2019年の振り返り・買ってよかったもの
■今年の振り返り
今年もいろんなことがありました。
1月:学振は面接も落ちて補欠。あまりに金がなさすぎて治験
2月:学振に補欠から繰り上がり!!!!!!!!!!!!!!!!
3月:3年かかったが修士課程修了
4月:質的調査法研究会を復活させる
5月:人生最高体重を記録したので糖質制限とFit Boxingを始める
6月:専門社会調査士資格ゲット(ぐらいしか書くことがない月)
7月:計量テキスト分析は思ったよりも面白い気がしてきた
8月:『ユリイカ』男性アイドル特集原稿に全部費やす
9月:クローネ賞受賞が決まって嬉しい
10月:初めての学会発表の司会が守如子先生で緊張する
11月:ポケモン剣盾とリングフィット・アドベンチャーにドはまり
12月:ポケモン剣盾とリングフィット・アドベンチャーとデュエルマスターズ・プレイスにドはまり
学振に補欠から繰り上がってなかったら、本当に生活がままならなかっただろうなと思う。
5月に「もうどんだけ食べても太らないとか言ってられる歳じゃないのか……」と思って、Fit Boxing、ドラゴンクエスト・ウォーク、リングフィット・アドベンチャーなどを開始。
そして、自炊のたびに米を1合(おかずによっては最大2合)食べてた生活を改めて、朝はバターコーヒー、昼は主食抜き、夜にちょっと米という食生活に変えたところ、12月までに10kg痩せた。10kg痩せたのにほとんど誰にも気づかれない。
■買ってよかったもの
▶間永次郎,2019,『ガーンディーの性とナショナリズム』東京大学出版会.
今年一番興奮しながら読んだ本。
「ブラフマチャリヤ(性的禁欲)」による「精液結集」、つまりエネルギーや男らしさの象徴である精液を身体内に溜めて生命力にしつつ、しかし悪しき性欲へと結びつけないように抑制しなければならないというガーンディー(が受け継いだ)思想は、実に半世紀もの間、研究が半ばタブー視されてきた対象であった。
にもかかわらず実際には、『火曜日の夜明け』という著作で記した自身の道場(アーシュラム)の住人が交わす11の誓いでは、「真理」「アヒンサー(非暴力)」に続く3つ目が「ブラフマチャリヤ」だったぐらいに、ガーンディーにとって重要なものであった。
これに光を当てることで、論理が破綻したものだと受け取られてきたガーンディー思想に一貫した信念構造があったことを明らかにしている。
とにかく著者がすごい。学振DC1取得、フルブライト奨学金でコロンビア大学留学。そして、英語、ヒンドゥー語だけでなく、ガーンディーが宗教的事柄について執筆するときに専ら用いたというグジャラーティー語の能力によって、先行研究が見逃してきた史実に着目している。
僕自身はガーンディーのことなんて、「あの、ほら、激怒すると助走つけて殴る人……」というぐらいにしか知らないが、それでも本書によってガーンディー研究史ががらっと書き換わったことだけは何となく感じ取れる名著。
▶知念渉,2018,『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー』青弓社.
今年2番目に興奮した本。
若者文化論、生徒文化論、階層文化論としてのヤンキー論は、そのいずれかの力に還元してしまうことによって、重層的な作用が描けていない。したがって、本書では複数の力学を想定することによって、〈ヤンチャな子ら〉内部の多様性を描き出す、という。
言うのは簡単だけれども、それって要するに「先行研究の3倍頑張ります」と言ってるのと同じだ。自分ならしない。でも知念さんは3倍頑張ったので、そのへんの本の3倍面白い。
▶Nintendo Switch
DS以来ずっとスマホゲームぐらいしかやっておらず、それもほとんどハマって来なかったが、実際ハードを買ってみると、ゲームが大好きだったかつての自分を思い出した。大人は自分のタイムスケジュールでゲームをやりまくれるので最高。
・Fit Boxing
自分は運動が嫌いなんじゃなくて、「体育」とか「チームプレイ」が嫌いだっただけなんだなと気付いた。楽しい。
が、声優に詳しくないのと、やりこみ要素があまりにもストイックで、全メニュー☆3に到達したところでやめてしまった。
・大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
アドベンチャーモードだけで、他のゲーム1本分ぐらいの充実度がある。徹夜してしまった。
が、オンライン対戦で全然勝てなくて嫌になってやめてしまった。
・マリオメーカー2
これもまた、1人モードだけでかなり楽しいんだからすごい。徹夜した。
天才的なコースアイデアに触れて、テンションが上がる。
しかし、自分で一生懸命つくったコースが10人ぐらいにしかプレイされずやめてしまった。
・がるメタる!
これだけはちょっと面白くなくて全クリしていない……。
「譜面のない音ゲー」という新しいゲームシステム、百合展開を思わせるストーリーに期待したんだけれども、コントローラーの感度がかなりシビアで、思ったようにドラムが叩けずストレスがたまる。
・リングフィット・アドベンチャー
Fit Boxingが、ちょっとやりこんだ後は累計パンチ数だけをストイックに重ねるだけのゲームになるのに対し、リングフィット・アドベンチャーは筋トレのゲーミングが本当に巧くて、毎日やるのが全く苦にならない。
2か月間ほぼ毎日プレイして、ようやくラスボス直前まで来た。腹筋がうっすら割れてきている。
▶PCモニター
デュアル・ディスプレイ体制にするだけで、何の努力もなしに明確に作業効率が上がる。
参考:
バーチャルYouTuberの配信を複窓するにも、AVを観るにも便利。
▶Nature Remo
赤外線リモコンの家電のほとんどがスマート家電に変身するという優れもの。Amazonセールで購入。
おかげで夏は、帰路の途中でスマホでエアコンのスイッチを入れ、涼しい部屋に帰れた。ルーティンも組めるので、部屋が〇〇℃以上になったら冷房ONとか設定しておけば寝苦しさもゼロ。冬も大助かり。
▶iPad
あわせて、アプリ「GoodNotes 5」も購入することで、英語弱者の自分は英語論文読むのが本当に楽になった……。
貧乏で本を置くスペースが部屋に全然ないので、自炊した本が読みやすいのも助かる。
▶デスクヒーター
机の下におけるちっちゃいこたつ&床暖みたいなもの。足が温かいと体感がかなり違う。
▶Mi Band 4
Apple Watchに比べて格段に安いスマートウォッチ。Suicaは使えないけど。
2020年もよろしくお願いいたします。
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