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美髪のキホン

綺麗な髪、憧れますよね。
できれば 朝とか身支度の時に
手間のかからない、健康的な髪。

それを手に入れるには
遠回りなようで とても大事な事
"洗う" について書いてみました。


シャンプー出来てる?

髪トラブルやお悩みのご相談の方に確認で

「ご自宅でのシャンプー中 
     泡立ってますか?」

と伺うことがよくある。

大抵「ハイ」と答えてくれる。

ホントかなぁ~?って 
思うことしばしばあるけど、
ひとまず信じる。

質問の理由は、

濡れた髪は1番脆く、
泡に包まれない状態で
毎日なんとなく
シャカシャカ動かしているだけだとしたら。

汚れが落ち切らない上に、
摩擦により髪がボロボロになっちゃう。
パーマもカラーも アイロンもしないのに(本人談)
じゃあ 
なんでこんなに傷んでいるのー?
ってご本人以上に思うから。



その髪を洗ってみて、
やはり状態がまるで
トリートメントしたかのように
変わることも多い。
(もちろんいいシャンプーで洗うけど)

お店で扱うシャンプー剤の違い
"だけでは語れない"なんか色々が 
あるんだよーって話。

まさかそんなことで?と
思いますよね。
本当なんです。
(ヘアケア得意な美容師さんなら
きっと頷いてくれるはず)

まとまらない髪は生活習慣病⁈

髪のトラブルは
意外にも日常の生活習慣が問題な場合も
とても多い。
(生活習慣病と言われるモノが
    そうであるのと同じく)

髪のお洒落だけでなく、
トラブル解決、予防も
美容師の務めではないかと思う。

問題点の原因だと思われるものを
片っ端から 
確認、見直し(施術)、結果の検証 追跡、また確認、維持など
お洒落以外でも
メンテナンスとサポートの繰り返し。


しかしある時 
お客様の髪を洗っている最中
ふと手元の泡立つ感覚に、

…いや待てよ、と思いました。

私や私たち美容師が 
「泡立つ」と解釈するものと、

お客様の "それ"は
もしかして違うのかもしれないぞ???

と。

多く寄せられるお悩みの数々。

・根元の立ち上がりの無さ

・スタイリングのモチの悪さ

・切れ毛やパサつき

・乾燥による広がり

・くせ毛がまとまらない

・頭皮のべたつきなどの重さ

・ペタンコ

・分け目がつきやすい

・結びグセがなおらない

などなど 他にもあるけど
(※解決策、方法も色々だけど)

多くの問題の解決の為
土台となる
"洗う、流す"行為を見直すことで
改善に向かう事、実は非常に多い。

※お顔で言うクレンジング、
スキンケアや生活習慣の見直しが
最も重要ってのと同じですね♪

※もちろん個人差ありますから 長期的に継続することが前提で。

洗うって今更 何⁈

ではどうやって洗うのか?

まず髪を濡らすときに 
シャワーヘッドを壁にかけたままの方は
ぜひ ご面倒でもシャワーヘッドをお手に取っていただいて、

頭皮に向け、毛穴がちゃんと
お湯で濡れていることを感じていただくのが基本です。

「当たり前じゃん」そう仰るんです、ほとんどの人が。
でも 当たり前のことって 意外とスルーしがちなんですよね。

日本人は平均で10万本の毛根があるとされていますので、
(毛周期とかいったんここでは割愛します)
毎日の洗髪時、10万個の毛穴を洗うつもりで濡らします。

意外と髪は 状態、質によりますが
上からお湯をかけただけでは、内側までしっかりとお湯を含むか?と言ったらそうではないからです。

コレ、見直していただくだけで
ずいぶんと"髪質の変化"としても
お手持ちの機能性シャンプーの実力、効果を感じられる方が多いのですよ。

次にシャンプー剤をつけて洗います。 
(これもまた色々な情報が錯綜し、モノについては長くなるのでいったん割愛)

