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マリッジ・ストーリー 〜優しさに包まれた辛い物語〜

 こんばんは、普段はポケモンカードの大会を主催してバタバタしているのですが、新型ウイルスのため大会を全て中止にしたので、暇になってしまい連休にはNetflix見てました・・・。

 Netflix自体は1年ほど前から契約していて、ダウントン・アビーやスーツのようなドラマを暇な夜に見ていましたが(短いので)、映画はほとんど見てませんでした。

 たまたま今年のアカデミー賞の発表の日にネットを見ていて知ったんですが、Netflixオリジナル映画がノミネートされてるんですね。どうやらNetflixはアカデミー賞に応募するために映画館まで作ってしまったとか。(そして実際に受賞した)

 で、今年のノミネート作がどちらも面白そうだったので、見ることにしました。というわけで一作目。

Marriage Story

 離婚プロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦をリアルに描く『マリッジ・ストーリー』。アカデミー賞ノミネート監督のノア・バームバックがメガホンをとり、スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、ローラ・ダーン、アラン・アルダ、レイ・リオッタが出演。

 これはどうなんだろう、結婚したことのある人の方がより楽しめるのかな?結婚してない人が見ると辛いのか?いや多分自分たちは大丈夫とかこんな結婚はかわいそうだなぁとかいう感想になりそう。

 既婚者の僕から見ると「リアルすぎて胸が痛くなる」としか言いようがない。初っ端の作文からもわかりますが、お互いを尊敬し大事にする気持ちは間違いのないものだし、この相手しかいないっていうくらい素敵なカップルであるのに・・・

 脚本の素晴らしいところは何一つ不自然なところなく、愛し合っているはずの二人が必然の別れに向かっていってしまうところ。監督の腕なのかもしれないけれど、どの場面を見ても優しさに満ち溢れているんですよね。

 スカーレット・ヨハンソンもただの可愛い女優さんではなくなっていて感動。そうだよな、頑張れって応援しちゃう。ゴージャスな役よりこういったその辺の女の子の方が似合う気がする、ちっちゃいし。

 アダム・ドライバーはスターウォーズに出てたらしいが僕は初めて。こちらもこの人しかいないっていうほどのはまり役に見えました。才能溢れる人なのに人の気持ちをいまひとつ掴みきれない(わかっていない)、いかにもいそうな男性を好演しています。

 あまりに愛情に満ちた撮り方なので、最後うまくよりを戻させて終わっちまうんじゃ・・・という不安をしっかり裏切ってくれます。どう見てもぴったりの二人が、どちらも決して悪くないのに・・・それでも納得の最後。超話題作とはならないだろうけれど、わかるなぁっていう場面がある一方で、自分の中にある後ろめたい気持ちも突いてくる、素敵な作品でした。

 途中でも冒頭の作文を読み上げるシーンがありますが、その切なさに涙出ます。

 映画っていいよなって、久しぶりに見て思いました。

 Netflixのドラマっていかにもなミステリー系のものが多い印象でしたが、そこで儲けたお金で、採算取れなそうなこういう素敵なストーリー見せてくれるんだとするとありがたいですね。見たいと思ったらすぐ見れるのもえらい!

 ポケカ復活にはもう少し時間かかりそうなので、これを機に話題の作品をチェックしていけたらいいなと思います。

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