笑って老年 猫とリスの島 娘たちと江の島へ [体験記]
メールで誘う
女の子二人と江の島へ行った。
二人は私の教え子で、デザイン専門学校二年生。
卒業制作展も終わって、もう授業もない二月下旬の暖かい日。
三月中旬の卒業式までの、空白の猶予期間。
先週土曜日の午後、彼女達の一人Kさんにメールを送った。
江ノ島に行ってシラス丼を食べよう、といった誘いである。
一時間ほどで返事がきて、来週月、水以外なら空いてるとのこと。Kさんを校外に誘うのは初めてだったので、友達と二人で来たら、といった。
日曜日の昼前メールが来て、友達のNさんはいつでもOKとのこと、そこで私は、火曜日の11時に、小田急片瀬江の島駅の改札で待ち合わせることにしてメールを返した。
KさんとNさんは、仲良し二人組である。
いつも一緒にいて、小さな声で話している。二人共とても寡黙でひっそりと静かである。
こちらから話しかけなければ、向こうから話しかけてくることはなかったし、他の男女学生と話しているのも、ほとんど見たことがない。
おとなしくて万事控え目な性格が好ましかった。
二人が絵本好きなのを知って、自分の絵本を含めて、集めていた絵本から二、三冊ずつ学校に持ってきて、彼女達に見せたことがある。まあ、気になる子に接近するための餌付けのようなものである(失礼!)。
その上、今回の卒業制作ではKさんの担当になり、指導や手助けの機会がたびたびあったので、かなり親しくなっていた。
自転車で出発
当日火曜日、朝八時ごろ家を出た。
もちろん自転車で行くのである。
江ノ島はこれまで自転車でしょっちゅう行っている。
ルートはもう決まっていて、目をつぶったままでも行けるほどだ (これは冗談) 。
ほぼ二時間で行けるので、三時間みておけば余裕で着けると思ってこの時間にした。
二俣川駅前を通り、相鉄線の下をくぐって善部、阿久和を通過、日向山中央を過ぎると、前方丘の上に県立大和南高校が見えてくる。
その手前を右手から左に境川が流れている。
ここからは、この境川土手のサイクリングコース右岸を走って行く。
境川は東京町田市あたりから始まって江ノ島が河口となる川で、私の好きな川である。
このコースは、途中ちょっと途切れることはあっても、ほぼ全域つながっている楽しい道路である。
以前、この境川の土手を別の女の子と歩いたことがある。
一人はもう五、六年前になるが、湘南台でいっしょにラーメンを食べたMさん。
そのあと近くの公園で写真撮影し、大通りのゆるい坂を下ってこの土手にきた。
広々とひらけた景色のなかを歩いた。
彼女のふるさとにもこのような景色の所があるそうだった。
土手を下りて川面の近くに行ってみた。
やはり今回と同様卒業制作展のあとの二月十七日、春一番が吹きまくる土煙の激しい日だった。
近くの地下鉄上飯田駅まで送って別れた。
しかし、それきりコミニュケーション不能になってしまった。
電話しても、二度と反応が無くなったのである。
卒業式の日も目をそらし、謝恩会でも私を無視し続けた。
きらわれてしまったのだった。
これは、私の悲しい思い出である。
二人で並んですわった土手の石段の前を通過するたび、彼女を思い出す。
思うに彼女とは、それまであまり親しくなっていなかったのが一因だと、いまにして思う。
多少卒業制作で手伝っただけで、あまり口も聞いていなかったのだ。
それがいきなり二人だけで、湘南台でラーメンを食べようと誘ったのだから、彼女としては、清水の舞台から飛び降りるような決心をして現れたのかもしれない。
待ち合わせの湘南台の改札口から、肩ゆするようにして小走りで走り寄ってくる、彼女の美しい姿が今でも心に残っている。
サン・テグジュペリの「星の王子さま」に、
「あんたが友だちがほしいなら、おれと仲よくするんだな」
「でも、どうしたらいいの?」と、王子さまがいいました。
