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無秩序なプレーヤー

サッカーには原理原則があり、ゾーンにより優先すべきプレーが存在します。

サッカーのルールはいわば法律です。

道にゴミを捨ててはいけない、人に優しく、敬う心、など。これは社会で生きる上でのマナーであり、秩序を保つ上で必要不可欠、備わっているべき感覚です。

サッカーの原理原則、プレーゾーンはマナーのようなものだと思います。無秩序なドリブルはオフザボールの対応を困難にします。また、ディフェンスへの移行が遅れてしまう原因となります。

サッカーの目的は『勝利』に他なりません。ボールを持っている本人ではなくチームの勝利が求められます。

年代が進むにつれて選手は選別されていきます。高度な戦術理解が求められる環境に無秩序なプレーヤーがハマることはまずないと思います。

偏ったトレーニングやサッカーの原理原則に基づかないトレーニングはボールの扱いが上手くなることがあってもサッカーが上手くなることは無いと思います。

例えば、目の前の相手をかわすドリブルが上手いプレーヤーは、ボールを受ける位置やボールの受け方が上手くありません。それは、オフザボール時の質が悪い、もしくは相手ディフェンスの方が上ということになると思います。

本来その状況はディフェンスが作り出している状況です。オフェンスが自らディフェンスにポジションを取らせるようなボールの運び方をしてくれる以上、ディフェンスが上手くなることも無いと思います。

タテポンサッカーなる言葉が示す通り、ジュニア世代でディフェンスがしっかり出来ているチームはそんなに多くはないと思います。ディフェンスができていないので、少しトレーニングすればそもそもフリーで受けられるはずです。

かわすドリブルは派手でわかりやすいと思いますが、それをするピッチ上の位置や状況までしっかり教えないと無秩序なプレーヤーとなってしまうだけだと思います。

J下部ジュニアユースに送り出していてもユース世代で通用しなければ意味がありません。ユース世代でもしっかり活躍できる選手が育った環境であれば少し安心できると思います。

本物はマナーを理解した上で、それをぶち壊していく選手です。

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