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楽園計画と弱者男性

中間層を駆逐せよ!


生活水準の切り下げの必要性

SDGsと楽園計画では、エネルギー消費の観点から、人類の未来を予想した。


世界の人口すべてが日本と同じ水準の生活レベルになると地球が2.8個必要と言われている。生活水準を下げることは必須だろう。

https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4033.html


こんな計算、うそっぱちだ!、との強気の意見もあるだろうが、夜の地球の衛星写真を見たら煌々と明かりがともっているわけで、この明かりは石油を燃やしているわけで、そりゃ、常識的に考えて、この生活水準に持続可能性などないよねと思う。
(北朝鮮とかロシアの東部らへんは、とてもエコだ)

http://agora.ex.nii.ac.jp/~kitamoto/research/rs/world-lights.html.ja


感覚的にも、ここ数十年で、夏の暑さは右肩上がりに上昇しているわけで、実際に、温暖化が進んでいることだろう。
これだけ、石油をたくさん燃やしたら、そりゃ熱くなるわね・・・・・わかるよ。

地球環境を維持するために、生活水準の切り下げが必要である。
この点については、理解を示す人は多いだろう。

・・・・・でも、どうやって?

地球のために、リサイクルしましょうなどといっても、焼け石に水だし、EVなど一見環境によさそうなオシャレアイテムも、実は逆に環境に負荷がかかっていたりする。
エコロジーは一筋縄ではいかない。

地球のために、貧乏な暮らしをしてくれ!
インド人と同じ生活水準の暮らしをしてくれ!
といわれても、
はい、わかりました、とはならない。

いきなり、インド人と同じ生活水準にしなきゃいけないから、あなたは農村に行って農業してください!などと言われたら、さすがに抵抗するわ。

僕も、この便利な生活は手放したくない。

誰もがそうだ。

だから、外部から、生活水準の切り下げを強制する必要があるのだ。


フェミニストは、残酷な天使

下の画像は、マンガ、寄生獣の冒頭部分である。

地球上の誰かがふと思った、「人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずに済むだろうか・・・・」

地球上の誰かがふと思った、「人間の数が100分の1になったら、垂れ流される毒も100分の1になるだろうか・・・・」

誰かがふと思った、「みんなの未来を守らねば・・・・・」

マンガ 寄生獣1巻より

寄生獣の世界では、人を食べる不思議生物が世界中にばらまかれる。この不思議生物は、結局のところ、自衛隊に鎮圧されてしまうのであった。

我々の世界では、別のモノがばらまかれた。
フェミニストといわれる思想だった。

フェミニストは、「男女平等」を合言葉に女性の権利を強化した。
お見合い主体だった、男女の結婚制度に「自由恋愛」を持ち込んだ。
恋愛に自由主義を持ち込んだ結果、女性と男性に大きな格差が生じた。

女性は、産む性であり、上位の男にしか興味がない。
男性は、ばらまく性であり、幅広い女性に興味をもつ。

男と女の ”モテ”には、非対称性が存在したのであった。

https://jp.quora.com/ より


結果として、大量の非モテ男性が発生した。

お見合い制度が残っていれば、非モテ男性にも結婚する道筋はあった。だが、若い女性たちの反発により、お見合い制度は事実上消滅してしまった。

女性の立場を強化し、自由恋愛を推進する、フェミニストは寄生獣などよりもよほど効率的に、仕事をこなした。

みんなの未来を守るために、大量の弱者男性を生み出した。

日本や韓国の少子化は、民族の消失が現実味を帯びるレベルになっており、フェミニストたちの成果は、計り知れない。
(寄生獣とは比べるべくもない大戦果である。)

