健康までの_行動変容___4_

健康までの行動変容②

健康までの 行動変容① (1)

健康までの行動変容① の続きです。

本項では、行動変容の5つのステージとその特徴、各ステージの有効な働きかけに関してご紹介していきます。

今回は「無関心期」と「関心期」をご確認いただきます。

無関心期と関心期の特徴

各ステージの特徴と、ステージごとの働きかけアプローチ方法を解説します。

無関心期

 無関心期は、指示や助言、情報提供の必要性を感じてもらったり、正しく理解してもらう事が1番難しいステージ。繰り返しのコミュニケーションを通じて、健康課題へ対策を実践しない事で起こりうる将来のネガティブなフィードバック(病気・怪我・寝たきりなど)に合わせて、健康への行動変容がもたらすポジティブなフィードバック(メリット・成功例)を伝える。行動を起こさない事へのネガティブフィードバックばかりを伝えすぎると、ほとんどの場合で反感・反発を生む結果となるので注意が必要。

*働きかけのポイント

・行動変容へのメリット知る(プラスの内部環境変化の促し)
・不健康に陥る事で被るリスクと損失を知る
(リスクや損失を回避したいという感情的な内部環境変化の促し)
・自分が健康になった場合・不健康になった場合に周囲に与える影響を確認する(自分が与える外部環境への影響の評価)

関心期

 関心期は専門家との1対1の直接的な働きかけや、テーマを定めた健康教育(健康セミナーなど)が効果を期待できる様になります。個人の持つ健康課題に関してカウンセリングを行ったり、アンケート調査を活用しながら、それらを元に具体的な行動のリストアップを図り働きかけたり、新たに集まった情報を元にしたマーケットイン型の情報提供や助言を行いながら受容的・共感的にサポートし信頼関係を築いて行く。また、行動を変える事に対する不安を抽出し理解を示し、「これなら出来そうだな」と自己効力感を高められる行動を紹介する。この時共通の目標や行動に共感を持つグループ形成出来ると効果的。

*働きかけのポイント

・行動変容が足りない自分をネガティブに、行動変容を行っているいる自分をポジティブにイメージ
・「これならできる」と思える目標設定とグループ形成を活用し「一人じゃ頑張れない人」の不安を軽減する
・グループでの活動は「エンゲージメント」を高める事が分かっている
※エンゲージメントとは「絆・貢献心・愛着心:個人が組織の為に貢献しあう関係」

以上

次回は 残り3つのステージ 準備期 実行期 維持期にかんしてご紹介します。

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