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【連載】USER INNOVATION Lab.レポートvol.1_ユーザー・イノベーションのすすめ

<2022年3月17日追記>
下記ユーザー・イノベーションに関するセミナーは既に終了しております。

はじめまして!

ここまで15年以上年次の離れた先輩方の執筆が続いている流れに続く形で恐縮ですが、2018年入社でイノベーションプラナー/イシューデザインプラナーの今井郁弥が本連載の初回を書かせていただきます!

連載と書きましたが、これから概ね月に1回、1年ほどかけて「ユーザー・イノベーション」および「USER INNOVATION LAB.」の活動について、博報堂ユーザー・イノベーション・プログラムチームからお伝えしていければと思います。

この記事を開いていただいたのも何かのご縁かと思います。3分程度で読み終わる文量に設計しておりますので、「事業開発」「商品開発」「イノベーション」「共創」などのワードに興味がおありの方は軽く目を通していただけると嬉しいです。

すでにしれっとタイトル含め5回ほど出ているのでお気づきかと思いますが、「ユーザー・イノベーション」というワードをみなさんご存知でしょうか?

よくある一般生活者との共創をイメージされたかもしれませんが少し違うんです。「ユーザー・イノベーション」とは生活者自らが、自分のために独自の製品やサービスを開発したり、既存の製品やサービスを改良したりするなどして、イノベーションを生み出すことを指します。

もう少し理解を深めていただくために、王道的な事例ですがマウンテンバイクの例をご紹介します。そもそもマウンテンバイクは自転車メーカーから生まれた発想ではないんです。もとはカリフォルニアの若者たちが起伏の激しい山道を普通の自転車で走行する遊びがあったところに端を発します。でも当たり前ですが、普通の自転車だと未舗装の道はガタガタしますよね。そこで彼らが何を考えたか。より良い走行体験を生むために自転車のタイヤやブレーキを改造し始めたんです。そうして山道用の自転車が出てきたところを自転車メーカーが目をつけて製品化したものが今のマウンテンバイク市場につながっているんです。

身近なところだと、深夜の某テレビ番組でたまに発明家のシニアの方々がフィーチャーされていたりしますよね。実は、そういった新しく自分で作っちゃったり自分好みに改造しちゃう方、またはそういったスキルを保有する方のアイデアをイノベーションの源泉として取り入れる企業が増えているんです。

かねてから企業のイノベーション創出支援を行ってきたBIDではこのユーザー・イノベーションに大きなポテンシャルがあると考えました。そこで、法政大学大学院博士後期課程で本領域の研究者でもあるBIDディレクターの岡田庄生をリーダーに、今年1月に先述の「博報堂ユーザー・イノベーション・プログラム」をリリースしました。(私もそのプログラムメンバーの一人です)

詳しくはリリースをご覧いただければと思いますが、本プログラムでは製品・サービスの創造や改良のアイデア・スキルを持つ先進的な生活者を「生活者イノベーター」と呼び、生活者イノベーターとの共創によって新しいブランドの開発や既存ブランドのアップデートを支援する体制・ナレッジの提供を行っています。企業の課題に合わせた複数のアプローチを持っており、ユーザー・イノベーションを活用した様々なご相談・ご依頼をいただいているところになります。 

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そして時が経ち先月末。博報堂ユーザー・イノベーション・プログラムとしてネクストアクションを発表しました。(ここからが本題です)

日本マーケティング学会副会長でユーザー・イノベーション研究の先駆者である法政大学の西川英彦教授の研究室と共同で「USER INNOVATION LAB.」というユーザー・イノベーションの研究プロジェクトを発足しました。 

本プロジェクトでは生活者イノベーターとの共創に興味・関心のある複数の企業様にもご参加いただきながら、アカデミアの知見と実践の知見を掛け合わせることで、ユーザー・イノベーションの深い理解と新たな事例の創出を目指します。

ちなみにBIDが今年 3 月に実施した国内のBtoC企業の企画開発者を対象とした自主調査によると、ユーザー・イノベーションを活用した取り組みの経験がある方は11.6%と少ないものの、取り組み経験者の 8 割以上が「成果を感じた」と回答しています。まだ浸透はしていませんが、何か未知数な可能性を感じませんか?

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ここまで聞いて少しでもユーザー・イノベーションに興味がわいた方がいらっしゃったら嬉しいです。もしもっと理解を深めたいという方がいらっしゃいましたら、宣伝っぽくて恐縮ですが、11/12(木)にUSER INNOVATION LAB.の説明会を兼ねたユーザー・イノベーションのインプット講座を実施しますのでそちらにぜひご参加ください。こちらは社外の方にも開いた講座になっています。 (申し込み締切が11/9(月)と差し迫っておりますので、興味お持ちの方はお早めにご検討ください)

初回記事は「ユーザー・イノベーションのすすめ」ということで、ユーザーイノベーションの概要と博報堂ユーザー・イノベーション・プログラムの動きについてお伝えしました。

次回は11/12実施の講座の様子をかいつまんでお伝えする予定です。

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もし本記事に関してご質問・ご相談ございましたら以下問い合わせ先までご連絡ください。
専用メールアドレス:uilab@hakuhodo.co.jp

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