リーダーの素顔
大学4年の年、僕はチームキャプテンに就任した。
結果はリーグ戦5勝3分14敗で関東リーグ2部降格
アミノバイタルカップ2回戦敗退
忘れられない1年。
自分はどんなキャプテンだったのか。
チームメイトはどう思っていたのか。
信頼は得られていたのか。
何が正しかったのか正解がわからないままの中で、ただ当時は自分ができることは精一杯やった自信はある。いや、つもりである。
いま思えばそれがチームを勝てせられることであったのかは置いといて。
とくに僕の大学はチームルールからマネジメントまで全てを選手主体で行う。同じ組織でプレーヤーとして平等にポジションを争うライバルだが、ルールの罰則を決め、裁くのも選手同士。上下関係があるようで責任の所在がはっきりしない非常にカオスな組織であった。
というか学生の部活あるあるだと思う。
そんなチームマネジメントとピッチでどうリーダーとして振る舞うのが正しかったのか。
1冊の本「リーダーの仮面」に出会い整理された。
自分の経験かと思うくらいにダメなリーダーと重なる。まるで自分の苦悩を全て理解し、正解を教えてくれるような1冊。丸々一冊フルで心に刺さったので全てアウトプットしたいが抜粋して。
いい雰囲気だから結果が出るわけではない。
結果が出るからいい雰囲気になる。
大まかにいうと、日常のトレーニングの雰囲気が勝利にイコールではないから、いい雰囲気でトレーニングできているか、コミュニケーションは十分か、などという事を気にしてストレスを溜めることはない。リーダーの仕事ではないということ。
空気の読み合い、場に裁かれることをやめる。
ルールを責任をはっきりする。それだけを伝える。
今日の試合、練習、上手くいってないな。
あの選手となんか合わないな。
そんな空気感に感情を組織を乱すことはない。チームとして何がいいプレーか、チームとしてしなければならないプレーは何か。その規律され理解しておけば、要求も指示もその軸から派生する。
間違いを全員が共有、認識できるルールがあれば組織は壊れない。
リーダーは少し孤独になる。
自分もしっかりと体感した。
周りとの距離を感じ、いやあえて距離を測る。
その時、本当の自分がチームメイトと離れたのではなく、リーダーの仮面を被った自分がチームメイトから離れ、いい人をやめる。
そう思うことが「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法。
キャプテンをこれから務める、務めたことのある人に是非一度読んでいただきたい本でした。
最後に、
学生時代の自分は、キャプテンは試合に出てチームを引っ張らないといけない、頼りになるいいプレーをしないといけない。と考えていた。
が、、
自分が試合にでなくとも後輩が、周りの選手が成長していくそんな気付きを与えられる選手やチームが勝つために細部を押されられるキャプテンがいる組織は強い。
昨年のキャプテン阿部伸行選手をみた。
僕はそう思う。