キツネが答えました。
「しんぼうが大事だよ。最初は、おれからすこしはなれて、こんなふうに、草の中にすわるんだ。
おれは、あんたをちょいちょい横目で見る。
あんたは、なんにもいわない。それも、ことばっていうやつが、勘ちがいのもとだからだよ。
一日一日とたってゆくうちにゃ、あんたは、だんだんと近いところへきて、すわれるようになるんだ・・・・」
というのがある。
これは人と親しくなる際の基本である。
もう一人は、三、四年前の卒業生S子。
彼女とは一緒に食事、お茶、横浜見物等、たっぷりデートした。
長後の駅で待ちあわせ、歩いて境川に行き、湘南台までとろとろ土手を歩いた。
土手に咲くコスモスを見に行ったのである。
コスモス街道を見に行こう、と誘ったのだった。
私は缶ビールなど飲み、彼女はジュースやお菓子を食べながら、のんびり歩いた。
湘南台でラーメンを食べ、近くの公園で酒を飲んだ。
女性建築家が設計した銀色の巨大な地球儀のような建築のあるすてきな公園で、帰りはもう暗くなっていた。
これは楽しかった思い出である。
境川サイクリングコースを走っていくと、次々、高校が現れる。
このあたりの高校からは、たいてい誰か学生が来ているので、建物を見るといささかの感慨がある。
私は、町田にある学校まで、自宅の二俣川から境川を経由して、自転車で通勤しているので、町田方面から、川沿いに見える高校を並べてみると、まず上鶴間高校。
これは町田に近い川沿いのすぐ手前に見える学校で、体育系の練習の掛け声がよく聞ける。
次に現れるのは大和東高校。
この学校から来た二年生の女の子が三人いる。
まわりは開けた畑で、手前がのんびりした境川、静かないい環境に囲まれた学校である。
大和を過ぎて現れるのは大和南高校。
これは先ほどの説明のように、境川対岸の丘の上に見える。
このあたりから先、川のまわりは広々と開け見晴らしがよく、いろいろな畑が広がり気持ちがいい。
しばらく行くと右手高台にレンガ色の校舎が見えてくる。高倉中学である。
この建物の前をちようど通過するとき、境川の河原に降りるコンクリートの階段があらわれる。
この階段を降りた一番下であのMさんと並んですわった。
買ってきたケーキを食べた。なにかちょっとしたアクセサリーをプレゼントした。そしてそのあと嫌われた。
ここを通過するとき、二人並んですわった場所をちらっとながめる。雑草がゆらゆらゆれている。
「悲しみのポイント」と名付けている。
湘南台を過ぎて、右手の高い位置に現れるのは藤沢工科高校。
さらに下流に進むと、前方まじかに藤沢市民病院が見えてくる。ここで左手の大清水高校を通過する。
もうここまで来ると、藤沢は近い。
間もなくサイクリングロードは藤沢市内に入り、私はここ藤沢橋から一般道に入る。
一般道四六七号を走って行くと、再び境川をまたぐ橋にいたる。ここからまた境川土手左岸を走って、江の島に向かう。
もう江ノ島が遠く見え隠れする。
川岸にはたくさんの白いレジャーボートが数珠つなぎで停泊していて、海近しの景色にわくわく感も一気に高まる。
江の島到着と出会い
10時前に、私は江ノ島に着いてしまった。
女の子に会うというので、飛ばして来てしまったのだろうか。
とりあえず海岸に行って休憩することにした。
平日なのでヨットは全く出ていない。
風もなく、さざ波がピチャピチャおとなしく揺れている。
自転車を近くの駐輪場に入れて、予定時間の20分前頃駅前に行った。
私は一人で賭けをしてみた。
二人一緒で現れるか、別々にやってくるか、11時前に現れるか、11時過ぎに来るか、という賭けである。
私は二人一緒で少し遅れて来るとしてみた。
平日の昼前なので電車の本数が少ない。
閑散としたホームを時々のぞきながら、電車の到着を待つ。
やがて電車がやってきた。
ドアが開き人々が出て来る。
間もなく彼女達が現れた。
