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働き方の見直しをチャート、マトリクスで整理する

テレワーク導入、生産性向上、ペーパーレスといろんなキーワードを日々目にしますが本当に何から手をつけてよいのか頭が混乱しそうですね。

本業の遂行があり、長い会議があったり、思いがけないトラブルが発生したり、仕事をしていれば毎日多忙を極めていらっしゃるはずです。東京都では4度目の緊急事態宣言が発出されましたのでまた一定の行動制限がかかる状況で悩みが増えてしまいます。そんな状況で働き方の見直しを考えてる余裕なんてなかなか持てないかもしれません。

働き方の見直しにはどんなテーマや課題があるのか私も日々考えますが、頭の整理を定期的に行わないとぐちゃぐちゃになりそうなので、誰かのお役に立てばと思い、自分が普段使っているシートを公開します。

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マンダラチャートを活用してテーマを8分割にし、さらに分解。いろんな考え方があるかと思いますが、自分では今のところまあまあまとまってるかなと思っています。内容的に重複している部分もありますが、ここ数年トピックに上がっているキーワードはほとんど網羅していますので、経営者、経営企画や人事総務系の方に課題整理に使って頂けたら幸いです。(ちなみに働き方の見直し以外のテーマでもマンダラチャートで頭の整理をよくしていいます。)

ざっと見て頂いても、「そうそう、あれもこれも同時並行で考えないといけなくて大変なんだよな」というお気持ちになられる方も多いのではないかと思います。

働き方の見直しに限らずですが、課題というのは単独で存在しておらず、他の事象と有機的に複雑に絡んでいて、解決していく道筋をつけるのも一苦労ですので、まずは直感的に課題全体を捉えてみましょう。

さて、課題を認識できたとしてもどう改善していくかが重要ですので、お馴染みの緊急度・重要度のマトリクスで整理しています。

働き方の見直し マトリクス_page-0001

緊急度も重要度も高いのは罰則規定もある働き方改革関連法への対応です。そしてコロナ感染対策です。

悩ましいのは緊急度が低くても重要度が高い分類です。単に働き方の見直しという観点では緊急度が低くなる可能性がありますが、経営戦略として捉えた場合には緊急度が高まり、分類も変わっていくと思います。企業としての競争力の源泉となる事柄が多いからです。

例えば、採用という課題を最優先にした場合、求職者に魅力的な企業として認識してもらうためにテレワークを導入している、福利厚生制度が充実しているなどを謳いたいのであれば緊急度は高くなります。

ここで脱線してしまいますが、私自身も経営者として日頃からシステム導入などいろんなセールスを受ける機会が多いのですが、その多くは機能面の訴求がほとんどで経営戦略の観点からアプローチしてくることはあまりないように感じています。目先のコスト削減や手間が省けることはありがたい提案かもしれませんが大局的に考えた時にどうなのかなと思い、自分の意見を営業の方にお伝えすると「勉強になります!」という言われる始末です。そういう意味ではインサイドセールスの方も自社製品の機能上のメリットを伝えるだけでなく経営者に響く話法を身につけないといけないのではと思ったりもします。

話を戻しますが、自社のこれからを考えた時にどんな会社でありたいかを出来るかぎり具体的にイメージしてそのために乗り越えないといけない課題はなにかをチャートなどから読み取って、取り組む優先順位をつけて頂けたらと思います。

ともすると、クラウドツールさえ導入すれば会社が劇的に変わるくらいの気持ちになってしまいそうですが、課題というのは終わりのない壁のようなものですし、IT活用は今後も必要不可欠な存在ではあっても自動的に課題を解決してくれるものでもなく、グランドデザインを描けないままでは部分最適でしかないという認識は忘れてはいけないです。

また繰り返しお伝えしていることですが、人の営みに感情はつきものですからいろんな施策を講じた場合に社内外の人たちがどう感じるかを想像してみることも大事なことです。ここはアナログな部分かもしれませんが、最も考えないといけないことですね。