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アメリカ旅行記① San Francisco
2019/11/9 - 2019/11/17
早めの卒業旅行として、アメリカに行った。
大学の友人5人で10日間、サンフランシスコからラスベガスを経由し、グランドサークルを巡ってロサンゼルスを目指すハードな男旅だった。ホテルやAirbnbを使い各都市に数拠点を確保し、残りはレンタカーで旅をしながらその都度モーテル(Motor hotelが語源、安い)を見つけては休んだ。まさに road trip というような感じだ。
結論から言えば、最高の旅で、生涯忘れることはないだろうし忘れたくないものだ。
どの場面を切り取っても最高の思い出になった。10日間も一緒にグループで旅をできる友を持った自分は幸せ者だと思う。
ここから幾つかのパートに分けて旅行記として書くことにする。思い出としての旅行記、また他の人の旅行の参考にもなるといいなと思う。
出発
少しでも費用を抑えたい私達はなるべく安い飛行機を取った。そのため、昼過ぎ頃に成田空港を出発した我々がまず向かったのは韓国、仁川国際空港だ。
一般的に日本からアメリカへ向かう直行便よりも中国や韓国を経由した便のほうが安くなるようだった。そのため、仁川国際空港でのトランジット(乗り換え)には8時間を要した。
(↑仁川国際空港、とても広い)
トランジットは意外と不便せず、空港にはなんでも揃っていた。各種免税店、シャワー、休憩所などが備えられておりWi-Fiやコンセントまで無料提供である。まるで巨大な漫画喫茶のようだった。
韓国ではすでにアメリカの現地時間に時計をあわせ、睡眠時間の調整を試みていた。ただ、初めての12時間のフライトだったためアルコールをいれようが眠気を溜めておこうが大して眠れるわけもなかった。
到着と集合
(↑日本とはなんだか陸の色味が違かった)
ようやく眠りについたと思えば機内食の案内で目が覚めた。睡眠時間は3時間弱だった。
隣の友人2人(残りの1人は別の飛行機、もう1人は留学中で現地集合だった)はぐっすり眠っていたようで、起きるとすぐに機内食ではしゃいでいた。窓からはアメリカ大陸が見え始め、気持ちが盛り上がる友人を横目に初めての長時間フライトで自分は心身ともに疲れ果てていた。
ようやく飛行機から開放、降り立ったはアメリカ、サンフランシスコだ。
さすがの疲労だったが初めてのアメリカにテンションが上った。と同時に百人弱を2人でのんびりとさばく入国審査に絶望した。長蛇の列であった。飛行機に疲れた乗客たちはみな、苛立っていた。
入国審査や手荷物等で1時間程度を要した後、ようやくアメリカに入国した。空港には様々なな人間がおり、様々な言語が飛び交う。まさにアメリカといった雰囲気だ。
まずはコーヒーを飲んだ。コーヒー味のいろはすが発売されたらこんな味だろうな、というのが初めてアメリカで飲んだアメリカンコーヒーの感想だった。
(↑ようやく集合した、SFO)
そんなこんなで漸く全員で合流した。先にサンフランシスコに到着していた2人と合流し、今回の旅行メンバー5人が揃った。なんだかすごく久しぶりに会った気がした。(留学していた1人は半年ぶり程度、もう1人は出発前日にも会っている)
アメリカ1日目・サンフランシスコ
(↑San carlos、宿周辺)
合流後、疲れていたこともありとりあえず宿に向かい荷物を預けることになった。空港からライドシェアサービスのLyftを使い宿に向かった。
アメリカの空港にはライドシェアサービス専門のピックアップスポットがある。日本とは異なりタクシーよりもライドシェアが主流のように感じたし、実際に料金も安い。日本でタクシー業界が導入に反対するのも納得だ。
そんなこんなで着いた宿はとても良かった。SFO(サンフランシスコ国際空港)から南に30分くらいのSan Carlosという街のホテルだ。
ベッドは聞いてたよりも2つ少なかったけどあまり問題ではなかったし、寒くてとても入れないプールやボールがないバスケットコートがあった。
初日はとりあえず近所で買い物をして飲むなどすることになった。近所のスーパーマーケット(歩いて30分)で夕食や酒を買いこんだ。物価が高すぎるし店員は謎のステップを踏んでいた。
(↑San Carlosの夜は冷える、Lyft待ち)
帰りは荷物を運ぶのが耐えられずLyftを呼んでしまった。ドライバーは陽気で気さくな人で、「マリファナのデリバリーサービスappがある、今の時代はなんでもテクノロジーだぜ」などと言っていた。
この時代にマリファナ合法ともなるとマリファナはアプリで、ピザを注文するような感覚で買えるらしい。
ホテルに戻り、久々の1人を交えて5人で飲み食いした。旅行の夜みんなでこうする時間が本当に好きだ。
その後みんなで何をしたかは前述の話から察して頂きたい。様々あって気づくと朝、足りないベッドにぎゅうぎゅうで寝ていた。