到着した電車からぞろぞろ客が降りて来る中に混じって、改札から現れたのである。
女の子との出会いの瞬間は、何度待ち合わせしてもうれしい瞬間で、心がときめく。
六十七歳のじいさんになっても、恥ずかしながらうれしいのだった。この一瞬の喜びのために、毎回、女の子を誘っているのかもしれない。
にこにこ笑いながら、二人はこちらにやってくる。
私の賭けは50%だった。
二人いっしょに、定刻よりすこし遅れて着いたからである。
二人ともジーパンで、その上にひらひらした短いスカートのようなものを着け、セーターの上にコートを羽織っていた。足元は二人ともスニーカーをはいていた。
「どうもどうも・・・・」おどけて私は挨拶し、耳につけていたイヤホーンを外した。
「ハワイアンもなかなかいいよ、聴かない?」
二人はまた笑いだし、これでみんなリラックスモードになった。
以前Kさんに、
「ロシア民謡って知っている? 最近聞かないけどね」といってちょっと聴かせたことがあったのである。また好みの押しつけをしたのだった。
駅前のコンビニでお菓子とカップの焼酎を買うと、三人で歩き出した。
二人ともここから家は近い。
Kさんは辻堂、Nさんは茅ケ崎である。ここまで三十分もかからないだろう。
「江ノ島は久しぶり?」と聞いて驚いた。Kさんは初めてだというのだ。あまり近くにいると、かえって来ないものなのだ。
Nさんは結構時々来ているようだった。
茅ケ崎から自転車で来ればよかったと言っていた。
そう、海岸沿いに走ってくれば、坂はないし簡単に来ることができる。
江ノ島への長い橋を歩きながら、さっき買った一口チョコをその都度渡す。
その都度渡すと、その都度手に触れられる。
これは以前S子とここに来た時試みた手法である。老年おやじは研究熱心なのである。
「こうすると毎回手にさわれるんだ」というと、二人共笑った。
笑いながら二人は、その都度チョコを受け取った。
橋を渡り終え、江ノ島に着いた。
両側をお土産店などに囲まれた参道を、まっすぐ登って行けば、島の中に入って行く。
一方、左手のヨットハーバーの方へ行くと、突き当たりの高い防波堤に達する。
途中にシラス丼の店が何件か並んでいる。
時間も昼近いので、私は左に曲がった。
いつも順番待ちで、外に並んだ人が必ずいる有名シラス丼の店の前にさしかかったが、誰も待っていない。
私は二人に店に入るか尋ねた。でも二人ともまだあまりおなかが減っていないようだった。
防波堤で時間つぶし
じゃあ、あの向こうの防波堤まで散歩して、それから食事にしよう、ということで歩き出した。
今日は気温が上がり暖かい。とてもよい天気である。
石の階段を上った防波堤は、高く幅広く見晴らしがよかった。気持ちがいい。
前方真っすぐに白い灯台が見える。
所々に木製のベンチ、散歩している恋人たち、釣りをしている人、巨大なテトラポットに打ち寄せる波音、遠く水平線がかすんでいる。
私たちは大きく深呼吸した。ここはのどかな別天地だった。
暖かな日差しの中、三人でのんびり歩いて行く。
数人のおばさんたちのグループとすれ違う。
若い娘と白髪のじいさんの組み合わせに、不思議そうな顔でこちらを見ていく。
行き止まりの、白い灯台の所で釣りをしている人達を眺める。
シュッと音を立てて投げ釣りをしている。
そこから戻りながらベンチで休憩した。
さっき買ったカッパ海老煎の袋を二人に渡し、私は焼酎のカップを開ける。
女の子二人は、食べだすとやめられないね、なんていいながらカッパ海老煎をぽりぽり食べている。
「お酒なんて飲む?」
と、焼酎を飲みながら聞くと、
「いいえ」と二人共首を振った。
「じゃ、ビールは?」
と聞くと、二人共また首を横に振った。
ビールは苦いから飲まないとKさんがいった。
私はいつごろから酒を飲むようになったのだろう? 就職してからだったろうか?
