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スラムと向き合う【インド1人旅】

僕がインドに来た理由の1つは、インドを知るため。
表面的な理解ではなく、深く理解したい。
観光地にも足を運ぶが、光が当たらない側面にもしっかり向き合いたい。

そこで、何度かインドに来ている宿の方にデリーのディープスポットを教えて欲しい、そう尋ねた。
Dayabastiのスラムとかどう?
まさかスラムという答えが返ってくるとは思わなかったが、行ってみることにした。

最初は1人で行くつもりだったが、同じ部屋の方にこれからスラムに行くと話したところ、興味があるとのことだったので、2人でリキシャで行くことにした。
到着するとそこには観光客は全くいなかった。
客引きがいないのはいいが、周りがインド人しかいないので、視線を感じて少し怖い。
1人じゃなくて2人で来てよかった。
そう思った。


線路沿いにはスラムがあり、生活感があった。
スラムの近くまで足を踏み入れる前に、もしもの場合に備えて10ルピーを1枚ずつ左右のポケットに入れる。
何かあったらポケットのお金を投げ、そのまま逃げるつもりだ。

果たして僕はスラムを目に前にして何を感じるだろうか。
社会の厳しさ、絶望、それとも・・・


線路沿いに足を踏み入れる。
子ども達は楽しそうに遊んでいる。
洗濯物を干している人もいる。
男の人たちが数人で集まり、談笑している。
デリーの中心部の人達としていることは何ら変わらない。
劣悪な環境は想像通りだった。
しかし、そこで生活する人は生き生きとしていた。
おそらく彼らの表情の裏には相当な苦労があるのだろう。
ぎりぎりの毎日を精一杯生きる。
そんな姿が僕の目には美しく写った。


僕達日本人はどうだろうか。
インドのスラムに住む人達と比べれば、圧倒的に快適な生活を送っている。
公衆衛生が整った環境、何不自由ない生活、娯楽・・・
しかし、それでもまだ足りない、そう言ってさらなるものを求める。
生活は僕達の方が豊かだが、心は彼らの方が豊かで透き通っているように感じた。
そんな彼らから学べることは多い。
これからの旅でもインドの現状にしっかり向き合っていきたい。


(最後まで読んでくださり、ありがとうございました!インドでの旅で気づいたこと・思ったことを日記感覚で自由に書いていきたいと思います!!)

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