だからこそ、SDGsの目標No.5でも、女性へのエンパワーメントと男女平等という、フェミニズムを支持する目標が掲げられている。

持続可能な社会の実現を目的とするSDGsと、人口減少を引き起こすフェミニズムは相性が良い。


弱者男性を作り出したのは、楽園計画の一部

楽園計画の肝は、中間層の生活水準を大幅に切り下げることだ。
言い換えれば、中間層を駆逐することだ。

しかし、いきなり中間層を駆逐するのは難しい。

分断して各個撃破する必要がある。

参考になるのがイギリスのインド支配である。

イギリスは、インドのベンガル地方を支配したのち、
 ①マイソール戦争
 ②マラーター戦争
 ③シク戦争
と順番にインドの地方王国を各個撃破していった。

楽園計画が、どのように中間層を各個撃破していくのか、その道筋を考えていく。



中間層を駆逐するための 3ステップ

1st ステップ   弱者男性 を孤立させる


フェミニズムを利用して、弱者男性を切り出す。

女性は、本能的に弱い男に嫌悪感を示す。
この本能を利用して、女性に弱者男性を攻撃させる。
援護射撃として、マスメディアをコントロールし、全面的に女性を支持する。
自己責任論を普及させて、弱者男性は自業自得だという価値観を広める。

自由恋愛の普及により、未婚率が上昇する。
そして、未婚率が上昇した中間層を、ざっくりと以下の4勢力に分断する。

①既婚者
 従来の中間層
 収入もあり、子供もいる、日本国を代表する幸せな勝ち組
②未婚 キャリア女性
 高収入 正社員ハイキャリアの未婚女性。男性に求める条件が厳しく、モテるが、最終的に男性と結婚できなかった。私は一人で生きていけると自信をもっている。
③未婚 非正規雇用女性
 低収入で非正規雇用の未婚女性。気がついたら独身で、いずれ結婚するだろうと思いつつも、収入が少ないまま中年になった。両親も老いてきて、経済的に心細さを感じている。
④弱者男性
 未婚の弱者男性

まずは、フェミニストとマスメディアを利用して、弱者男性を徹底的に攻撃する。

弱者男性が結婚できないのは、努力が足りないと責める。
収入を高める努力、自分を磨く努力などなど。
(同時に、○○する男はモテない、、、、などといって、動きを封じる)

社会全体で、弱者男性を透明化・不可視化して、追い詰める。

追い詰められた弱者男性は、現実がほとほと嫌になる。
そして、現実逃避をはじめる。
ゲームやアニメやポルノやアルコールに依存するようになる。

自分自身が末代になるのは、仕方ないと納得させる。
結婚でないのは、努力できなかった自分が悪いのだ、末代になったことは仕方ないと諦めさせる。

諦めた弱者男性は、未来を求めなくなる。
人間、未来がなくなると、現実にも興味を抱かなくなる。

実際には、たとえ中間層に相当する給料を得て、それなりの生活をしていたとしても、独身の孤独な中年男性は、社会から冷たくされ、未来がないことを納得すると、生きる気力を失ってしまい自暴自棄になるのだ。

1stステップでは、弱者男性の脅威を排除する。


次に、未婚 非正規女性であるが、こちらは特に対策は不要である。
もともと、女性は経済的に脆弱である。
特に、非正規の場合、経済的に自立もできていない場合が多い。
1stステップ~3rdステップにおいて、インフレや経済環境の悪化により、どんどん貧しくなり、自然と没落していくだろう。

残る中間層の勢力は、
①既婚者と②未婚キャリア女性 だ。

2nd ステップ  既婚者と未婚キャリア女性を対立させる

残るは、既婚者と未婚キャリア女性である。

未婚キャリア女性は、フェミニズムの担い手として、弱者男性の切り離しにさんざ利用してきた勢力だ。

マスコミも、未婚キャリア女性のキラキラした生活を煽って消費のけん引役に仕立て上げてきた。

時間、カネ、性的価値をも備える、強力な勢力である。

弱者男性のような、石を投げても文句をいわない存在でもない。

さて、どう料理するか?

既婚者と対立させるのだ。

既婚者(の特に女性)に、未婚のキャリア女性は子供を産まないフリーライダーだと吹き込む。
自分は子供を産まないくせに、老後の面倒は既婚者の産んだ子供にやらせようとしているのだ、などと吹き込んで、キャリア女性を攻撃するよう仕向ける。

未婚キャリア女性に対しては、既婚者(の特に女性)が育児休暇や時短勤務など、子育て支援のための特別待遇を受けることに対する不満を煽る。

結果、既婚者の女性を”子持ち様”いって、不満の声を上げる未婚キャリア女性が発生するのであった。

子持ち様 VS フリーライダー 

未婚キャリア女性と既婚女性が対立するなかで、静かに経済不況を引き起こす。

この段階で、弱者男性と未婚非正規女性が中間層から没落していき、カネを使わなくなってくる。

弱者男性は、やる気を失って寝そべりを決め込む。
(酒におぼれて、不健康な生活で、早死にする)
非正規女性は働けども暮らし楽にならずで、貧困で消費しようにも消費できない。