中学生の頃、父親のサントリー角をこっそり飲んでびっくりしたことがあったのを思い出した。
のどが焼けるかと思った。大人はよくこんなものを飲むものだと思った。
上空高く飛んでいたトンビがこちらを発見して、近寄ってきた、
危ない!
トンビは近ずくととても大きい。低空をかすめて飛んでくると恐ろしい。
頭をクニクニ動かして、こちらをにらみながら素早く飛び去る。すきあらばごちそうをかすめ取ろうという感じだ。
私は以前、海岸で弁当を食べていて、背後からトンビに弁当を突っつかれ、ひっくり返されたことがある。
バシッと激しい衝撃だった。
三人は、お菓子の袋を隠しながら食べた。
期待のシラス丼
防波堤から戻り、さきほどのシラス丼の店の前に来ると、こんどは大勢待ち人がいた。
「さっきは誰もいなかったのに・・・・」
もうお昼なのだ。みな外の椅子にすわって、順番を待っている。私たちも名前を記入して順番待ちすることにした。
待っている間、好きな食べ物、嫌いな食べ物を二人に聞いてみた。
Kさんはチーズ系が好き、ナスが嫌い、白菜が嫌い、ウニとカキとレバーが嫌い、人参が嫌い、ピーマンは大丈夫、うなぎは好き・・・・だった。
「じゃ、チーズをかじるの?」とバカな質問をすると、もちろんそんなことはなくて、「ピザなどチーズ料理が好き」なのだった。
Nさんは天丼のような油っこいものがだめ、豆腐がだめ、という。二人とも寿司は好きだといった。
私はKさんに、人生で最もおいしいものを食べてないよ、と言ったが、そのうち食べられるようになるかな。
予算の関係上千円前後の料理で、釜あげシラス丼三人前を注文した。この店の最もスタンダードな定番料理のように思ったからである。
やがて順番が来て、二階のお座敷に案内された。
靴を脱いで階段をあがり、畳の上に三人で座る。
十二畳ほどの部屋に座卓が何個か置かれ、おじさんおばさん達が賑やかに食べている。
まさか江ノ島にきて、こんな座敷に座るとは思っていなかったので、しばしぼんやりとあたりを見回した。
やがて、釜あげシラス丼が運ばれてきた。
扁平でかなり大きいどんぶりと、わかめ汁が付いてきた。あと卵が来るのだけど、色々ある中から温泉卵にした。
どんぶりの蓋を取って食べ始める。
女の子二人はどんぶりの蓋を取ると、デジタルカメラを取り出した。カラフルで小型のかわいいカメラである。
わかめ汁のお椀を寄せ、料理の写真を撮り始めたのだ。パチパチ、いろんな角度から写している。
ひととおり撮り終えると、二人は食べ始めた。
大きなどんぶりの中は、縦に左右に分けられ、右側はご飯で、上一面シラスが乗っている。
左側にはレタスなどの青野菜、細かく切った人参など、生野菜がたっぷり盛ってある。
卵と醤油をかけて食べたが、ご飯もシラスもあまり暖かくない。おまけに調理もしてない生野菜が、どさっとあるので食べにくい。
暖かいご飯と熱々のシラスに、鰹節と大根おろしでもかかっていれば、もうそれだけでよだれがでそうになるのだが、そうではなかった。
とりあえず勢いで、私は食べてしまったが、はっきりいってまずかった。
Kさんはあまり減っていない。
心優しいNさんは、私に気まずい思いをさせまいとしてか、無理して食べたようだった。
結局、Kさんはほとんど残してしまった。
どうしてこんなまずい店に、あんなに大勢客がくるのだろう? 理解できなかった。
私は、自分で勝手に料理を決めていたことを後悔した。
もしまた機会があれば、今度はイタリアンにしようね、心のなかで謝った。
猫とリスに遭遇
店を出ると、まだ時間はたっぷりあるので、参道を登ることにした。
まずい料理で、落ち込んでしまった三人だったが、よい天気とまわりのにぎわいで、気分が晴れてきた。
石段を昇って行くと、猫が一匹あらわれた。
のんびり日向ぼっこしていた。
「かわいいーっ!」
