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036  黔山婆

貴州料理の入門編。

【お勧めシーン】 2〜3人での食事
【こんな人に】 辛いもの好き、酸っぱ辛好き、貴州料理に興味、クセのある味が好み、2024年現在話題の店を知りたい

中国でいちばんエキゾチックな味だと思う貴州料理。これにハマると、「タイ料理とかって普通だな」と思えると思う。それがここ1年くらい上海でブームで、それほど新しいものに詳しくない中国人の友達も貴州料理の話をし始めている。
その流れに乗って今年オープンしたのが『黔山婆』。もう、何年通っているかわからないくらい長く営業している日本料理店『Q太郎』の向かいにできたため、試しに入ってみたらとてもよかった。
お勧めは、どうしてそんなものを勧めるのかと味覚を疑われるかもしれないけれど「酸菜折耳根」(38元)。ドクダミの根っこと香菜と唐辛子を和えたもので、クセとえぐみと激辛風味しかない料理なのだけどハマっている。昔、中国人の友達に「ルーツ(根っこ)」と紹介されてからハマっている。「ほかの人と好きな味がちょっと違う」という人はぜひ試してほしい。で、「え、これ頼んだの誰?」とみんなに引かれてほしい(そうすると独り占めできる)。

「酸菜折耳根」(38元)。ドクダミのあの葉っぱの香りの根っこ。体に良さそう。

ほかの料理も基本的に酸っぱ辛いメニュー。でも、酸菜(高菜のような発酵させた漬物)の酸味だったりトマトの酸味だったりと、いろいろな酸味を味わうことができる。じっくり味わうとどの料理もとても深い味わい。
でも、胃と舌がけっこうびっくりする料理の連続なので、最後はデザートを頼むのがお勧め。ワインやカクテルも豊富に揃っているので長居もOKだ。2024年8月には浦東に2号店がオープンするそう。


<これもお勧め>

「凱里酸湯魚」(168元)。トマトベースの酸っぱ辛スープで魚一匹を煮込んだ鍋料理。キャベツたっぷり。
「黔山鶏雑」(48元)。砂肝と野菜の炒めもの。味のアクセントはなんと大根。すごくおいしい。
「冰淇淋玉米粑粑」(48元)。辛さをやわらげられるアイス。下にトウモロコシと粟を練った貴州独特の餅が敷いてある。

<DATA>
上海市静安区富民路179号2
地下鉄2、7、14号線「静安寺」駅8号出口から徒歩6分
10:00-23:30
☆夜は要予約。

(掲載日:2024年6月30日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。

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