経済規模が縮小する。

既婚者と未婚キャリア女性とが争っている間に、中間層が乗っかっている企業という地盤が崩壊していく。

キャリア女性は、今まで積み上げてきたキャリアがあるから、経済的に盤石だと思っている。
だが、弱者男性と未婚非正規女性が消えて、中間層は半減しているのだ。
中間層を失った日本経済は、弱い。
輸出を頼ろうにも、すでに日本は貿易赤字国である。
(製造業は、主な従事者である弱者男性と共にすっかり弱体化している。)

未婚キャリア女性も、自身が就職している企業が倒産すれば、雇用条件は悪化する。

キャリア女性は、家賃の高い東京(を含む大都市圏)に住んでいる。
だが、失業すれば、家賃を払うのがしんどくなり、地方に引っ越さざるを得なくなる。
地方には、キャリアを生かした給料の高い職などあるはずもなく、未婚キャリア女性は、未婚非正規女性に転落するだろう。

また、老後のために積み上げた資産も、インフレにより大幅に減少する。
(インフレになるのは、弱者男性がやる気を失い、働かなくなり、財とサービスを供給しなくなるからだ)

未婚キャリア女性は、楽園計画にさんざ利用されたあげくボロ雑巾のように捨てられる。

結局のところ、最後まで中間層で生き残っていられるのは、家族という共同体を持つ既婚者だけである。

まさに、Unite or Die !
(団結しろ! さもなくば、死ぬぞ! アメリカのことわざ)

3rd ステップ 外国人を大量に受け入れ、既婚者を分断する

1stステップの弱者男性を作るPhaseで未婚率が上昇して、少子化が進む。少子化が進めば、労働力が不足する。

労働力の確保を目的として、外国人労働者の受け入れを大々的に実行する。

通常、移民の受け入れには、中間層が抵抗を示す。だが、少子化による労働力不足は誰の目にも明らかだったから、反対したくても反対できない。
人口の多数派を占める高齢者たちも、自分達の介護を人質に取られているのだから、大っぴらに反対することはできない。


外国人労働者の大量受け入れにより、以下の4つの勢力が発生する。
ここでは、主に東京をイメージして考える。

①エリート外国人
 日本の企業は、競争力を失っている。
 GAFAMのような巨大IT企業は日本には存在しない。
 特に、東京の給与の高い仕事は外資系に集中しており、外資系企業を支配しているのは、外国人である。彼ら、エリート外国人が東京では最も豊かな層になる。
 (なお、地方都市では、この①エリート外国人はあまりいない。)
②日本人エリート(既婚)
 外資系や国内企業で働く、日本人のエリート層。
 高給取りであるものの、家賃や生活必需品の高騰が続く東京では、生活水準を維持するのが苦しくなってきている。
 (地方都市では、②の層がトップに君臨する。)
③日本人 エリート脱落組(既婚)
 中間層(弱者男性+未婚非正規女性)が零落したことで、日本の景気は悪化する。景気悪化により、失業したり、給料を下げられてしまった元エリート既婚者たち。
④外国人労働者
 海外から労働を目的に日本にやってきた層
 コンビニや飲食店で働く。

③日本人 エリート脱落組(既婚) VS ④外国人労働者

③日本人 エリート脱落組(既婚)は、不況によりリストラされ、失業する。大量に入ってきた外国人労働者に、仕事を奪われたと考える。
そして、外国人労働者の排斥運動を起こす。
(古くは、第二次世界大戦前のアメリカでの日系移民排斥運動、最近ではEU圏での移民排斥運動に該当。)

②日本人エリート(既婚) VS ③日本人 エリート脱落組(既婚)

この状態でややこしいのは、外国人には、比較的低賃金の労働者だけではなく、エリート層もたくさん存在することだ。
日本人エリート(既婚)の上司や同僚にあたるのが、この外国人エリート層である。
日本人エリート(既婚)は、外国人を攻撃する日本人 エリート脱落組をこころよく思わないだろう。

