーみたいなことになりがちです。

既に地方に住んでいればそんな問題も解決。車で日帰りすることだって可能です。鹿島に住んでいた時に「偕楽園」や「袋田の滝」へ行きましたがそこに住んでいなかったら訪れることもなかったかもしれません。

新日本三大夜景になっている「皿倉山」だって北九州に住まなかったら絶対行ってないです。

車持ってなければレンタカー借りていけます。職場の面倒見のいいおっちゃんに「お前行ったことないんか!行くぞ!」って連れてってくれます。

これまで知らなかった素敵な観光地に出会えるのも地方勤務の醍醐味。都会のビルに囲まれてくたびれた顔して毎日通勤するくらいなら高い建物が煙突だけの地方に住み働いてみませんか?


コンビナート婚活がある

一昔前はいわゆる一般職の方も積極的に採用されていたので職場婚だったり、近くの病院と共同スポーツイベントで知り合った看護師と結婚されるということがざらだったと先輩から聞いたことがあります。

〇〇さんの旦那って〇〇の職場で働いているよって新人の頃によく聞きました。そんな噂話も聞くことがないくらい今は地方に女性社員はいないです。みんな都会のオフィスで働く優雅な会社員に憧れるよね。

ま、本社の方が泥臭くブラックなんだけどな!

出会いがないと不安になった若手に朗報です。市や周辺の会社がコンビナート婚活を開催しています。今時世話焼きな方もいないしマッチングアプリやろうものなら地方なんて登録者数が少なすぎて役に立たない。

残念ながら成功率は参加したことないので不明です。悶々としているくらいならダイブできるチャンスはあるということを知って欲しい。

なお、私は後輩に誘われて行った合コンで出会った女性が実は子持ちの母親で会社の祭りのイベントで会うって微妙な経験があります。地方ゆえに世界が狭いから気をつけるんだぞ!


イベントが盛り沢山

こういうところがJTCの象徴やぞ!って言われるかもしれませんが春夏秋冬で色んなイベントがあります。

ソフトボール、フリーテニス、ソフトバレー、駅伝。運が悪ければボートにも強制参加となった新人もいます。これぞまさにTHE・体育会系。

フリーテニスなんて当然やったことないのですが大会が近づくと昼休みはずっと練習です。おっちゃんたちがうますぎて若手は半べそかかされます。

斜に構えて参加しないよりは職場のみんなで楽しく練習して大会終わって美味しい食事とお酒を飲む。これで職場の結束力が高まったりします。単純かもしれないけど必要な事です。

どうせやるなら全力でやる。気合入れてグローブ買ったり週末練習したりと運動するようにもなり一石二鳥です。

心身ともに強くなるチャンス!ぜひ地方事業所で勤務しましょう!


まとめ

地方勤務に対して印象が変わりましたか?

現実は車がないと生活が大変だったり娯楽がゲームセンターやパチンコしかなかったりと大変な面もあります。

最近は寮を廃止している会社も多いですが私の入社時は寮での共同生活。風呂や洗濯機は共用と最近の若手には耐えられない環境だったりしました。

でも住めば都という言葉通り楽しいことって沢山あり、新しいことに触れられるチャンスです。

与えられた環境に不満を言わずに結果を出せば自分の人生をうまくコントロールできるようになります。望む環境なんてすぐ手に入ります。転職や異動もやると決めてやればいいので最初の配属先で人生決まらわけがない。

人生設計が狂うから配属場所を最初から教えてほしいとか言うくらいなら地方勤務がある会社なんて受けなければよかったのです。その発言が出る時点で人生設計出来てない。やり直し!

地方配属\(^o^)/オワタとか言わずに自分の見知らぬ土地で楽しんでやろうと前向きに捉えたら楽しくなる。

今振り返るといい経験でした。新しい人に出会い、初めての食事や観光地を経験する。同じ場所にいたら味わえなかったことばかりです。


一度しかない人生。楽しんだもの勝ち。

製造業を盛り上げていくぞ、ヨシ!


今回もお読み頂きましてありがとうございました。梅雨に入り憂鬱な気分になることもあります。そんな時は視点を変えて雨の日をいかに楽しもうか考えて過ごしましょう。


以上、ご安全に!





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