パンツ検査

僕が通っていた小学校は私学で、とても厳しかった。

身体測定は男女一緒、パンツ一枚で行うことになっており、1年生から6年生まで全校児童が教室でパンツ一枚になってから体育館に集まる。

パンツは男女とも白と決まっており、恥ずかしがったり隠したりするのは禁止。

違反したらパンツを没収されることになっていた。

僕たちはこの身体測定のことをパンツ検査と呼んでいた。

というのも、先生にパンツを見られるのはこのときだけなので、白いパンツを履いているかはこのときにしかチェックされない。

男女ともに普段は色付きのパンツ、トランクスなどを履いている様子だった。

しかし、たまにヘマをする子がいる。

教室での脱衣時にたまにパンツが白じゃない子がいるのだ。

そうなると担任の先生にパンツ一枚で説教をされた挙句、パンツを没収されてしまう。

つまり全裸で教室から体育館へ行き、全校児童に全裸を見られながら身体測定を受けなければならないのだ。

男子なら笑い者になるくらいで済むが、女子がそうなると悲惨だった。

6年生になってからは学期途中で編入してきた坂倉さんがその餌食となってしまっていた。

坂倉さんはパンツは白という校則は知っており、身体測定がパンツ一枚なのも知っていたが、ついうっかり当日ピンクのパンツを履いてきてしまったのだ。

そして担任にお説教を受けると、その場でパンツを脱がされてしまった。