アメリカ2日目・サンフランシスコ
(↑シャボン玉が飛ぶフィッシャーマンズワーフ)
夜にあれだけ騒いでブリブリしていたのに意外と目覚めが良いことに驚いた。
ホテルの朝食はベーグルやマフィン、ソーセージやスクランブルエッグなど様々だったが、どれもアメリカンな味付けだった。コーヒーはあいも変わらず薄かった。
ホテルを出るとまずはLyftを呼び、サンフランシスコの中心地、ゴールデン・ゲート・パークへ向かった。
サンフランシスコのハイウェイは片側6-8車線くらいあった。飛ばしまくる車、えげつない渋滞、鳴り止まぬクラクション。後ほど運転するのを考えると億劫になった。
ゴールデン・ゲート・パークに到着。快晴。そこら中で気持ちよさそうにランニングや犬の散歩をする人々が見受けられた。爽やかな1日になりそうな予感がして幸せな気持ちになった。
(↑ゴールデン・ゲート・パークのレンタサイクル)
まずはレンタサイクルを借りた。サンフランシスコの公園は日本とはスケールが違い、本当に気持ちが良かった。友人がリュックに差し込んだスピーカーで音楽を掛けていて気分は最高だった。
友達と自転車を漕ぐなんて大学生にもなるとあまりないことで、懐かしい感覚がした。
公園を出て坂道だらけの街を抜け、ゴールデン・ゲート・ブリッジを目指した。通り抜ける街もとても新鮮だった。ほとんど海外経験のない自分にとっては全てが新たな経験で、密かに心躍っていた。
暑いくらいだったのに、橋に近づくにつれ天気が悪くなった。そういえば飛行機から見えたサンフランシスコは、確かに橋を中心に深い霧がかかっていた。
サンフランシスコは霧の街、坂の街と呼ばれるらしい。坂の街は確かにそうだ。坂だらけだ。霧が出やすいのは、アラスカから流れてくる寒流とカリフォルニアの温暖な空気がぶつかることで濃い霧が生まれるそうだ。
陽気なカリフォルニアのサンフランシスコの横までアラスカの冷たい海流が流れてくるのはなんだか不思議な感じだ。見た目よりもサンフランシスコの海は冷たいのだろう。
幾つもの坂を乗り越え、果てしない平地を走破し、また坂を登り、遂に到着したゴールデン・ゲート・ブリッジは濃い霧に包まれ極寒だった。
(↑霧が凄い。ゴールデン・ゲート・ブリッジ)
全貌は霧で見えなかったが、その橋は予想よりもはるかに大きかった。橋から見下ろした海は霧のせいもあり想像もできないくらい下に見えた。
(↑疲れて芝生でビール休憩)
ブリッジは寒くて早々に退散、途中でビールを飲んだりしながら向かった先はフィッシャーマンズ・ワーフだった。お目当てはパンの器に入ったクラムチャウダーだ。
フィッシャーマンズ・ワーフでクラムチャウダーは名物で、どこのレストランでも売っているようだった。相場は18-25$くらいだったと思う。
(↑観光客とカモメがたくさん、フィッシャーマンズ・ワーフ)
流石に有名な観光地だけあって多勢の観光客がいた。地元の少年たちはスケートボードで人混みをスルスルと抜けていく。
信号待ちで隣に止まった少年は友人のジーンズがcoolと褒め、安い古着屋を紹介し、人混みを颯爽と駆けていった。なんと気持ちが良い少年なんだろう。カッコよかった。
人混みを抜け、カモメと戯れ、入った港沿いのレストランでクラムチャウダーを注文。
(↑クラムチャウダー、美味しい)
最初は美味しい美味しいとみんな元気に食べていたが、パンの器が大きすぎて最終的にフードファイトの様相を呈した。この瞬間、街中にパンの器が捨てられていたこと、カモメが異常に多いことに納得した。
フードファイトの後、お土産などをダラダラ見ているとレンタサイクルの返却時間が直前に近づいていることが発覚し、フードファイトの次はロードレースが始まった。
フィッシャーマンズ・ワーフからゴールデン・ゲート・パークまで坂だらけの街を30分のレースだった。夕方には街中も霧が濃くなり、「霧と坂の街」を疾走することとなった。
本当に辛かったが、街は幻想的だった。夢の中を自転車で全力疾走している感覚は不思議な体験だった。
(↑陽が落ちた公園は怪しい雰囲気に)
幻想的なロードレースを終え、少し返却時間を過ぎ店員を苛立たせた後、昨晩テクノロジーを駆使して買ったアレをキメ、ビールを飲んだ。約2名が使い物にならなくなり、空港もギリギリの到着となった。
かなり要約して書いているが、ここまでかなりツメツメのスケジュールである。大変ではあるけど濃密な旅行は楽しかった。
サンフランシスコでこの密度、今後の旅程が楽しみで仕方なかった。ちなみに自分が1番楽しみにしていたのは、グランドサークルだ。(また別の記事で書こうと思う。)
SFOからアラスカ航空に乗り次に向かうのはラスベガスだ。全員クタクタに疲れ果てて眠り、2時間弱のフライトは約5分だった。
アメリカ旅行記②に続く
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