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求めていないのに向き合わされる自分という人間について

どこかの企業や団体に所属したことがある方は、「適性検査」を受けたことはありませんか?「適性検査」はほとんどの場合「能力検査」か「性格検査」だと思います。応募者の人となりを知る情報のひとつとして企業側が調べるものなので、基本的には本人へのフィードバックはないのかな?と。

が、初めて「16personality」なるものをやらされる(コミュニケーションのとっかかりのひとつとして半強制的に)機会がありました。
16personalityって、韓国アイドル発祥の心理テストみたいなことだと思っていたのですが、どうやら「ユング心理学」「MBTI」をもとに作られたようです。なるほど。

公式は海外のサイトのため、結果の後半は英文になっています。ざっくり言ってしまえば、膨大な被験者から得られた結果を統計処理したものが「〇〇検査」となるので、個人的にはセンセーショナルな何かを感じることはなかったのですが、パーソナリティーを16に分類しそれぞれに指揮官型、エンターテイナー型などとユニークなタイトルがついていること、SNS時代らしくアイドルが拡散したことで一般にもひろまったようですね。

はいいのですが・・・
これをほぼ初対面の集団の中で開示していくっていうのに、なかなか羞恥心を感じました。周囲の方々は占いの延長上みたいに思っていたのか、わいわいきゃっきゃと楽しまれていたように思います。

まあ、「こんなの適当にやっときゃいいじゃん」ってなる方もいらっしゃるのでしょうが、変なところの思考が固い私としてはとしょっぱい顔になっていた気がします。採用側が把握するためならまだしも人前で発表?なんなら、初対面'sのパーソナリティーを開示されたところでどういう顔すればいいかわからないですし・・・

そこに輪をかけて「Aさんは〇〇型なんだ!△△さんと一緒だねぇ」などと述べていく上司。いやいや!みんなにとって「今日もいいお天気ですね」「そうですね!」と同じテンションでなの?と心の中で突っ込んでいました。

10代の占い好きの集まり!ならまだしも、なかなかいい歳の大人が顔を突き合わせて自己開示とはなかなか新鮮な体験をしました。むしろ一般社会ってこんな感じなのかしら?どちらかというとマイナーな職業だとは思うので、こんな些細なことでも新しい発見があって面白いですね。

学生の間に被験者体験を兼ねて一通りの心理検査等は受けてしまったので、現状被験者になるチャンスはほとんどないのですが、「とられる側の気持ち」を間接的に体験することはできたかな、と思いました。という意味で得られるものがあったと思うことにします。

肝心の結果はもちろん公表しませんが。
2つの結果をいったりきたりするので、まあそのあたりに分類される人となりなんだな、というのはわかりました。

少なくともアイドルにはなれなさそうです!残念!


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