「ちょっといい?」は悪魔の言葉

私が使うものではないけれど
お店で使うもので、私が自分の時間を使って
用意した。

頼まれた以上はきちんとやりたかったけれど
予想以上に工具の使い方が難しくて
与えられた時間内には終わらなそうだったので
レジにも工具を持ち込み作業した。

・・・工具?

私の仕事はあくまでも販売業だ。
普段の仕事でそのようなものは使用しない。

そこに時間を使ったために
本来するはずだったある作業ができなかった。


が、退勤直前。
上長から「ちょっといい?」の声。
その時点で、「無理でーす」と言うほど
私も人でなしではないから
大丈夫だと返したけれど

私は私に与えられた時間の中でやるべきことをやって
時間内で結果を出すために、どうしなきゃないかを
考え続けているのに
簡単に他人にその結果を踏みにじられるのが
すごく、すごく嫌いだ。

一人ひとりに同じ説明をするのに
30分ずつ取るのはなぜ?
売り場に人がいなくならないように?

それなら最初に動画を回して
それを見て他の人ができるようにすればいいのでは?
そうすればあなたの時間も確保できて
私の時間も変に奪われなくて済んだと思う。


自分の得だけ考えると
相手は大体損してる。
そして、二回目はないなって思う。

でも、自分が得する分
相手も得してもらえるように、と考えると
その円(縁)は細くても続いていくと思う。


自分が今日中に終わらせたいと思っている仕事は
相手にとっては明日でもいいことだってある。
実際に、私が残って作業したって
まだ他にも伝えなきゃないスタッフはたくさんいるわけで
翌日からすぐ動くことは不可能だし。

その残業した一時間で
私はすでに帰宅して
大切な家族との時間を過ごしていたのに。

夜に仕事が終わったからと言って
その後に何も予定がないわけじゃない。

「ちょっといい?」は
悪魔の言葉だと思う。

ちょっとだけなら、って相手の
優しさに漬け込んでくるずるい言葉。





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