泡のイメージは 洗顔料のCMに出てくるような 

モコっと ほわっとした クリーミーな泡。

量を使えばいいって話ではないですよ。

しっかりと髪を濡らすとちゃんと
泡立ちます。
(クリームなど泡が出ないタイプは除く)

皮膚科などでは100均等でも
入手できる ホイッパー使用を
推奨する場合もよくあるそうですが
そこはお好みでどうぞ。

大事なのは
頭皮、毛穴から髪全体がクリーミーなクッション状の泡で包まれているかどうか?
です。

切れ毛やパサつき、まとまりの無さ、頭皮の重さなどが改善されます。


ちなみに、
高価なシャンプーを使うだけで髪が良くなる、と思っていたのに 
あんまり状態が良くならなかった
などのご経験をお持ちの方は
ぜひ 濡らし方、洗い方を見直していただく事で もしかして可能性があるかもしれません。


当店で扱うシャンプー類は
パッケージや香りなどの
トレンド重視というよりも

「美容師さんでも好き嫌いが分かれますね」と自社の製品に自信ありげな不敵な笑みをたたえる
マニアックなメーカーさんの
良品揃い。

その通り各種”仕事”をする
『機能性シャンプー』をいくつかそろえています。

サロンを1人でまかなう私の、
大事なお客様がご自宅でケアをなさる時、そのサポートをする
優秀なアシスタント、
または右腕 として選び抜いたもの。

販売する時は、
そのチカラを存分に出し切ってもらうためにも、
髪の濡らし方、洗い方を
改めてご紹介させて頂きます。

髪、かならず変わります。

さて、先日書いた 
「髪がまとまらなくて悩む人へ」でも触れましたが

ヘアオイル使用者×市販シャンプーの場合

昨今の商品は洗浄成分より保湿剤
(わかりやすく言えば油)が多く配合されているため自身の肌から分泌された、または昨日までにきちんと洗い落とされていない蓄積皮脂により

油×油×脂 ∑(゚Д゚)な
状態でいることでトラブルが起きているのも事実です。

ついでに言うと 油、脂 は

酸化するし、ホコリやアレコレがくっつきやすい、、、

ということで、
ひとまず これを読んで

「しっかり洗いたい!」と思ってくれた皆さん。
ありがとうございます。
髪が喜んでいるご様子が伺えます。


上手く洗うコツはシンプルです。

①シャワーヘッドを手で持っていただき

②いつも最後に濡らすところから
一番初めに

③頭皮にお湯を感じるようにちゃんと当てて 

しっかり濡らすことを意識するだけ。

※ゴシゴシは禁止でございます。
しっかり、は 力技ではございません。


シャンプー剤の量、成分、値段、
ブランドの話は 
キチンと頭皮や髪を濡らすこと、
それができていなければ二の次です。

洗い方や その技術も動画や何かであれこれ理論がたくさんあります。
どれも正解であるはずです。
(きっと)

ここでは

もこもこの泡で包むことで

それがクッションとなり

髪同士が絡みにくく

指がスムーズに頭皮隅々までも触れる

って話を書いてみました。

どんな良い方法でも 
毎日継続できなければ意味はなく、
道具に頼らない やり方で
素人さんでも 今日から髪が変わる方法として 書いてみました。


消えてしまう泡で毎日洗っていませんか?

年間 300回以上 正しい洗い方で過ごすだけで
いつもの美容室の仕上がりもきっともっと良くなるはず。


歳をとってからわかる財産

髪は年齢と共に変化するものです。
地味に 地道に 
積み重ねたことが 結果につながる素材です。

歳を重ねたときにこそ、大きな大きな差が出る
いわば財産と言っても過言ではないモノと感じます。

その差は驚くほど大きく、
その人の"印象"にかかわってまいります。

どうか大切に、
付き合ってあげてくださいね。

髪は友達。


ご参考になれば幸です。

では。


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