KさんとNさんは猫に近づき、座り込んで猫をなでたりさすったりした。
猫はごろんと横になると、気持ち良さそうに目をつぶったまま手足を伸ばした。
二人はカメラを取り出して、猫を写している。
猫と遊んでいる二人を見ていると、私の気持ちものびのび優しく緩んでいくようだった。
「見返り猫」という言葉をその時知った。猫が後ろを振り向いた時の写真なのである。
このあとも何度か色々な猫に出会った。
彼女達はその都度猫をなで、写真を撮った。
江ノ島には猫が沢山いるのであった。
「ふーん、猫が好きなんだねー、家でも飼っているの?」
と聞くと、Kさんはうなずいた。
「こーちゃん、っていうんです」
猫の名前だった。
「それじゃ私の息子と同じだ」
私の長男は小さい頃、こーちゃん、と呼ばれていた。女の子二人は笑いだした。
石段を登りきり、平らな境内で猫と遊んでいたとき、不思議な鳴き声が聞こえた。鳥の声とも違うようだ。
「リス!二匹いる!」Kさんが近くの梢を指さした。
木の枝の先の方に、リスがいた。
ネズミよりは大きく、ウサギよりは小さい。茶色の毛に包まれ、こちらを向いている。真剣そうな黒い目が可愛いい。
盛んになにか鳴いている。
しばらくすると、バサッと隣の木に飛び移り、一瞬で消えてしまった。
みやげもの屋の間を通り抜けると、参道は長い急な下り石段になり、海が目の前に迫ってきた。ぷーんと潮の香がしてきた。
石段が終わり岩場に来た。
前方は広々と海が広がっている。明るくのどかな空間である。
広い岩場のあちこちで家族連れや二人連れなどが休んでいた。
私たちもそこで休憩することにした。
岩場の先の方では釣りをしている。
ここも相変わらずトンビが沢山舞っている。頭の上を低空飛行でトンビが飛びすぎてゆく。
三人で甘いお菓子を隠しながら食べた。
「あ、ジョナサン!」Kさんが指さす。
みるとむこうの岩場に白いかもめが一羽休んでいる。
そうか「かもめのジョナサン」読んだことがあるんだ。
Kさんは、意外と読書家だったのかも。
釣りをしていたおじさんが戻ってきて、持っていた網をひっくり返した。
三十センチほどのタコが数匹、ぐにぐにと岩の上を歩きだした。
そばで見ていたおばさんが、
「わぁ、これ食べられるんですか?」というと、
おじさんは黙ってうなずき、クーラーボックスに放り込んだ。
帰路はみんな、さすがにすこしくたびれた。
無口になって、もくもくと階段を上る。
帰りもまた猫達をなでなでした。
彼ら猫達は来た時と同じ場所にいた。それぞれ自分の定位置が決まっているようだった。
参道を出、橋を渡って駅に着く。
改札の向こうで二人が振り返り手を振った。私も手を振って本日の江ノ島散策は無事終了した。
今日は色々新鮮な体験をした。
女の子は料理を食べる前にその写真を撮ること、
女の子たちは猫が大好きなのを知ったこと、
江ノ島はじつは猫の島だったこと、
そして江ノ島にリスもいたこと、
などである。
ときめきと彩りを与えてもらった一日だった。
焼酎で真っ赤な顔をした白髪のじいさんと一緒に歩いて、半日付き合ってくれた、心優しき娘たち・・・・
彼女たちに、心から感謝する私であった。
この笑って老年シリーズは全8篇あります。
ご興味ありましたら、他の篇もどうぞ。
1 笑って老年 不良講師お花見デート作戦
2 笑って老年 老ガンダム 年甲斐なき教師
3 笑って老年 自転車通勤13km
4 笑って老年 模型工作少年 鉄道・飛行機・ラジオからラジコンヨットまで
5 笑って老年 猫とリスの島 娘たちと江の島へ
6 笑って老年 唐突にパソコン・パソコン講師 Web制作も
7 笑って老年 iPod音楽生活 クラシック 好きな曲・作曲家
8 笑って老年 盗読 乱読 随筆 小説 児童文学 絵本出版
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