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2019Jオープニングマッチを見て他サポながら感じたこと

2019シーズンJリーグ開幕

2019のJリーグ開幕オープニングマッチとなったセレッソ大阪対ヴィッセル神戸。
他サポながら、この試合で感じたことを綴ってみたい。

都倉投入が試合の分岐点

前半、神戸がボールを支配し、セレッソを押し込む。
ビジャとポドルスキー、さらに両サイドバックが高い位置を取ることで相手の3バック+両サイドハーフがゴール前にポジションを取らせることになり、前線が孤立。
時折、柿谷にボールが渡るも神戸のディフェンスに潰されてしまい起点になれず、セレッソは守勢に回り、神戸が押し込む時間が続いた。

後半も同じような展開が続くが、セレッソが65分に新加入の都倉を投入。この采配で試合の流れが変わった。
1トップが柿谷ではなく、都倉になったことで前線にタメができ、ファールを拾えるようになった。都倉の投入効果で攻撃の幅が広がり、試合の流れがセレッソに傾く。
その色がより鮮明となったのは70分過ぎから。
中盤にスペースが生まれはじめ、オープンな展開となり、攻撃の応酬合戦になる時間帯が続いた。この流れをものにしたセレッソが77分にコーナーキックで山下が頭で合わせ先制した。
得点シーンでは、セレッソの木本の手には当たっているが、得点が認められた。
判定に助けられるという幸運もあったが、セレッソが1-0で逃げ切り、開幕戦勝利をつかみ取った。


↑セレッソ得点の1つ前のプレーのシーン。(この後、山下のヘディングでセレッソが先制する)確かに手には当たっている。仮にVARがこの試合に導入されていたらこの得点は認められていたのか気になる

”神戸のバルサセロナ化”の完成度は?

試合後の神戸のフアン マヌエル リージョ監督は「ビジャとポドルスキの2人で相手の5人を引きつけること。その上でイニエスタに関しては相手のCBから遠くで待つ。今日はトップではプレーしていないが、相手のCBからより遠くでプレーさせ、常に両サイドからビジャやポドルスキが裏を取る。相手CBが脅威にさらされながら、どうイニエスタに対応するか、その反応を見ながらプレーする」と試合後のインタビューで試合の狙いを語っている。
※コメントはJリーグ公式サイトの試合レポート参照

このようにVIPトリオ(ビジャ・イニエスタ・ポドルスキー)と構築段階である自らの理想とするスタイルの固執があった。
これは最後にパワープレーをしないということを意味しているのではという印象を受けた。

試合終盤、セレッソの中央が固められており、神戸はペナルティエリアに侵入するのに苦労していた。
そして、パスコースがなく、ボールをカットされて逆に都倉を起点としたカウンターを食らう場面が見られた。

これに関しては強さのある長身FWのウェリントン選手の起用はなぜなかったのかと疑問に感じた。(「もしかして、ケガしているとか?」と試合中に思いました。ヴィッセルサポーターの方、知っている人いたらコメント欄で教えていただけると嬉しいです)

理想とするパスをつなぐスタイルではなく、背の高いFWを投入し、強引にでも点を取るスタイルの方がセレッソとしては「残り時間、怖いだろうな」と感じた。

理想か。現実か。プランBの必要性


理想とするスタイルを追及するのは何ら問題ない。だが、試合終盤、セレッソはゴール前(特に中央)を固めており、神戸の前線の選手らにボールが行きわたっていなかった。

前半に神戸がビジャを起点とした左サイドを崩した良い場面があったが、結果として得点につながらない今日のような試合では厳しい。開幕戦を見る限り、相手に引かれた時に崩して得点が生まれない限り、”真のバルサ化”には程遠く、現時点でその完成度は低いと個人的に感じた。

シーズン前の報道を見る限り、神戸はACL出場権の3位以内を目指すらしい。
というならば、この開幕戦のように相手が研究してきてゴール前に引かれて状況を打破できない場合のプランB(ウェリントンの投入、さらにはパワープレイ)が必須であり、1年間を左右するのではないかと個人的に感じた。
(ゴール前にひかれた状況であっても、それを強引にワンツーやパス、ドリブルなどで崩すのが本当のバルセロナだが、それが今年の神戸にできないということではなく、あくまでもこの1試合見た感想としてです)

とはいえ、34分の1試合が終わったに過ぎない。昨シーズンから続く神戸のポゼッションスタイルが本当にバルセロナのように美しくパスをつなぎ相手を圧倒できるのか。他サポながら陰ながら注目していきたい。

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2019シーズンから不定期で1年を通して他チームの試合を見て「もっと~したら結果変わったんじゃないの?」と感じたことをこのnoteで発信していくので、良かったらご覧いただければと思います。お楽しみに!

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