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パリオリンピックに野球の種目が無い!その理由

どうも、はらだです。
なんてことはないです。

「他種目を押しのけるほどフランスで人気がない」「選手数が少ない」
そして

「もともとオリンピックの正式種目ではない」

というわけです。

IOCによるオリンピック憲章(オリンピックに関する決まり)の「オリンピック種目新基準」によると2007年度にオリンピックで優先的に実施する「中核競技」が決まりましたが
野球はこの「中核競技」にも含まれていません。

開催国が追加種目の提案をできるようになったのは2020年からです。もちろんそれまでに競技変更などのルールは変わっていました。
ちょうど2020年に開催国になった日本は追加種目として野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンを追加し
IOCに認められました。

↑ソース
日本発祥の空手はもちろん、その他も競技人口のある人気スポーツです。
野球はいわずもがなですね。

しかし、それが他国やヨーロッパで同じというわけではありません。

野球はアメリカが発祥で歴史が比較的新しいです。
特に近代スポーツはヨーロッパ生まれのスポーツが世界的に整備されてできたもの。
野球の元になったスポーツはイギリスのクリケットと言われています。
野球はルールが色んな国に飲み込みやすいスポーツであり、日本のように多くの国に浸透することになりましたが、
古くからいろんなスポーツを開発してきたヨーロッパでは、「野球」は他種目より馴染みが薄いわけなのです。

またパリオリンピックの開催国であるフランス

フランスでは野球は競技人口がいないわけではありませんが
他スポーツが押されるほどでは・・・という感じです。

フランスが今回追加種目にしたのはブレイクダンス、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの4つ。
日本発祥の空手も野球も外されましたが、他競技なら競技人口やコスト採算が取れるということでしょう。

また、「フランスが野球などに弱いから外された」「平和の祭典であるオリンピックでコスト採算なんて」という意見もあるでしょうが、

日本も東京オリンピックで思いっきり自国発祥の空手を入れていますし、
競技場をはじめ日本でもオリンピック開発についての採算は散々取り上げられていました。

これを考えるとフランスも、
自国にとってマイナーなスポーツを開催して損になるようなことはしない。
という結論になります。

それで泥かぶるの国民ですからね。

いよいよパリオリンピックが始まります。
スポーツの興味は人それぞれですが、
見たいものを見てオリンピックを楽しんでもらえれば、と思います。

補足
(オリンピックの種目や競技についての詳細な分類ですが、調べてみたところあまり情報がなくIOCやJOCのサイトを見ても「オリンピックの正式種目はこれ!」みたいな表記が見つからなかったんですよね。
これに関する情報を載せた記事もスポーツ系発行がほとんどでした。
情報元は毎年決まる「オリンピック憲章」を参照するか、発表された種目から正式種目と追加種目を区分するしかなさそうです。
まあ我々も普段正式種目と追加種目を混同しがちで留意しないせいもあるのかもしれませんが・・・)

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