さらに、日本の会社員で一番豊かなのは、外資系企業の外国人エリート層なのである。
外国人エリートは、弱者男性が没落し市場が縮小するなかでも、たくさん消費してくれるお得意様だ。
マスメディアも、スポンサー殿の商売相手である、外国人エリートをヨイショする。

だから、②日本人エリート(既婚)たちは、外国人を攻撃する③日本人 エリート脱落組(既婚)を攻撃する。

日本人同士で対立する。

日本人エリート(既婚)たちは、外国人を攻撃する日本人エリート脱落組を差別的で野蛮な奴らだと心底見下す。
日本人 エリート脱落組(既婚)たちは、反発する。


なお、夫婦共働きで、夫のみがリストラや降格の憂き目にあった場合、夫婦関係が著しく冷え込み、離婚が発生するので、弱者男性(+未婚女性)の没落による経済不況は、既婚者にも深刻な影響を及ぼす。

同時に、東京の家賃と物価を上げていく。

家賃上昇により、失業した既婚者たちを、東京から地方に追い出していく。

この裏側で、東京の不動産オーナー(地主)の収入は家賃高騰により、右肩上がりに増加する。金持ちが、より金持ちになるのだ。

東京には外国人エリート層が存在しているので、彼らの高給に引っ張られる形で物価が上がっていく。

結果として、東京には金持ちしか存在しない状況が出現する。

裕福な外国人エリート層と、一生懸命働いても東京は家賃が高く、なかなか裕福になれない日本人の既婚者層と、何もしなくても収入が右肩上がりに増加する地主層が、同時に存在する。

②日本人エリート(既婚)VS ①エリート外国人 (&東京の地主たち)

日本人エリート(既婚)は、上がる一方の家賃、私立中学・高校の授業料、物価に苦しむ。

一方で、エリート外国人は生活費が会社から支給される。(駐在員生活)

東京の地主は、家賃の収入増加が物価上昇より大きくなり、むしろ生活水準を上げることが可能になる。

日本人エリート(既婚)は、働けども働けども、豊かさを感じられない状態に陥る。


最終局面 ~ 地方を衰退させ、楽園計画を完成させる

地方インフラの縮減

3rdステップにおいて、中間層の数は激減している。

中間層は、
・東京で高年収にもかかわらず、苦しい生活をする既婚者
・地方都市で、比較的裕福な暮らしをする既婚者
に2分された。

東京には、金持ちが集中している。
富裕層以外の住民は、東京から追い出されたのであった。

その後、ゆっくりと、東京以外のインフラ投資を削減していく。
そうすれば、東京以外の地域で、断水や停電が発生するようになる。

ゆっくり、ゆっくりと、地方を不便な生活に慣れさせていく。

安定した電力や強靭なインフラを持つ東京に人は引き寄せられるだろう。

だが、東京の家賃は高く、生活必需品の価格も高いので、東京に入ってこれるのは地方のトップ層たる裕福な資産家に限られる。

地方の名士たちを東京が受け入れるため、地方の名士たちは財産を地方に残したまま東京に居住するようになるだろう。

東京に居ながら、地方を支配するのである。

地方に土地や会社を所有している名士たち一族は、地方の不便な暮らしに疎くなる。


地方の分断と安定化

その後、炭素税をつかってエネルギー価格を高騰させる。

例えば、月に20万円の電気代は、東京の富裕層にとってはどうってことはなくとも、地方の貧困層(&元中間層)にとっては手痛い出費だ。

一方で、地方都市のエリート層は、月に20万円の水道光熱費でも支払うことができる。
また、地方都市のエリート層は、東京から数年間だけ派遣するなど、転勤させて土着化を防いでおく。

地方が一丸となって抵抗してこないように、注意深く分断しておく。

補助金をつかって、豊かな地方と貧しい地方を分断する。

インフラ整備をしてあげる地方と、ろくにインフラ整備しない地方、地方同士の格差をつけることで、分断統治する。

最終的には、すべての地方が衰退する。

結果として、地方のエネルギー消費量は右肩下がりに低下し、日本の総エネルギー消費量は減少する。


地球にやさしい世界


まとめ


弱者男性は、中間層を駆逐する楽園計画の嚆矢(’こうし)である。


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