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【iPadデザイン】初めての“ロゴデザイン“をやったらこうなった 〜反省点を添えて〜

こんにちは、h designの平野です。

今まで色々とデザインをしましたが、あくまでも会社の仕事の一環として。

それもメニューPOP・イベントPOPが9割以上。その他、パッケージやフライヤーもごく一部経験がありますが、本当に微々たる程度。
(ココナラで簡単にポートフォリオ公開中。)

ロゴデザインの経験は過去一度もありません!
でも、今回は親友とは言えクライアントがいる個人的な初仕事!今までの会社に言われてやってきたデザインとは全くの別物。

全てが手探りの状態で、ロゴ初心者なりに奮闘したロゴ制作の過程です。

1. 初めてのロゴデザイン依頼

依頼をしてくれたのは、親友の旅ブロガーGOROさん。

「とにかく何かデザインしたい!実績を作りたい!」
こんな駆け出しの僕に心よく依頼してくれた彼には大感謝です!

内容は彼の企画である『人生を変える』をコンセプトとした、オンラインサロンのロゴデザイン。
とにかく何をどう進めていくか、色々と手探り状態でスタートしました。

2. ヒアリングとラフ

まずはZoomでとにかく希望・要望を惜しみなくヒアリングさせてもらう事に。

次々と出てくる提案をメモっていると、「これを自分が上手くまとめる事が出来るんだろうか」という不安と、「上手く形にしたい!」という期待が溢れてくる。

まず、GOROさん夫婦は世界一周を通して人生観を常に発信しているブロガー。今回のサロンではその培った経験を元に、『自分の人生を変える』為のイロハをコーチングしていく事が大きな目的です。

では今回のロゴで何をどう表現していくべきか、アレコレ考えを巡らせ、自分なりに提案を整理して軸となるコンセプトを絞ってみました。

【①旅】
GOROさん達の原点である“旅“、これは絶対に外せない。世界一周を通じて様々な思いを巡らし、人生観を大きく変えていった大切なモノ。
彼らのコンテンツの根幹は“旅“だと感じる。

【②キャンプ】
世界一周でも様々な場所でキャンプを行ってきた。日本でも好きなキャンプ動画をアップしているし、彼らの旅には必ずキャンプがある。
そして、サロン名にも入っている“CAMP“。これは懐かしの『ビリーズブートキャンプ』と同じで、キャンプを同じ目的意識を持った仲間が集まるコミュニティと表現しているからではないか。

【③繋がり】
GOROさん達はとにかく人との”繋がり”を大切にしている。元々の彼らの素敵な人間性の他に、世界一周を通じて『人と人との繋がりの大切さ』を人一倍体感してきたからだと思う。
このオンラインサロンでもきっと“繋がり“は1つの大切な要素になるはず。

これらのコンセプトを元に、ラフを起こしてみました。

▼ラフ案

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①キャンプが好きでサロン名にも入っているので、キャンプグッズをひとまとめにしてアイコンに。
②旅・繋がりをテーマに、頭文字“L・J・C“を一繋ぎにし、且つ地球を飛び交う飛行機の軌跡として表現。
③色々な人が集うコミュニティをテントに見立ててモチーフに。
④人生=旅と考えラゲッジタグ型にして、LIFE(人生)から飛び立つ飛行機として表現。

大変だったのは色々とデザイン案を検索していると、ラフが気に入ったデザインにどうしても引き寄せられていく…出来上がったものが無意識にパクりっぽくなってしまう…

参考に出来るモノを丸パクりせずいかに自分のデザインに落とし込むか、改めて難しさを痛感!

そんなスキルとセンスの無さに困惑しつつ、なんとか仕上げたラフから②番をチョイスしてもらいました。

【反省点その1】アウトプット
僕の悪い癖は、頭の中でアレコレ考えてアウトプットをしない事。そして形にもしていない時点でダメ出ししてしまう事。
本当は何十個と案があったのだけど、頭の中のぼんやりしたビジョンだけで多々切り捨ててしてしまった…

3. フォント

サロンはとても綿密に設計され、本気で人生を変えたい人の為のコンテンツとして仕上げられている。ただし、『人生を変える』という事には一歩を踏み出す決断がいるものだと思うし、世の中に溢れているこの類の一種の“胡散臭さ“は払拭したいと考えた。

堅苦しくハードルが高いイメージではなく、気軽に覗いてもらえる柔らかさや親近感が感じられるイメージが表現できるフォントを選んでみました。

サイトで何百何千というフォントをひたすら閲覧し、「コレだ!」っと思うものを手当たり次第ダウンロード。ロゴに当てはめては消しての繰り返しでした。

世の中フォントのなんと多い事でしょう。これだけで相当な時間を費やしてしまった…

▼フォント案

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【反省点その2】感覚任せでビジョンの弱いフォント選び
そもそも『フォント』に対する意識が今までとても低かった。
感性・感覚も大事だとは思うけど、「なぜそのフォントにしたのか?」というビジョンが弱かったと思う。
フォントが持つ意味合いへの理解と追求の弱さが大きな課題です。

フォント案からは①番をチョイスしてもらいました。

4. 色付け

色はヒアリングの時点で『水色と黄色』の指定があったので、それを元にパターン作成。

①と②はこのロゴになった時に、ある程度構成が決まっていたので比較的すんなりとできました。
問題は③、他のパターンはロゴの形に沿って比較的カチッとしているので、あと1案は少し崩したデザインにしたい!

何か良いアイデアは無いかと模索していた所、「色をハミ出させて躍動感を付ける」という記事を発見。
ほぉ、なるほどね。これだと①と②とは違ったイメージが作れる!

▼カラーパターン

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①頭文字の“L・J・C“で表現している事を明確にする為、それぞれに色を着色。
②円を青で塗り潰して地球を表し、自然な色合いにする為、グラデーションに。
③繋がりの着色が少し不自然に感じた為、LとJの背景にオブジェクトとして色を配置。飛行機の飛び立つ勢いや広がりを表現。

あ、ちょっと③番いいかも…なんかこう、いいかも…(言語化苦手)

カラーパターンからは③番をチョイス。

そこから水色をやや微調整、要望があってカラーコードから選び、近似色で4パターン作成。

▼カラー微調整

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最終的に②番で決定!

【反省点その3】コミュニケーション不足
完成した提案をそのまま「こんな感じでどう?」と提出し、それぞれの“コンセプト“をしっかりと伝えきれていなかった。
結果的に、クライアントから「これはどういう意味?」「どんな違いがあるの?」と数多くの場面で困らせる羽目になってしまった。

5. 最終決定

完成したデータがこちら▼

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なんとかやりました、初ロゴデザイン!
1歩進める度に試行錯誤の繰り返し、その“試行錯誤“のやり方すら試行錯誤。それでも個人的には今の自分を出し切った最高のロゴだと感じています。

ただ、デザインに関しては今のところ満足していても(というか今の自分では違和感を感じる感性をまだ持ち合わせてない…)、振り返ってみてやり取りや考え方の部分では、多々反省点のある過程でした。

それでも丁寧に協力してくれたGOROさん、本当にありがとう!!
このやり取りとデザインの経験を元に、スキルをブラッシュアップしていきたいと強く感じました。

h design(アッシュデザイン)/平野智也

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