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独自性は「比較の差別化」ではない
昨日は地上波で"お笑いの日"と称して8時間ぶち抜きでお笑い番組が放送されていて、フードデリバリーサービスがメインスポンサーについていました。体感50回くらい浴びるようにそのサービスのCMに当たっている中で、気になるポイントがあったので、それを残しておこうと思います。
表に出てくる明確な不満たち
メインで流れていた歌パターンは、サービス名の連呼を歌にしたもので、認知向上が目的だと思うのですが、自分も気づいたらお風呂で歌っちゃっていてビックリしたくらいだし、同じような感想がTwitterでも溢れていたので、バッチリ狙いどおりかなと。やはり歌は強いですね...
一方で、僕が気になったのは「出前のプロ」「綺麗に届く」という訴求パターンです。おそらく特定の競合を意識した訴求だろうと思います。
たしかに自分自身もその競合サービスを利用していて、「こぼれたものが届く」「他の人の商品も運ぶことがあったりで思ったより待たされる」ことは数しれず...
ユーザーインタビューなんかされようもんなら、100%不満な点としてあげちゃう代物です。恐らく、個人としての体感もあるし、定性・定量調査やったとしても、明確に出てくる不満ポイントでそこを押し出したものなのかなーと思いました。
独自性は「比較の差別化」ではない
そこで自分自身の頭に思い起こされてきた言葉が、"独自性は「比較の差別化」ではない"ということです。なぜなら、認知はしてるし、配送がしっかりしてるのも知っているけれど「そのサービスにスイッチしていない(利用頻度は増えない)」からです。
あくまで、自分自身のN=1かつ、配達不満のペインが深い人に向けてのもので自分自身は対象外であると言ってしまえばそれまでなのですが、やはりフードデリバリーサービスに求めるものは、配達ではなく、料理自体が最上位にくるのではないかなと。
差別化はあくまで買うための言い訳であって、買う理由ではない。「料理に求めるのは、料理自体にある」ということなのかもなーと思った土曜の夜でした。
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