?サッカーが上手い不良少年

私がサッカーをやっていた頃の話です。サッカーが上手い先輩は、茶髪でタ◯コを吸って制服とは少し違うものを好んで着ていました。先輩たちは暴力的、破壊的であったりするわけではなく、著しく人に迷惑をかけたりすることもありませんでした。サッカーに対しては真面目に取り組んでいましたが、側から見ると間違いなく『不良』に映っていたと思います。これは時代や地域によっても少し違いがあると思いますが、大人みたいで格好良かったです。

そんな先輩達はサッカーが上手かった。真面目に直向きに頑張っている他の先輩達よりもこの『不良』の先輩達の方がサッカーが上手い。センスと言ってしまえばそれまでですが、なぜセンスが磨かれているのか?

この答えは、現在にも通ずるものがあります。

ジュニア世代でもなかなかゲームに出ることが出来ない子は『思いやりがあり優しい子』が多いように思います。一方、ゲームで活躍する子は『我が強く大人に怒られる機会が多い子?』のように感じます。

ここで重要なのは『大人に怒られた時の反応です。』なかなか活躍する機会が得られない子は反省し落ち込んだりします。これは当たり前の反応のように思います。しかし、ゲームで活躍する子は『反発』しませんか?親に何か言われても『うるさい!』などと悪態をついたり、不貞腐れたり、と。また、どこまでいくと本気で怒られるのか、駆け引き上手でそのラインをよく知っています。

人から言われたことを『素直に聞き入れる子』と『自分の考えを押し通す子』とも言えると思います。

大人であれば、素直に聞き入れるべきですが、子供は成長段階ですので必ずしも受け入れる必要はないと思います。

自分の考えがあるけど、人から言われるとそちらに動いてしまうよりも、自分の考えがあり、人から言われても自分が思う通りにやってみること、の方がその子らしい判断になってきます。そして、失敗したときは『反省する』よりも『とぼけてごまかす』ことで、いつのまにか人の意見を自分のものにしてしまう。

サッカーで言うとパス!パス!と言われてパスをする子と、それを無視してドリブルを続ける子。ドリブルをして取られたらパスもあるかも?と思える、という感じです。

『自分の考えを軸にすること』『駆け引きすること』『失敗したら人の意見を取り入れられること』これにより、『自立』していきます。同年代よりも少し大人っぽく映る不良の先輩達は結果的に『自立』していたんだと思います。

今は、『素直に聞き入れる子』が『自立』していく時代になっていると思います。

サッカーをやりたい!と思う子供のための環境づくり指導者研修費として使わせて頂きます。ぜひサポートをお願いします。